『はたらく・暮らす・整える』をはじめて約3ヶ月。
それまでまったく書けない時期が長くあったのが嘘のように、スムーズに書けるようになってきました。
同時期に、自ら率いているプロジェクトで停滞していたものがゆるやかに動き出す手ごたえを感じ始め、現在ではそんなに手をかけなくても順調に回るようになっています。
全く別物のこの2つですが、そこには確かな共通点が3つありましたので、ご紹介したいと思います。
砕いて少しずつ
目の前にとても大きな岩があるとします。
あなたの役割は、この大きな岩をそこからどかすことです。
ざっと重さは1トンあります。
1トンの巨石なら手で動かそうとは考えない
あなたならどうしますか?いきなり手で動かそうとはしないですよね。
巨大な重機があれば別ですが、岩を砕いて少しずつどかす方法をとるでしょう。
砕く手段を持っていなければ、それを調達する方法を考えるでしょう。
「人気ブログをつくろう」「プロジェクトを成功させよう」も大きさは巨石と一緒
ブログを書けなかった時期は、目を引くような記事を大量に公開することを考えていました。
でも、それは無理な話ですよね。結果だけを求めるのではなく、プロセスを分解してひとつずつ手をつけることでようやく動き始めます。
ブログ再開するにあたり、今日はネタ出しだけ、明日はそのひとつにタイトルをつけるだけ、次は見出しを3つつけるだけ、その次は序文だけ…これを繰り返したことで徐々に書けるようになりました。
頻繁に
砕いてから、仕事術で言えばタスクブレイクをしてから少しずつ手をつけることで動き始めました。
でも、砕いて小さくしてもなかなか前に進まないものもあります。
ネタ出しなんかがそうですね。
とはいえ、なかなか進まないからといって諦めてしまえばそれまでです。逆に力技でなんとかしようとすると、大概は逆効果で終わります。
そこで登場するのが「頻繁に」というキーワードです。
砕いたのだから、いっぺんに何とかしようとしない
頻繁に頭に浮かべて考えるのです。
むしろ、まとまった時間をとるのではなく、作業の合間や通勤途中など、ちょっとした時間を何度も使うのがいいでしょう。
何度も頭に浮かべているうちに、それまで全く気づかなかったことが少しずつ見えてきます。
それを加えてまた頻繁に考えます。するとまたあることに気が付きます。
これを繰り返していると、ある時から加速度的にクリアーに見えてきます。
頻繁に繰り返し観察することで、視点が動く
何度も繰り返し同じようなことを考えているようでいて、実は頭の中ではあれこれと視点を変えて検証する働きが起きているのです。
プロジェクトの場合は物理的なことや金銭的なことより、対人的なことや技術的なことで停滞することが多いでしょう。
ある人が非協力的な態度をとることで、プロジェクトが停滞する。こんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
でもこの人と接点をできるだけ多くするようにしてみます。
すると、実はプロジェクトで決定した方法ではうまくいかない経験をこの人は持っており、他の技術的な方法を提案したいと思っていた。
でもプロジェクト会議で伝わるように発言する自信がなく、とはいえうまくいかないこともわかっていたのでただ反対していた。
これも、頻繁に接点を持ち、視点を変えたことでわかった例です。
ひとつずつ行動する
上記は意識や方法論ですが、前進させるのは行動が伴った時だけです。
テレビやネットを我慢して英会話の勉強をしようと思っても、それらがすぐに観れる環境ではなかなか難しいでしょう。
テレビのスイッチを切るだけではなく、コンセントを抜く。
ネットもスマホやPCをオフにするだけではなく、ルーターのコンセントを抜いてしまう。
これぐらいはやらないと、効果の出る行動とは言えないでしょう。
人気ブログをつくりたかったら、とにかくひとつめの記事を書く。
記事を書くのが難しいと感じたら、まずタイトルと小見出しを書く。
プロジェクトを進めたかったら、泥臭く一人ひとりに根回しして落とし所を見つける。
根回しが難しかったら、プロジェクト体制図やマスタースケジュールのひとつでも書いて、1日ひとりに説明する。
手をつけなかったものは失敗がなくても、成功も絶対に訪れないのです。
まとめ
ブログとプロジェクトの例をあげましたが、ほかの趣味でも仕事でも生活や家庭のことでも同様です。
テクニックは世の中にたくさんあるでしょうが、「砕いて少しずつ」「頻繁に」「ひとつずつ行動する」の3つを守るだけでも、物事が前に進むのを実感できるでしょう。
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