立てこもり事件 逮捕の男は鹿児島県から車で上京か

立てこもり事件 逮捕の男は鹿児島県から車で上京か
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25日、東京・浅草のマンションで、包丁を持った男が元交際相手の母親を人質にして立てこもった事件で、男は鹿児島県の実家から車で都内に来ていたことが警視庁への取材でわかりました。男は元交際相手と別れて都内から引っ越したあとも、頻繁に電話をかけていたということで、警視庁は、男が執ように会おうとして事件を起こしたと見て調べています。
鹿児島県姶良市の堤慎吾容疑者(21)は、25日、東京・台東区浅草のマンションの部屋で、以前、交際していた女性の母親でこの部屋の住人の55歳の女性を人質にして立てこもり、包丁で切りつけるなどして女性にけがを負わせたとして、逮捕監禁傷害の疑いで警視庁に逮捕されました。

堤容疑者はみずから胸を刺していて、病院に入院していますが、命に別状は無いということです。

これまでの調べで、現場近くの駐車場には堤容疑者が乗ってきた車が見つかっていますが、その後の調べで、堤容疑者は、事件の数日前に鹿児島県の実家を車で出て都内に来ていたことが警視庁への取材でわかりました。

堤容疑者は、先月、交際していた人質の女性の25歳の娘と別れ、その後、都内から実家に引っ越していましたが、先週以降、娘におよそ30回にわたって繰り返し電話をかけていたということです。

娘はいずれの電話にも出なかったということで、警視庁は堤容疑者が執ように会おうとして事件を起こしたと見て調べています。

防犯カメラに走って逃げる女性

立てこもりが起きた現場近くの防犯カメラには、事件の直前に人質になった女性の娘が走って逃げる様子や、それを追いかける堤慎吾容疑者の様子が写っていて、当時の緊迫した様子がうかがえます。

これは、立てこもりが起きた現場のマンションの向かいに設置された防犯カメラの映像で、警視庁に110番通報があった直前の25日午後5時40分ごろに撮影されました。

人質になった55歳の女性の娘がマンションから走って逃げる様子が写っています。
映像では、全力で走りながら後ろを2回振り向き、必死で逃げようとしているのが分かります。
その直後には、堤容疑者がマンションから飛び出して追いかけるものの、諦めてマンションの中に入っていく様子も写っていて、当時の緊迫した様子がうかがえます。