先進国の結束が問われています。
アメリカのトランプ大統領。
記念撮影でこのふるまい。
そして、G7が開幕。
トランプ政権の発足を受け、各国は足並みをそろえることができるでしょうか。
文部科学省の事務方トップだった前川氏の発言。
その波紋が広がっています。
こんばんは。
ニュース7です。
G7サミット・主要7か国首脳会議が日本時間の今夜、イタリアのタオルミーナで開幕しました。
これに先立って、安倍総理大臣は、アメリカのトランプ大統領と会談。
弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への対応で、日米両国が連携していくことを確認しました。
G7サミットに出席するため、イタリアを訪れている安倍総理大臣。
日本時間の午後5時半過ぎから、トランプ大統領との日米首脳会談に臨みました。
トランプ大統領との会談は、ことし2月のワシントン以来のことです。
では現地で取材に当たっている、政治部の岩田記者に聞きます。
岩田さん、会談で両首脳はどんなことを中心に、意見を交わしたと見られますか?
北朝鮮への対応に多くの時間を割いたようです。
安倍総理大臣は北朝鮮による核・ミサイル開発がアメリカの脅威にもなりつつあることに言及し、アメリカによる軍事的な圧力に加え、中国による経済的な圧力の双方が重要だと指摘したものと見られます。
北朝鮮が過去に6か国協議など、対話を行いながら、秘密裏に核やミサイル開発を進めてきたことから、核の廃棄など、具体的な行動を取るまで圧力をかけ続けることが不可欠だと考えているからです。
また安倍総理大臣は、トランプ大統領が保護主義的な政策にも、肯定的な姿勢を示していることから、自由貿易の推進こそが地域の安定や繁栄には不可欠だという考えを伝え、理解を求めたものと見られます。
安倍総理大臣としては、G7サミット初参加となるトランプ大統領に、国際社会が直面する課題にリーダーシップを発揮してもらいたい考えで、サミットでの討議で、緊密に連携していくことにしています。
そのG7、今回、出席者の顔ぶれが、大きく変わりました。
2014年と2015年はご覧の7人でした。
そして去年、変わったのは、カナダの首相だけでしたが、今回はイタリアのジェンティローニ首相、フランスのマクロン大統領、イギリスのメイ首相、それにアメリカのトランプ大統領が、新たに参加します。
そのトランプ大統領、自身への疑惑などで、厳しい立場に立たされています。
初めてのG7で、どんな外交を展開するのか、世界が注目しています。
今回のG7サミットの会場は、イタリア南部、シチリア島のタオルミーナ。
先ほど、日本時間の午後6時半過ぎに開幕しました。
会議ではテロ対策をはじめ、北朝鮮やシリア情勢、貿易や地球温暖化対策などが主要な議題になる見通しです。
貿易面では、保護主義的な姿勢を強めるアメリカのトランプ政権と、自由貿易を堅持すべきだとする各国との間で、立場に隔たりがあります。
移民や難民への対応についても、厳しい規制を打ち出すトランプ大統領と、寛容な姿勢を示すドイツのメルケル首相や、フランスのマクロン大統領との立場の違いが際立っています。
注目はやはり、自国第一主義を掲げるトランプ大統領。
前日のNATO・北大西洋条約機構の首脳会議では、写真撮影の準備中に。
ドイツの有力誌、シュピーゲルは、小学校の校庭やディスコの出入り口でありがちな場面だと、皮肉交じりに伝えました。
またトランプ大統領は各国に対し、防衛費について、強気の要求。
アメリカの負担が大きすぎるのは不公平だとして、加盟国に増額を求め、その目標達成に向けて合意を引き出しましたが、イギリスの公共放送は。
そしてアメリカ国内では新たな逆風が。
トランプ大統領が3月に署名した、中東など6か国の人の入国を制限する大統領令。
連邦地方裁判所が全米で執行の停止を命じる仮処分の決定を出したのに続き、25日、高等裁判所に当たる連邦控訴裁判所もこの決定を支持。
トランプ政権側の不服申し立てを退けました。
トランプ政権は、最高裁まで争う姿勢ですが、新たな打撃になると見られます。
さらに、こんなニュースも。
トランプ大統領の娘、イバンカさんの夫で、ホワイトハウスのクシュナー大統領上級顧問。
アメリカの複数の主要メディアは、去年の大統領選挙でのトランプ陣営とロシアの関係を巡って、FBIがクシュナー氏を調べていると伝えました。
ロシアとの疑惑について、トランプ大統領は共謀関係はないと、繰り返し否定していますが、捜査の行方に一層関心が集まりそうです。
では、トランプ大統領に同行取材しているワシントン支局の広内記者に聞きます。
広内さん、アメリカ国内で逆風が吹く中で、トランプ大統領はこの初めてのG7サミットに、どのような姿勢で臨もうとしているのでしょうか?
トランプ大統領としては、国内の批判的な目も意識して、今回のデビュー戦で、リーダーシップを発揮し、局面を変えたい考えです。
まず、先に訪れた中東のサウジアラビアでも呼びかけたように、テロ対策での結束を訴えるとともに、先ほどの日米首脳会談も踏まえ、北朝鮮への圧力強化に向けて、各国に協力を求める考えです。
一方で、貿易赤字を問題視するトランプ大統領は、各国に公正な貿易の実現も求めるものと見られます。
ホワイトハウスの高官は、サミットで不公正な貿易慣行を正すと強調していて、G7サミットでもトランプ大統領が波乱要因となりそうです。
トランプ大統領自身が波乱要因ということなんですね。
そうした中で、サミットでG7各国の足並みというのは、そろうんでしょうか。
テロ対策の強化や北朝鮮への対応では、一致したメッセージを打ち出せる見通しです。
しかし貿易面でトランプ政権は、自由な公正な貿易でないと判断される場合は、保護主義的な政策を取る権利があるとまで主張していて、自由貿易の推進で完全に足並みをそろえるのは、難しいのが現状です。
また、メキシコの国境沿いに壁を建設するとしているトランプ大統領と、各国の首脳との間では、移民や難民の問題への対応でも、意見の違いが表面化しそうです。
さらにトランプ大統領は、地球温暖化対策の国際的な枠組み、パリ協定から脱退するかどうか、近く判断する考えで、各国から意見を聞いてみたいとしており、残留を求める声が相次ぐことも予想されます。
アメリカとこれまでのように基本的な価値観を共有できるのか。
G7の首脳たちは、トランプ大統領の出方に注目しています。
では再び政治部の岩田記者に聞きます。
岩田さん、安倍総理大臣としては、G7サミットにどのような姿勢で臨むんでしょうか。
安倍総理大臣はまずは自由、民主主義、法の支配など、基本的価値を共有するG7が、国際社会をけん引していく重要性を訴える考えです。
その背景には、イギリスでのテロなど、既存の国際秩序への挑戦が続く中で、アメリカのトランプ大統領の誕生、イギリスのEUからの離脱などで、G7の結束に影響が出始めているからです。
安倍総理大臣は、違いを際立たせることを避け、できるだけ一致点を見いだしていきたい考えで、政治、外交などがテーマの最初の討議では、北朝鮮への対応やテロとの戦いなどで、まずはG7が緊密に連携していくことを確認したい考えです。
その上で、テロとの戦いに加え、シリア情勢の安定化には、ロシアの建設的な役割が重要だとして、ロシアとの対話の推進についても、各国に理解を求めることにしています。
安倍総理大臣としては、G7の首脳間で意見の異なる問題でも、橋渡し役を担い、結束を打ち出したい考えで、まさにその手腕が問われることになります。
次です。
総理の意向だなどと記された文書は、文部科学省で作成された。
こう主張した、文部科学省の前川前事務次官。
波紋がきょうも広がっています。
前川前事務次官が、文部科学省で作成されたものだと、きのう主張したのが。
学校法人加計学園が運営する大学の獣医学部の新設を巡り、民進党が存在を指摘している、総理の意向だなどと書かれた文書です。
きょうの衆議院の文部科学委員会では。
これに対し、松野文部科学大臣は、再調査する考えがないことを重ねて示しました。
波紋を広げているきのうの発言。
特区制度の下、今治市と加計学園が選考されたいきさつについて。
文書の中に、総理のご意向だとか、官邸の最高レベルが言っていると書かれていたことについては。
各党からは。
国会でも、一連の経緯について証言する意向を示した前川氏。
野党4党は、国会対策委員長が会談。
前川氏の証人喚問と、安倍総理大臣も出席して、衆議院予算委員会の集中審議を開くよう、与党側に求めることを決めました。
民進党の山井国会対策委員長は、自民党の竹下国会対策委員長と会談。
前川氏の証人喚問などを行うよう求めたのに対し、竹下氏は、現時点では、いずれの要求にも応じられないという考えを示しました。
菅官房長官は。
さらに。
次は、小笠原諸島の西之島です。
先月、およそ1年半ぶりに噴火が確認されました。
NHKがきのう、島の上空から島の様子を撮影しました。
このように、噴煙が激しく噴き出しています。
今も活発な火山活動が続き、流れ出た溶岩で島が拡大していることが分かりました。
西之島の上空です。
噴火が断続的に続いていて、噴煙は北東側に大きく流れています。
次々と上がる噴石。
中央にある火口では、断続的に噴火が起きています。
溶岩が海に流れ込み、大量の湯気が上がっていました。
西之島は4年前、およそ40年ぶりに噴火が確認されました。
島の大きさは、元の島のおよそ12倍に拡大。
先月、およそ1年半ぶりに噴火が再開します。
海上保安庁が今月2日に行った観測では、流れ出た溶岩で海岸線が去年9月の時点と比べて、最大でおよそ180メートル拡大していました。
そしてきのうの様子です。
火口から上がる噴煙。
いったん止まったように見えますが。
数秒後には再び立ち上ります。
短時間に噴火を繰り返す、ストロンボリ式と呼ばれる噴火が起き、1分間に10回程度に達していました。
火口の底は、一部が赤く見え、溶岩がたまっていると見られます。
左側の斜面では、赤くなった溶岩も。
斜面から溶岩が流れ下った痕跡も見て取れます。
溶岩が次第に冷えて、黒い筋のようになっています。
海上保安庁がおととい、赤外線カメラで撮影した映像でも、溶岩が斜面を筋となって、海岸へ流れ出す様子が確認されました。
活発な火山活動が続く西之島。
南西側では溶岩の流れ込みが続き、今月2日の観測に比べて、白く囲った部分が、新たに拡大しているということです。
きょうはご覧のような項目をお伝えしています。
続いてのニュースです。
大きな口が特徴で、生きたまま見つかるのが珍しい巨大なサメ、メガマウス。
4日前に千葉県の定置網で見つかったのに続き、きょう、三重県の熊野灘で、漁船の網にかかっているのが見つかりました。
体長はおよそ5メートル。
漁船の水槽で保護されています。
さあ、大相撲夏場所は13日目です。
きのうの時点で全勝の白鵬が単独トップ。
1敗で日馬富士が続いています。
さあ、きょう注目はその日馬富士と。
2敗で大関昇進を目指す、高安との一番です。
この日馬富士にとっては、優勝への望みをつなぐため。
高安にとっては、大関昇進を引き寄せるために大事な一番です。
高安は気持ちを堂々と、攻めないといけないと臨みました。
ご両親が視線を送ります。
差さった、上手だ。
高安、上手。
上手が切れた。
はたき込み、高安勝ちました。
大関への夢をまた一つ大きく近づけました。
星の差が2つとなっている白鵬。
1年ぶりの優勝に向かうか。
かわした、右を差した。
玉鷲、こらえる。
ちょっと白鵬が、中央を歩き回っている。
しかし上手です。
これで十分か。
白鵬、勝って、無傷13連勝。
白鵬はあす、勝てば、1年ぶりの優勝が決まります。
中入り後の勝敗です。
逸ノ城は7勝目です。
栃ノ心は2桁の勝ち星を挙げました。
2敗の照ノ富士は、栃煌山との一番です。
照ノ富士、優勝争いの生き残り戦となった残り3日間。
差し手争い、栃煌山がもろ差しか。
いや、右を差す、もう一度、右を狙う。
中に入った、栃煌山。
抱えて出る、ちょっと強引だ。
小手投げ。
これで11連勝11勝2敗。
そしてあすが白鵬戦です。
高安について、日本相撲協会審判部の二所ノ関部長は、横綱に勝ったのは大きい。
審判部の親方の意見を聞くと、大関昇進に向けた議論を行うことを明らかにし、場所後の高安の大関昇進が確実になりました。
次です。
女子ゴルフで世界のトップ選手として、長年活躍してきた宮里藍選手。
今シーズンかぎりで引退することになりました。
こんにちは。
号外です。
こんにちは、号外です。
宮里藍選手は、高校3年だった2003年に、国内女子プロゴルフツアーで、当時の史上最年少の18歳で優勝して、注目を集めました。
プロ転向後、2006年から本格参戦したアメリカツアーでは、2009年に初優勝。
海外の女子ツアーでは通算9勝、国内ツアーで通算14勝を挙げるなど、女子ゴルフ界をけん引しました。
宮里選手の引退について、ゴルフ界からは。
宮里選手は、今月29日に記者会見し、引退の理由などを明らかにすることにしています。
プロ野球の速報です。
きょうから交流戦前の最後の3連戦です。
セ・リーグ首位の阪神は、4位のDeNAと対戦しています。
パ・リーグ2位のソフトバンクと、4位の日本ハムの対戦は、点の取り合いとなっています。
気象情報は平野さんです。
こんばんは。
雷雲が近づいてきています。
まずはこちら、日本海にあるこの雲の固まりに注目をしてください。
大きく渦巻いてますね。
動かしてみましょう。
そう、ぐるぐるとしながら、次第に北日本に近づいてきているんですね。
そして雷も多く発生していますし、雨の降り始めている所もあります。
その雨の予想を見ていきましょう。
この大きく渦を巻く雨雲の一部が、今夜は北陸から東北にかかる予想となっています。
落雷や突風にも注意が必要です。
そしてこの雨雲、あすにかけては北海道に雷雨をもたらす見通しです。
一方でそのほかの各地、ほとんど雨雲が予想されていませんね。
晴れ間が戻ってきそうなんです。
土日の天気と最高気温、見ていきましょう。
西日本、東日本を中心に、晴れる所が多くなりそうです。
日ざしがありますので、気温が上がりそうです。
ということは暑さも戻ってくるということですね。
そうなんですね。
東京はきょうより5度も上がって26度ですし、そのほかの各地も25度以上の夏日という地点が目立ちますね。
熱中症に気をつけないといけませんね。
そうなんです。
土日は運動会を予定しているという学校も多いようですね。
こまめな水分補給、休憩を心がけるようにしてください。
2017/05/26(金) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
ニュース7[二][字]
テロ・北朝鮮どう対応 G7首脳の結束なるか
詳細情報
番組内容
夜7時、あなたと一緒に見つめたい。きょうの日本、世界の今 【キャスター】鈴木奈穂子,【サブキャスター】高井正智,【気象キャスター】平野有海
出演者
【キャスター】鈴木奈穂子,【サブキャスター】高井正智,【気象キャスター】平野有海
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