うちのお客さん、わりと高齢の方が多いのですが、今年に入って、スマホ(iPhone)を持ち始めた方をよく見かけます。
僕は、年輩の方から見ると若い(40歳)ので、
操作方法などを聞かれるのですが、相当危ないんですよ。もしかしたら、子供より、よっぽどキケンかも知れません。
そこで今回は、高齢者のスマートフォンの理解度と、危険性について書こうと思います。
インターネットの概念がない
全ての元凶なんですが、高齢者はそもそもインターネットを理解してないんですよ。いや、理解しようとしません。たとえば、ビックカメラのユーザーアカウントへログインするとしますよね。そこでパスワード求められたら、キャリアのメールとキャリアのパスワードを入れてしまうんです。
当然、ログインできないんですけど、高齢者的には「ナゼ!?」となるんです…。
いや、それは、ビックカメラに新規登録するんですよ、と、アドバイスするのですが、まったく伝わりません。おそらく、スマホと外部が繋がっているイメージができていないんでしょう。
ネットで買う(送ってもらう)なら、どうせ住所氏名を伝えなきゃダメなんですから、アカウントの登録は当然なんですけど、ダメなんですよね…。
これって、もしもフィッシングメールで、偽のログイン画面を用意して、メールアドレスとパスワードの入力を求めたら、カンタンにキャリアのメアドとパスワードを入れてしまうってことです。
危ないです…。
パスワードの管理がずさん
これ、あるあるですが、パスワードの意識の低さがヤバいです。一例を挙げると、スマホをケースから出してひっくり返すと、パスワードの文字列がテプラで貼ってあるんです。
うん。確かにパスワードを忘れる心配はないね。
でも、それやっちゃったら、ぜんぶ台無し…。
その高価なiPhone、どこかに置き忘れたらおしまいですよ。
YouTubeにハマる
高齢者の方って、どうゆうワケか、YouTubeの見方だけはよく知ってるんですよ。これで見れるよって、孫が教えるんでしょうか。それでも、すぐ覚えられるのは、YouTubeのUIが優れているのでしょう。なので、有料動画サイトへ、YouTubeから導線を引けば、かなりの会員数を獲得できるかも知れません。
これは、差し迫った危険ではありませんが、データが従量課金だった場合、ガッツリやられそうです。
フリーメールの概念がない
アカウント登録の関連ですが、高齢者の方は、キャリアのメールしか理解できていません。なので、なんでも登録してしまうと、お知らせ(迷惑)メールが来るからイヤだと言うんですね。そのためにヤフーやGmail等のフリーメールがあるのですが、いくら勧めても拒絶するんです。
そして、慣れてくると、今度は、何でもかんでもキャリアメールで登録してしまいます。高齢者は、ウェブサイトの信用度を見た目でしか判断できないので、これも大きなリスクと言えるでしょう。
<代引きに執着する
これもアカウント関連ですが、決済の方法として、代引きに異常にこだわります。公共料金や家賃は、口座引き落としで平気なのに、買い物になると現金決済に執着して譲ろうとしません。まぁ、これは大丈夫かな。
好きにしろって感じです。
音声検索を恥じらわない
冗談抜きに、高齢者は、周りに大勢ひとがいるのに「へい!しり!」と叫ぶのですよ。聞いてしまったこっちは、身悶えするほど恥ずかしいのですが、なかなか止めてと言いにくいんですよね…。
しかも、siriは、かなりの確率でトンチンカンな答えを返してくるでしょ?
質問の仕方がわるいって、こっちは理解できるのですが、本人は分かってないんですね。
まぁ、これはリスクではないか(笑)
制限がかかってもヘコたれない
これも関係ないんですが、高齢者の方は相当に我慢強いです。YouTubeが好まれると書きましたが、その勢いのまま、ガッツリ8GBの制限にかかってしまうんですね。でも、ぜんぜんヘコたれないんですよ。かなり表示が遅くても、待つのが平気です。
戦後の焼け野原でつちかった忍耐力でしょうか(笑)
まとめ
終盤、ちょっと脱線してしまいましたが、50代〜70代で、スマートフォン(iPhone)にデビューした方に、ありがちな危険性を紹介してみました。子供の場合は、自分でお金を払えないので、問題があっても、わりと早い時期に発覚するのですが、高齢者は支払い能力があるので、いろいろ手遅れになりそうです。
みなさんのご家族にも、ぜひ注意していただければと思います。
また、インターネットなどの支払いトラブルについては、消費生活相談窓口につながる、消費者ホットライン「188(イヤヤ)」というのもありますので、教えてあげると吉ですよ。
ぜひ、ご利用ください。
高齢者のスマホ利用を見ているとハラハラする、という話題でした