一目置かれる人は「未来の記憶」を操っている

部下を動かす「ビジョン」は生み出せる

「リーダーシップ」を発揮するために必要なこととは?(写真 : xiangtao / PIXTA)
新年度に入り、新しく部下ができた人もいるだろう。しかし、人を指導するということは思った以上に難しく、うまく「人を動かせない」「人がついてこない」と悩む人も多いのではないだろうか。
「リーダーシップ」の発揮には、先を見通す「未来記憶(展望記憶)」の活用が有効だ、と言うのは、長年の実践研究と脳科学や心理学、認知科学の知見から独自の勉強法を確立している学習コンサルタント・宇都出雅巳氏。彼が、近著『記憶力が最強のビジネススキルである』にもまとめた、記憶の活用術を聞いた。

リーダーに必要なのは「未来に対する強いビジョン」

認知心理学の言葉に「展望記憶」というものがあります。これは、簡単に言うと“未来に対する記憶”です。

たとえば、「図書館で借りた本をこの日に返さなくては」「午後から雨が降りそうだから、家を出るときに傘を持っていこう」といった近い未来の物事から、「将来はこんな事業を立ち上げるぞ」「老後のためにこれだけの貯蓄をしておこう」といった遠い先の展望まで、未来に向かっての想像がこれにあたります。

そう、展望記憶というものは、非常に身近な、誰でも日常的に考えていることなのです。

この、未来に対する展望記憶、いわば「未来記憶」というものは、自分の人生設計のみならず、リーダーシップを発揮する際に非常に重要となるものです。

リーダーに本当に必要なのは、「コミュニケーション術」や「慕われる話し方」といった目先のテクニックではありません。人を動かすために本当に必要なのは「ビジョン」です。目指すところが明確でなければ、いくら話し方を変えても、メンバーとのコミュニケーションを増やしても、どこにも向かうことができないからです。

次ページ未来記憶を強化できる方法とは
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
働く若者へ<br>ワークルールで身を守ろう!

「バイトのシフト入りを強要された」「残業代が適切に払われない」…職場で理不尽な目に遭うこともある。そこで役立つのは労働法=ワークルール。学んでおけば自分を守る武器となる。