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 経営危機に陥っていたイタリアのアリタリア航空は2日、イタリア政府に対し特別管理を申請することを決めた。事実上の経営破綻(はたん)で、政府が指名する特別管財人がリストラなどで事業を続けることを目指す。再建がうまくいかなければ、清算される可能性がある。同社は「運航は計画通り続ける」としている。

 アリタリアは格安航空会社との競争などで赤字が続き、既存株主から支援を受けるため、3月に最大2千人の人員削減や給与カットなどによる再建策を策定。従業員が同意することを条件に、銀行などに20億ユーロ(約2400億円)の増資を引き受けてもらう予定だった。ところが従業員はリストラに反発し、4月に投票で受け入れを拒否した。

 再建資金を得るめどが立たず、同社は自力再建を断念。今月2日の株主総会で、特別管財人の手に経営再建をゆだねることを決めた。特別管財人は今後、経営状況などを精査して資産売却や出資先の確保で事業を継続できるかを詰める。

 現地メディアによると、イタリ…

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