[UNISON SQUARE GARDEN] 「流星のスコール」切ない中にも真っすぐに。今にかける思いが詰まった楽曲の魅力とは!

1分 ago SengokuBushi 0

はい。
本日お届け致しますのは私が大好きなロックバンド。
[UNISON SQUARE GARDEN]の楽曲の中から個人的にどこか切なく少しロマンチックに感じた楽曲について書いていこうかと思います!

流星のスコール

どんな楽曲

この楽曲はUNISON SQUARE GARDENの6枚目シングルとして発売された楽曲になります。
皆さんはユニゾンと聞いたらどんなイメージを持ちますでしょうか?
・ロックバンドらしい激しいイメージ
・どこかキャッチーで不思議なイメージ
・ストレートで突き抜けた様なイメージ
とまあ個人的に周りの人に聞いてみたそれぞれの人が感じる「イメージ」がこの様な感じでした。
中でも「激しい」というイメージを持つ人が多く、これは楽曲だったり、映像を通してみるパフォーマンスからくるものだと思います。

そんな中で今回ご紹介する「流星のスコール」はその様なイメージには当てはまらない楽曲と言えるかと思います。
私自身が初めて聞いた時に出てきたイメージとしては「切ない」という言葉が1番近いかと思います。
楽曲全体のメロディー、歌詞に使われている言葉。
全てを総合した上で一言この楽曲について感じたイメージが「切ない」というものでした。

歌詞のポイント

まず1番の歌詞から見ていきますと。

限られた時間が少しずつなくなっていく
白い地図まだ君は見つかんない

となっていまして、この「限られた時間」って言葉がまず1番最初に入ってきた「切ない」と感じさせるポイントかなと思います。
ボーカルの斎藤さんの声とマッチして雰囲気といいますか優しく切ない気持ちをより強く感じます。
そして限られた時間の中で思うこととして続いていくのが

傷つけたままじゃ諦められないや キレイゴトそれでも構わないんだよ 記憶に残らなくちゃ

この楽曲の情景として何か「喧嘩」というか何かのキッカケで大切な人との間に溝が出来てしまったものの、その人との時間が残り少なくなっている現実
なにがなんでもこのままじゃ終われないそんなものが浮かんできますよね。

そしてサビの部分になりますと

一瞬目に映ったら絶対届く自信もある どうか朝日に間に合うように今は願い続ける

とあるように何か伝えなきゃいけないことがあるんでしょう。
少ない時間の中で会えるかもわからない。
そんな中でも絶対に伝えたい、伝えなきゃいけない!
そんな強い決意と思いみたいなものがヒシヒシと伝わってきます。

2番になると1番からさらに時は進み別れの日の前日に情景が移っていきます。
そんな2番の歌詞の中でも特に印象深いのがサビの部分で私がこの楽曲で1番好きなポイントでもあるので後述で記載します。

そして2番を終えると切なさが加速していきます。

また今度なんて言葉もあるはず無い 無い 無いから焦る

その後サビ入るのですがにその前に

これが最後のチャンス 奇跡でもなんでもさ起これ 起これ

本当に最後の最後まで諦めない真っ直ぐな気持ちと僅かな可能性を信じる気持ちが何とも切なくどこかキレイ。
そしてラスサビに入る前に「ここだよ」と言う言葉が入りいよいよラストスパート

やっと君の目に映ったから何か笑えた バイバイ想いが届いて
バイバイやがて来る朝 だってちょっと君が笑ったから僕も笑えただけだよ

最後の最後に伝えられた思い、そんな2人の最後はお互いに笑っていた。
そんなストーリーでこの楽曲は終わります。

メロディーのポイント

強弱がハッキリとしていてサビとサビ前の煽りの部分以外はほとんどが静かな印象を受けます。
切ない部分はゆっくり優しく。
真っすぐに伝えたい部分ははっきりと強く。
メリハリがしっかりとしているからこそ歌詞だったり、斎藤さんの声がしっかりと入ってきます。
テンポはかなり軽快な感じで進んでいくので最初聞いた時は楽しそうな楽曲と思っていました(笑)
全体的に聞いてみても激しいというより軽い。
弾んでいるようなメロディーとテンポがある意味で歌詞とのギャップのようにも感じます。

1番好きなポイント

ホントに素敵な歌詞が多いと感じるこの楽曲の中でも1番好きな部分が2番のサビの部分。

一回だけしかないなら一回だけで充分だ

という部分になりまして。
この楽曲の「切なさ」だったり「願い」と言った部分が1番感じる事が出来るのがこの部分かなと思います。
何よりも「たった一回でもあれば何とかする」という強いものを感じる事ができるポイントであり。
その一回を信じて何がなんでも掴んでみせる、伝えてみせる。
あるかもわからないたった一度のチャンスに懸ける思いってものがすごくカッコよくて深い
そんな色んな魅力が詰め込れているように感じます!

どんな時に聞いて欲しいか

この楽曲は「どうしても後悔したくないことがある時」そんな気持ちを持ってるときに聞いてほしい。
誰かとの「別れ」の時でもいいし。
自分の中で1歩前へ進みたい時でもいい。
今やっておかなきゃ、今伝えておかなき後悔する!
そんな強い気持ちを持っても踏み出せない時、ネガティヴに考えてしまいそうな時。
どんなに小さなチャンスでも、可能性でも賭けてみたい!
強い気持ちさえ持てばちょっとは気持ちが楽になるということを教えてくれるはずです。
限りある時間の中で自分ができること「後悔が少なくなる選択」がなんなのか。
ちょっと泥臭いがむしゃら感がありつつも、どこか切なくて少しロマンチック…。
そんな真逆なイメージを同時に持つ不思議な魅力満載でどこか惹かれてしまう楽曲です!

ユニゾンがこの楽曲に込めたもの

この楽曲について面白いインタビュー記事がありましたので一部抜粋してご紹介いたします。

田淵:全然アルバム行けますよっていう準備をずっとしていて……ある程度出来た時に聴き返してみると、〈こういうタイプの曲が足りないな〉というものがあったりするじゃないですか。そう思って作ったのが“流星のスコール”ですね。〈こういうテンポ感、そういえばなかったな〉と。自分のなかでもいちばん最近の曲なので、やってなかった部分にトライしたという感じの楽曲です。

とあるように新しい一面に挑戦してみた結果できたのがこの「流星のスコール」という楽曲の様ですね。
どこか優しく疾走感の溢れるテンポはこの記事でも触れているように、ユニゾンの楽曲イメージとは少し違った魅力がある楽曲。

田淵:明確な人間観とか、メッセージとして書こうと思った詞ではないですね。単純に物語として書こうと思ったものなので

歌詞についてはこのように答えているようです。
そうなんですよね。
この楽曲の歌詞って1つのメッセージというよりは、ストーリー性が詰まった楽曲と言いますか。
私の他の楽曲記事を読んでくださる方は分かっていただけると思うのですが、歌詞の部分の内容が他の楽曲よりも多くなっているのです。
こういう意図があって作られたものなんだというものと、自分が感じた感性を比較してみると新たな魅力だったり、答え合わせの様な感覚で楽しいです!

田淵:いや、やっぱり、人それぞれの解釈があるのはすごく嬉しいです。この詞は、ここまで噛み砕いて果たして個性は残るのか?という、自分のなかでもギリギリの挑戦ではあったので。それでもなお、読み込んだ時に自分なりの解釈を答えとして出してもらえるのは、僕のなかではミュージシャン冥利に尽きるというか、いちばん幸せな瞬間というか。いろんな解釈の可能性があるというのは、すごく嬉しいですね

今回の私がこの楽曲から感じたイメージは「切ない」というものでした。
でも、その中にもどこか「希望」というか温かいものが込められてもいる…。
そんな逆のイメージをも少し感じたわけであります。
音楽の楽しさって作った側にも「作品のイメージ」があって、受け取る側にも色んな「作品のイメージ」ができますよね。
そんな楽しみ方の1つをこんな風に語ってくれている田淵さん。
これからも色んな角度から色んな思いが込めながら1つの作品を作っていくのでしょうね。
UNISON SQUARE GARDENが大好きな1人のファンとして非常に楽しみです!

インタビュー引用:http://tower.jp/article/interview/2012/07/25/b483-unisonsquaregarden

 

絶対に読んでおきたい関連記事