特集
2017年5月26日
かつての鉄道高架を公園に再利用した、ニューヨークの「ハイライン」。念願叶って見に行きました!
先日ニューヨークへ行った。お目当ては「ハイライン」。マンハッタンの西側にある、鉄道高架を再利用して公園にしたもの。
高架下建築鑑賞家としてならし写真集も出したぼく。高架だったら下だけじゃなく上も好きだ。つまりは高架全般いけるクチ。 そんなぼくが、いま世界でもっとも熱い高架を見に行かないわけにはいかない。鼻息荒く意気込んでニューヨークに乗り込んだというわけです。 すごくすてき。まずはとにかくこの高架再利用公園を歩いたときの様子をご覧ください。期待通りすてきでした。
これです! これがハイライン! これ高架の上ですよ!
ベンチが置かれたりしちゃって、すごく良い雰囲気。
ときどきこういう「ああ、高架なんだな」と実感させる箇所があって盛りあがる。
線路をイメージしたという長細い敷石で舗装されている。
下の道から見ると、こんな。きわめて高架だ。
たしかに高架だ。
で、上はこんなだ。不思議な感じ。
平日だったのだけれど、たくさんの人がいてにぎやかだった。きけば年間500万人訪れるとか。
ほんと不思議な感じ。かっこいい。
どうですか。すてきだよねえ。じっくり歩いてものすごく時間がかかった。たのしかった。また行きたい。近所にほしい。
ハイラインという名前ではあるものの、高い建物だらけのマンハッタンではぜんぜん「ハイ」ではない。「廃ライン」と表記したほうがいいかもしれない。いや、よくない。 道中見える景色もいわゆる「ザ・ニューヨーク」って感じではないんだけど、そういうの全く気にならないすてきさ。というか、もはやこのハイラインこそがマンハッタンを代表する場所になっていると思う。 東横線跡に期待せざるを得ないここにはもとは1934年に開業したウエストサイド線という鉄道が走っていた。それが60年代から徐々使われなくなっていき、1980年を最後に廃線に。その後、長らくそのままだったのだが、2009年に南側の一部が公園としてオープン。以来、順次公開されてきて、現在その長さ2.4km弱となっている。
途中にハイラインの歴史が記されたものが掲示されていた。
在りし日の姿と、廃線になった跡の姿。こんなだったのかー。
廃高架を遊歩道にするというのは画期的だが、このハイラインがはじめてではない。パリにプロムナード・プランテという先例がある。こちらは1969年まで使われていた鉄道高架の再利用で、1993年にオープンした。
またつい先日オープンしたSeoullo7017(ソウル路7017)も高架道路を公園にしたもの。このパリとソウルの2つはまだ見ていない。早急に乗り込みたい。 日本では東横線が走っていた桜木町〜横浜間の高架が遊歩道になる予定だ。「近所にほしい」が実現するか。たのしみだ。 前出の地図で、北の端にあたるハイラインの入口。すぐ脇がハドソン河。
入ると、いきなりぐるっと道がカーブ。
こんな感じ。向こうに見えるのは Hudson Yards 再開発プロジェクト。すごい再開発ぶりだった。
その足元は West Side Yard という車両基地。そのまわりをぐるっと回る形でハイラインは伸びている。
全般的にむちゅうでした。俺の心拍数もハイライン。
|
|
▲デイリーポータルZトップへ |