豪西部で謎の「SOS」 遭難者見つからず
オーストラリア西北部の原野で、遭難信号の「SOS」が石で形作られているのが上空から確認されたものの、現場近くには遭難者が発見されず、当局は情報提供を求めている。
現場は西オーストラリア州のブルーム市から約500キロ離れたスウィフト湾近く。SOS信号はヘリコプターの操縦士が最初に発見した。
付近に道がないことから飛行機で現場に向かった警察が周辺を調べたところ、野宿の形跡が見つかったという。
しかし、「人間が最近活動した形跡がない」ため、当局は情報提供を求めることにした。
警察は文書で、「助けを必要とする遭難者が当該地域にいないか確認しようとしている」と述べた。
ピーター・リーブス上級巡査部長はオーストラリア放送協会(ABC)に対し、SOSは何年も前からあった可能性があると語った。「ある時点で誰かがそこで野宿していた可能性を示すものがあるが、どのくらい前だったのかは全くはっきりしない」。
2015年には、北東部クイーンズランド州の人里離れた場所で英国人観光客が遭難したが、砂の上に書かれたSOSによって発見され救出された。
(英語記事 SOS mystery in remote Western Australia stumps police)