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料理漫画を研究してます

料理漫画研究家としてのあれこれをここに書いていこうかと思います。 お仕事のご依頼はkei.sugimuraあっとgmail.comまで!

Kindleの1巻90%以上ポイント還元セールの中の料理漫画・グルメマンガ50選

5月26日現在、AmazonKindleストアで1巻のみ90%以上のポイント還元セールをやっているようです。しかし、今回は範囲が膨大! なので、その中の料理漫画をちょっぴしピックアップしてみました。50冊ほど。
でも残念ながら、予定数量が終わった本から終了してしまうそうです。一応執筆時には確認しておりますが、万が一セールが終わっていたらごめんなさい。

●新米姉妹のふたりごはん

両親の再婚により、姉妹になったサチとあやり。結婚してすぐに両親が海外に行ってしまったため、急遽ふたりで暮らすことに。快活なサチと、口べたなあやりは、料理を通じて絆を深めていく……と、こういうお話です。ポイントは父親が海外からさまざまな食材を送ってくるということと、あやりは料理が得意ということ。1話目はいきなり生ハムの原木でした。
出てくる食材もさることながら、調理器具もまたいいんですよ。全部、インターネットとかで買えちゃったりします。みんなで集まってワイワイやるときに、何か用意しようと思うと、今の時点で一番参考になる作品と言えるかもしれません。
そして何より。1話ごとにコラムが挿入されているのですが、それを私が書いております。はい、もう臆面も無く宣伝しちゃいます。この機会に是非読んでみてください!

空挺ドラゴンズ

龍が空を飛ぶ世界。その仲で、龍を狩猟する捕龍船を舞台に狩人達のお話を描きます。捕らえた龍は、肉に骨に皮に捨てるところなし。食用になったり燃料になったりと、まあ様々な用途で使われます。もちろん、龍の肉を食べたりするのですね。これがまたおいしそうなこと! お話の構成も非常に巧で、マンガ大賞候補になったのも納得の面白さです。

舞妓さんちのまかないさん

京都の花街を彩る舞妓さんや芸妓さん。彼女らも当然ご飯を食べなければなりません。食べるのは屋形と呼ばれるおうちがメイン。そう、舞妓さんは屋形で寝泊まりをするのですね。その屋形の中で腕を振るうのが、主人公のキヨちゃんなのです。そう、舞妓さん達が寝泊まりする家でまかないをやっている主人公なので、舞妓さんちのまかないさんなのですね。
ちなみにキヨちゃんは、舞妓さんになるために青森から上京してきたものの、舞妓に向いていないと諭されてまかないになったので、なんというんでしょう。そこまで京都京都した料理のお話がたくさん出てくるわけではありません。ときおり舞妓さん豆知識みたいなものもはさみつつ、基本的にはゆったりと流れていくお話です。

●めしにしましょう

解説が難しい本ほど先に持ってくる法則! 嘘です。
いやー、説明が難しいのですが、舞台は漫画家の仕事場な料理漫画です。人気漫画家まだれ先生のチーフアシスタントおめがさんが、調理方法も量もカロリーもやりすぎな料理を作るお話です。たとえば第一話では、勝手にまだれ先生の家のお風呂場を拝借し、肉塊を60℃の低温調理で調理してしまうのです。終始こんな感じ。
面白いのは、これは全部ほぼノンフィクションということでしょうか。『累』の松浦だるま先生のチーフアシスタントである小林銅蟲先生が、実際に調理をしたものをネタにして作品を作っているという。
独特の言葉遣いも癖になるというか、中毒になるというか、気がついたら真似をしています。

●八雲さんは餌づけがしたい

未亡人になったばかりの八雲さん。大好きだった料理を作るのも張り合いがないと思っていたら、ひょんなことから近所のいつもお腹を空かせている野球部員な男子高校生にご飯を食べてもらうことに。その食べっぷりに感激し、ひそかに餌づけを試みるのでした……というお話です。
タイトルからはだいぶ生々しい感じを想像してしまいがちですが、そこまではいきません。現状は。
基本的にはほのぼのとお話が進んでいきます。まあ、だんだん距離が近くなるかどうかとかは買って読んでのお楽しみで!

ゴールデンカムイ

舞台は日露戦争直後の北海道。あるとき、刑務所から大量の脱獄者が。それらの脱獄者は、体に謎の暗号が彫り込まれた入れ墨をしていた。入れ墨は、合わせるとアイヌの黄金を隠している在処を浮かび上がらせるという。かくして、黄金を求めて刺青人皮の争奪戦が始まる!
という感じなのですが、まあこれがめちゃめちゃ面白いのですよ。ありとあらゆるエンターテイメント要素を入れた感じ。主人公は日露戦争で活躍した不死身の杉元。彼がアイヌの少女アシリパと出会い、黄金を求めていきます。敵は軍だったり新撰組の生き残りだったり、さまざまな勢力と入り乱れて戦います。じゃあどの辺に料理やらグルメな要素があるかというと、アシリパさんが繰り出すさまざまなアイヌ料理があるのです。捕らえた獲物を食べるのですね。それがまあ、おいしそうであり、顔芸が必要になりそうであり、十分以上に料理要素が入っているのですよ。
2016年マンガ大賞受賞も納得の面白さです。

●だがしかし

駄菓子屋の息子ココノツは、ある日駄菓子マニアの美少女ほたると出会う……
と書くと、ボーイミーツガール物のように思えますが、実際はなんというんでしょう。ほたるさんが繰り出す駄菓子うんちくマンガという感じでしょうか。毎回、テーマとなる駄菓子についてとことん語り合うのです。これがまあ、面白いのですね。アニメにもなりましたし、原作未読の方はこの機会に。

●衛宮さんちの今日のごはん

実はちょっとだけ先に謝らなければならないことが。というのも、Fateシリーズについて、FGOは最近やっているのですが、他にあまり詳しくないのです。具体的には、Fate/Zeroは見ました。で、氷室の天地は全部読みました。あと、FGOやりました。なので、ちょーっとこの辺の人達に対する知識が少ないのです。
でも、料理漫画として面白いのです。家庭料理中心で、みんな笑顔で料理を食べていく。ゆったりとした時の流れからは、とてもじゃないけれども僕の知っている聖杯戦争が想像できないほど。実際、Fateシリーズをやっている人達も大絶賛でした。

ダンジョン飯

今一番面白い料理漫画のひとつ。それがダンジョン飯です!
ウィザードリィを彷彿とさせる迷宮に挑戦する主人公のライオス達。いろいろあって、お金がありません。でも、大急ぎで迷宮の奥に行かなくてはいけない理由がある。いちいち食料を取りに帰ることもできない。もうこうなったら、モンスターを調理して食べるしかない!
というわけで、さまざまなモンスターを撃退しつつ、調理します。この調理が実にまあ、おいしそうなんですよ。食材自身がモンスターという空想上の物ではあるけれども、ここの部分をこうやって調理すると食べられる、のような案外きちんとした理論付けがなされていて、できあがる料理はどれもおいしそうに感じるのです。
今は4巻まで出ていて、そこで大きくお話の転機があったところですね。追いつくなら今ですよ!

●ごほうびおひとり鮨

彼氏に急に別れを告げられた主人公の藍子。落ち込んだ気持ちを癒やすには、鮨しかない!
というわけで高級寿司屋さんへ行ってみるものの、どうやって食べれば……みたいなところから、お寿司屋さんにはまっていくのです。
原作は数々のお寿司マンガを手がけている早川光先生。単行本だと取材時のさまざまな情報もついていたりするので、参考になります。
余談ですが、第一話の知っているはずのお刺身を頬張ったときの「これ、知らんやつ!」というコマが大好きだったりします。なんかこう、切り抜いてLINEスタンプのように使いたい。

●野原ひろし 昼メシの流儀

この作品は、ちょっと難しいんですよ。野原ひろしといえば、クレヨンしんちゃんのお父さん。
その野原ひろしが昼休みに食事をするときのお話なのですが、なんというかこう、野原ひろしっぽくないんですよね。僕がアニメはあまり見ていなくて、映画版中心にしか見ていないからこういう感想になってしまうのでしょうか。
野原ひろしの格好をした人が孤独のグルメごっこをする、というように見えてしまって……というわけで、頭をきちんと整理しないと評価できないなあと、評価を棚上げしたままでした。この機会に(紙で買っていたので)電子にしていつでも読めるようにするべきか……?

●パパと親父のウチ呑み

パパと親父のウチご飯の、大人の世界版。つまり、お酒飲み版です。
子供連れのシングルファーザー同士が、お互いの至らないところを補い合うためにルームシェアをし、共同生活をしていくというのがウチご飯。どうしても、小さい子供達がいるので、彼らが中心になってしまいます。そこで登場したのが大人版のスピンオフというわけですね。子供達が寝てから呑んだりするので、それほどがっつりというわけじゃないんですが、そこがリアルでまた飲みたくなります。

パパと親父のウチご飯 1巻 (バンチコミックス)

パパと親父のウチご飯 1巻 (バンチコミックス)

●球場三食

主人公はプロ野球観戦が何より好きで、十二球団全てのファンクラブに入り、全国を巡るさすらいの観戦人。「野球観戦の日は三食を球場内で調達する」というマイルールのもと、全国各地の球場グルメを堪能していくお話です。
作者の渡辺保裕先生といえば、何と言ってもパワフルさで全国の料理漫画ファンの度肝を抜いた『ドカコック』と、熱い熱い野球漫画『ワイルドリーガー』の人。この作品は、グルメ+野球という、渡辺先生の集大成なのです。もう、面白くないわけがありません。実際、野球の観戦をあまりしたことが無い僕でも食べるためだけに球場に行こうかと考えちゃうほど。

●肉女のススメ

同じ会社に勤めている、タイプの違う三人の女子。共通点は、お肉が好きということだけ。三人の肉食女子が、お肉を食べる! というお話です。
最初はバラバラに話が進んでいくように見えて、あるきっかけで知り合って……というお話の流れはさすが。ちょーっと、作中でなんというんでしょう。下ネタ……違うな。いや、違わないかな。まあ、その辺があるおかげで、うまいことお肉に集中できないというか。その辺がちょっと惜しいんですよね。いやー、難しいもんです。

侠飯

これ、原作小説は読んだはずなのに、漫画版のことが頭に入っていないの何故だ……と思ったら。講談社のあの厳重なパッケージにくるまれたまま、部屋にあるのを発見しました。しかも、2巻も一緒に。なんということだ……
大変申し訳ありません。これを書き終えたら読みます。

侠飯(1) (ヤングマガジンコミックス)

侠飯(1) (ヤングマガジンコミックス)

もやしもん

これが料理漫画・グルメマンガかといわれると賛否が分かれるんじゃないかと。でもなんというか、僕が醤油とかお酒にはまるきっかけを造り出してくれた漫画の一つなので是非にと。
主人公の沢木は、「菌」が見える不思議な力を持っていた。発酵に重要な「菌」と、その専門家である樹教授のもとで、さまざまなことを学んでいく……というお話です。学園生活ものですね。菌がテーマなので、さまざまな発酵および発酵食品が出てくるのです。そこが実に面白く、今でも読み返したりする作品のひとつです。1巻を読んだらそのまま続きを買いたくなっちゃうかも!

銀の匙 Silver Spoon

もやしもんを入れるならこっちも。ということで、こちらは農業高校のお話です。
主人公の八軒くんは受験に失敗して、農業高校へ。初めて体験する農業高校のあれやこれ。そこで、農業についてだけでなく、普段食べているものは命をいただいているということも学んでいくのでした……
作中に出てくるあれこれの料理がまあおいしそうなこと! ところでこの作品が流行してから、農業高校の志望者って増えたんでしょうか。増えていてもおかしくない、そんな影響力を持てるぐらい面白い作品です。

銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)

●お酒は夫婦になってから

会社では無口で仕事ができる風を装っている(?)、水沢千里。でも、夫の作るカクテルを飲むと相好を崩して「しふくうううう」となってしまうのでした。というわけで、毎回カクテルが登場し、それを飲む二人を見ながらほのぼのとする漫画です。アニメにもなるみたいですし、今のうちに買っておくといいかも!?

●異世界居酒屋のぶ

人気小説の漫画化。異世界につながってしまった居酒屋「のぶ」を舞台に、その世界の住人達を居酒屋でもてなしていくお話です。「トリアエズナマ」とか、確かに呪文っぽいですよね。こちらもアニメになるんじゃなかったかと。読むしか!

●であいもん

東京でミュージシャンになる夢破れた和(なごむ)は、いろいろあって実家の京都に帰ることに。実家の和菓子屋を継ごうと決意して帰った和を待ち受けていたのは、「跡取り」と紹介された少女一菓であり、彼女の父親代わりをすることになったのだった……というところから物語は始まります。京都の和菓子がたくさん出てくる、ほのぼのとした漫画です。
ちなみに「であいもん」とは、京都の言葉で、まあなんというか、マリアージュみたいなものですね。料理とお酒とか、異なる二つの物が合わさったときにおいしくなる、取り合わせが良い物のことを言います。いま2巻が出たばかりですし、すぐに追いつけますよ!

●つれづれダイアリー

女子高生達が! 釣りをして! 釣った魚を食う! 説明っ!
釣り漫画です。でも、今日の釣果をおいしく!つれづれレシピというコーナーがあったりして、結構実用性は高かったりするのです。こちらも最近2巻が出たばかりなので、追いつきやすいですよ!

●将棋めし

comic-walker.com
(今頃試し読みをつけることを思いついたので、一度書き終えてからちょこちょこつけていきます)
将棋の対局時で、午後まであるようだと必ずお昼休みがあり、ご飯を食べます。これが何というか、将棋ファンの間では重要な要素になっているのですね。棋士の先生方が何を食べたか、中継でも必ず発表されますし、同じものを千駄ヶ谷にいったときには食べたりするのです我々みたいな人が。
そんな、棋士の食事に注目をしたのが本作です。主人公は女性棋士の峠六段。。昼食に何を食べるのか、将棋にたとえながら選んだりします。タイトル戦のときに毎食カレーを選ぶ「カレー定跡」の話とか、将棋ファンならにやりとするネタがたくさん散りばめられているのもいいですね。もちろん、将棋をある程度知らなくても楽しめます。

きのう何食べた?

morning.moae.jp

これも90%以上ポイント還元とは! 主人公の弁護士であるシロさんが、同棲している美容師のケンジは、いわゆるゲイカップル。お互いの老後のために、貯金をしなければなりません。貯金をするとなると重要なのは支出を抑えること。というわけで、シロさんは毎日予算を決めて食事を作るのでした。という、二人の生活を描いた漫画です。
やはり特筆するべきは、シロさんの料理の手際の良さ。読んで、その通りに実行すると本当に料理が作れるほどきっちりした手順なのだけれども、うまーく手を抜くところは抜いていたりする、非常に実用度が高い料理が次から次へと出てくるのです。

クッキングパパ

morning.moae.jp
料理って本当に楽しいんですよー!
クッキングパパも90%引きでした。この作品についての解説はほとんどいらないでしょう。クッキングパパこと荒岩一味が料理を作っていきます。今なお連載が続いている人気作ですね。覚えておくといいのは、現実の2年が作中の1年になること。そう、いわゆるサザエさん時空とは異なり、ゆっくり年を取っているのです。読んでいるこちらも、なんか作中の子供達の成長を見守るような気になっていくのです。

●どんぶり委員長

webaction.jp
真面目な委員長が、ある日クラスメイトの吉田が作った丼に衝撃を受け、以来丼の虜となる……というお話です。さまざまな丼が出てくるのですが、中にはかなり変わり種丼も。でも、ちょっと頑張れば作れそうだし、おいしそうなところがいいんですよね。

●かりん歩

comic-walker.com
高杉さん家のおべんとう』の柳原先生の新作は、お散歩漫画でした。
いや、じゃあ料理漫画じゃないじゃんと言われるかもしれないんですが、舞台が喫茶店なものでして。
主人公のかりんは、溺愛している妹くるみが手がかからなくなったとき、何をすればいいのか悩みます。内定も取れません。そんな中、喫茶店をやっているおじいちゃんが倒れてしまうのです。一体自分は何をやりたいか、そんな中、大学の高杉先生からアドバイスを受けたのが、自分の「原風景」を地図化することでした。かくしてかりんは、自分の原風景を見つけるために、くるみと一緒に散歩をするのです……
ここで気づいた方もいるかもしれません。高杉先生は、前作高杉さん家のおべんとうの高杉温巳くんです。そう、まんま、地続きといいますか、世界は共通で、数年後のお話なのですね。前作を読んだ人はもう読むしかありません!

●忘却のサチコ

spi-net.jp
主人公の佐々木幸子は、敏腕編集者。結婚も決まり、順調な人生を……と思ったら、いろいろとダメなことに。もうこうなったらやけ食いしか無い! というわけで、美味しい物を食べて全ての物を忘れてしまう忘我の瞬間を追い求める、そんな漫画なのです。

●味噌汁でカンパイ!

comic.pixiv.net
主人公は父子家庭で育つ中学生の善一朗。そこに、幼なじみの八重が朝ご飯を作ってくれることに……
という、幼なじみとの甘くて青い感じの生活がと思いきや。八重ちゃんは料理がからっきしだったのでした。というわけで最初に作る味噌汁は、定番であるダシをとっていないものだったり。
でも、あらゆる媒体の中で、「料理の失敗」を描けるのって、料理漫画だけの特権だと思うのです。テレビの料理番組とかで失敗とか、まあできないじゃないですか。ちょっと例外的な人はいなくもないような気がするのですがそれはおいといて。初心者が何故失敗したのかを描くというのは、他の媒体にはない料理漫画の強みであり、この作品はそれを第一話で体現しているのです。

山賊ダイアリー

evening.moae.jp
この漫画が始まったときには、度肝を抜かれました。たんたんと猟師生活のことを事細かに描いているのですから!
もちろんただ単に猟をするだけではなく、獲物を調理します。というわけで、料理漫画としてカテゴライズしているのですね。
全編役に立つような、でもそんなに山にいかないような……とか思っちゃったり。現在は続編の山賊ダイアリーSSが始まっていますね。

山賊ダイアリー(1) (イブニングコミックス)

山賊ダイアリー(1) (イブニングコミックス)

●いぶり暮らし

www.zenyon.jp
燻製の漫画です。この漫画にも多大な影響を受けているのです。何せ今や、キャンプに行くとなったら真っ先に東急ハンズで燻製用のウッドを買って、キャンプの間中お酒をちびちび飲みながら燻製やったりしているぐらいですから。
主人公は頼子と巡のカップル。同棲中の二人の休みがあったときにすること、それが燻製です。何がいいって、定点カメラで時間の流れを表す演出がまたいいんですよ。待っている時間もおいしい、という燻製の本質を表しています。レシピ本も出ていますよ。

いぶり暮らし  1巻

いぶり暮らし 1巻

●不倫食堂

まあなんというか、タイトル通りです。試し読みはこちら
グランドジャンプ新連載試し読み|『不倫食堂』山口譲司

主人公の山寺隆一が、仕事の帰りに美味しい物を食べに行き、不倫をする。という……
必ず食事の後にベッドシーンが入るのはどうなのかとか、このご時世に不倫を肯定するのはどうなのかという話はあります。ので、料理漫画部分にのみ言及すると、案外しっかりとした料理漫画となっていたりします。各地のおいしいものを紹介しつつ、食べ方についても少し一家言ある、という感じですね。

ワカコ酒

www.zenyon.jp
今やドラマもシーズン3を迎え絶好調のワカコ酒。1巻が90%還元中です。
一巻を読んで即書き上げたレビューがこちらにあります。
www.excite.co.jp
まだ読んでない人は読んでおいて損がないですよ!
僕も電子版でも買っておこうかな……

ニートめし!

seiga.nicovideo.jp
こちらもタイトル通りといえばタイトル通り。ニートがありあまる時間を使って美味しい物を食べようと努力するフリをする!
はい、努力するフリというか、なんというか。まあ、ニートなので、こう、勤勉にどうこうという展開にはあまりならないんですね……なかなかに難しいところです。

●ばくばく!バクチごはん

evening.moae.jp
主人公は新人アイドルの西宮ひなこ。彼女の趣味は、イベントなどでギャンブル場に行った際、そこの飯「バクチごはん」を食べることだったのだ!
というお話。球場三食が球場なら、こちらは競艇場とか競馬場とかのバクチ場、公営ギャンブル場のご飯ですね。ギャンブル場でのご飯は安くて美味しいという評判なので、この作品を読んでからかなり行きたさが募っております。

●めしぬま。

comic.pixiv.net
昨今の中ではかなり評価がわかれている料理漫画ですね。主人公の飯沼は、通称「めしぬま」。食べることばかり考えていて、普段は死んだ魚のような目をしているんだけれども、食べるときは思わず笑みがこぼれてしまう……という表現だったらまだいいんですが。なんというんでしょう。変な風に蕩けている顔といいましょうか。かわいい女の子の顔の方でも賛否両論あるジャンルで、それを男性でやると賛否両論の否が多くなってしまうなあ……という作品だったりします。

めしぬま。 1

めしぬま。 1

美味しんぼ

spi-net.jp
なんとびっくり! 美味しんぼも1巻が90%還元でしたよ!
まあもう説明はいらないと思いますが、ダメ社員の山岡さんが新入社員の栗田さんと一緒に、勤め先の「東西新聞社」の悲願である究極のメニューを作ることを目指す。というお話です。少なくとも1巻の時点ではそうなんですよ!

●本日のバーガー

comic.pixiv.net
本格的なハンバーガーをテーマにした作品ってあまりなかったかもしれません。原作者の花形怜先生は本当にそういう絶妙な部分をつくのがうまい!
世界中のハンバーガーを知り尽くした神宮司慧が脱サラして作ったハンバーガー屋さんが舞台です。お話の筋書きは、料理漫画の王道が多いかな。何か問題が発生して、それをハンバーガーで解決していくという感じです。もちろん、単なるハンバーガーというわけではなく、世界中のさまざまなものからヒントを得たハンバーガーが登場するのです。

くーねるまるた

spi-net.jp
ポルトガルからきたビンボーなマルタさんの日常を描いた漫画です。なんというんでしょう。このマルタさんほど、人生を楽しむ達人を見たことがない、というぐらいに、さまざまなことを楽しそうにこなしていくのですね。もちろん食いしん坊のマルタさんですから、料理だって(ビンボーなりに)工夫しちゃっています。ゆったり、のんびりと楽しめます。

●らーめん才遊記

csbs.shogakukan.co.jp
らーめん発見伝の続編です。残念ながら発見伝は90%還元ではありませんでした。でも、ここから読んでも楽しめます。
主人公の汐見ゆとりは、絶対的な舌の持ち主。いろいろあって、前作らーめん発見伝の最大のライバル芹沢さんのフードコンサルティング会社に就職をします。さまざまなお店のラーメン立て直しを、時に失敗し、時に大成功しながら進めていく、ゆとりの成長物語の面も持っている作品です。
テーマがテーマだけに、その当時の最先端のラーメンや、ラーメン業界の大きな問題についてもとことん語っていたのが印象的でした。特に最後の、化学調味料のくだりとかはもう、なんというか感動です。

らーめん才遊記(1) (ビッグコミックス)

らーめん才遊記(1) (ビッグコミックス)

●聖樹のパン

www.square-enix.co.jp
主人公のほしの聖樹(まさき)は、凄腕のパン職人だけれども、いろいろあって自信を失っていた。それが、小樽のペンションのパン職人となり、自分のパンを食べて笑顔になる人々を見て、少しずつ自信を取り戻し、成長していく……というお話です。
お話もさることながら、パンに関する細かい豆知識がすごいんですよ。水の硬度の話とか、小麦の違いとか、さまざまなお話がこれでもかと出てきます。読めばきっとパンを食べたくなること請け合い!

●買い食いハラペコラ

seiga.nicovideo.jp
女子高生が! 二人で! 買い食いする! 説明っ!
買い食い漫画です。帰り道に商店街などで買い食いします。かわいい。
ニコニコ静画で、コメントの数が多いほど買い食いのグレードがあがる(お小遣いがもらえる?)というキャンペーンをやっていたような記憶があったのですが、結果を見るのを忘れていました……

買い食いハラペコラ : 1 (アクションコミックス)

買い食いハラペコラ : 1 (アクションコミックス)

めしばな刑事タチバナ

実写ドラマにもなった人気漫画。
ちょっと試し読みが見つからなかったので、その昔にエキレビに書いた記事をぺたりと。
www.excite.co.jp

タチバナが語るうんちくは、なんというかあまりにディープであり、どういう取材をしたらここまで……と、毎回うならされます。それがまだまだ続いているんだから本当にすごい。
まあこれも、持っていなかったらこの機会に絶対にゲットした方がいいですよ。面白い。

めしばな刑事タチバナ(1)[立ち食いそば大論争] (TOKUMA COMICS)

めしばな刑事タチバナ(1)[立ち食いそば大論争] (TOKUMA COMICS)

食戟のソーマ L'etoile―エトワール―

shonenjumpplus.com
食戟のソーマのスピンオフ作品。主人公は、作中最強キャラの一人、四宮シェフ……の若かりし頃のお話です。定食屋での知識を中心に勝ち進んでいくソーマ本編とは異なり、舞台もフランスだし、フランス料理がメインです。でも、日本の食材とか技法とかも使うという。十分に面白いんですが、少年漫画としてとらえるとソーマ本編の方がやっぱり上かなあ。

フードファイタータベル

shonenjumpplus.com
あの、ジャガーさんマサルさんうすた京介先生がグルメ漫画に……!
という感じになったかどうか。まあ、ギャグ漫画です。料理漫画に入れるかすごく悩んでいたりして。ギャグ漫画としてはかなり面白いんですけれども、料理漫画……? という疑問符が付くのは否めません。じゃあなんで載せたかっていわれると、好きだからとしか言えないという。

●ソムリエール

ソムリエール|集英社グランドジャンプ豪華連載陣
数々のお酒漫画原作をてがける、城アラキ先生原作のワイン漫画。
主人公は樹カナ。女性なので、ソムリエールというわけですね。ワインを通じて、自分を援助してくれた足長おじさんとの交流や、詐欺師とまで言われた父親の足跡を追ったりする、人間ドラマ。ワインに関しての描写はとても細かく、接し方等も含めて勉強になります。

バーテンダー a Tokyo

バーテンダー à Tokyo|集英社グランドジャンプ豪華連載陣

そして、ソムリエールと対になるような形で連載されていた『バーテンダー』が、主人公も入れ替えて『バーテンダー a Paris』になり、さらにその続編がこの『バーテンダー a Tokyo』です。
主人公のバーテンダー佐島蓮と、彼を取り巻く人間ドラマが描かれていきます。パリ編に対する東京編だけれども、ここから読んでもだいたいは大丈夫です。ちなみに現在はさらに続編の『バーテンダー 6stp』が連載中ですね。

神の雫

morning.moae.jp
日本はおろか、韓国やフランスでもワインブームを巻き起こした、まさにワイン漫画の決定版。
神咲雫は、父親であるワイン評論家神咲豊多香が残したワイン『神の雫』を巡る試練に巻き込まれます。相手は豊多香の養子にして新進気鋭の天才ワイン評論家の遠峰一青。二人は神の雫を求める前に、まずは12本の「十二使徒」と呼ばれるワインを求めるのだった……
まあ、もうなんというか、ワインの表現に関しては右に出る物がいませんね。

神の雫(1) (モーニングコミックス)

神の雫(1) (モーニングコミックス)


●マリアージュ神の雫最終章
morning.moae.jp
十二使徒を集め終わり、いざ神の雫かと思ったら一端連載が終わりまして。間に一作品挟んで、満を持して登場したのがこの『マリアージュ 〜神の雫最終章〜』です。マリアージュとは、フランス語で「結婚」という意味。料理とワインの素敵な結婚は、料理の味とワインの味双方を高めてくれます。というわけで、こちらはワインと料理のマリアージュを重視したお話が展開していっています。


●オリオリスープ(99円)
morning.moae.jp
こっからはおまけ(50冊にたどりつかなかったので)
オリオリスープがなんと99円でした。これはお買い得! 四季折々のスープが本当おいしそうなんですよね。

オリオリスープ(1) (モーニングコミックス)

オリオリスープ(1) (モーニングコミックス)


●ザ・シェフ(33円)
もひとつおまけに。あの「ザ・シェフ」も33円でした! この機会に買うしか!

ザ・シェフ 1巻

ザ・シェフ 1巻


たぶん、まだまだ探せば出てくると思います。もしかしたら続きを書くかも。でもその前にセール終わっちゃうかな……