93/93
93.風が吹いて桶屋が儲かる
この日は更に稼いで、キリよく100万ピロになったところでダンジョンを出た。
地下三階への道は確認したが、そこの探索は明日に回すことにした。
☆
ダンジョンの前、集まってきた村人が見守る中。
買い取り屋・燕の恩返しから急遽派遣されてきたイーナに魔法カートを預けた。
イーナは魔法カートから砂金を取り出し重さを量る。
「はい、102万2134ピロですね」
「「「おおお!」」」
集計が終わった後、別の店員から金庫をもらい、そこから金を数えておれに渡した。
ダンジョンのドロップ、そして買い取り。
この世界の生産活動の一番オーソドックスな場面をみて、村人たちは歓声を上げた。
「こうやって稼ぐのか」
「すぐに金が手に入るのはいいな」
「おれも明日ダンジョンにもぐるぞ」
村人は感心したり、テンション上げたりした。
「こ、これも頼む」
おれの次はアランがイーナの前にやってきた。
かれも何回かアウルムに潜ってて、それでゲットした砂金を査定してもらった。
「全部で24932ピロですね」
「おおお……」
手渡された現金に、アランは感動し身が震えた。
他にも何人かダンジョンに入った人間が砂金を買い取ってもらった。
これでインドールの村人たちもダンジョンからドロップしたものを換金するまでの流れが分かっただろう。
なら、次は……。
「アリス、この村に酒とかあるか? 出来れば多く」
おれは横に立っているアリスに聞いた。
「お酒? うーん、村長とカロンさんとミラウさんちにあると思うよ。年に一回の村の祭りのために備蓄してるの」
「お祭りのためか、なら量は足りるかな。これでそれ全部買えそうか?」
今日の稼ぎ、約百万ピロをアリスに見せた。
「足りると思うけど……」
どういう事? って不思議そうな顔で見られた。
「せっかくだから宴会やろうぜ、このお金で」
「そんなとんでもない」
背後から女の人が話かけてきた。
杖をついている、70歳くらいのおばあさんだ。
「あなたは?」
「ミラウといいます」
「あっ、アリスがお酒を備蓄してるといった」
「そうです。恩人様が宴会を開くというのなら、うちのお酒を是非使ってください」
「ありがとうございます、では――」
「お金などとんでもない、恩人様から頂くなんて」
「「「そうだそうだ」」」
ミラウおばあさんがいうと、何人かの村人がそれに付合した。
気持ちは嬉しいが、それじゃ意味がない。
「ありがとうございます。でも受け取ってください」
「いいえ恩人様からは……」
「じゃないと開きません」
おれはぴしゃりと言い放ってやった。
ミラウおばあさんは一瞬困った顔をしたが、その後受け入れてくれた。
「分かりました、恩人様のお言葉に甘えます」
おれは代金を聞いて、ミラウおばあさんに金を渡した。
カロンさんや村長さんにも話が伝わり、二人はやってきて同じように「金はもらえない」と言ったが、おれは無理矢理代金を押しつけた。
村の酒はやすく、100万ピロは酒代払っても余ったから、他は料理に回してもらう様に村長に預けた。
そうして、宴会に向かって村人たちが動き出す中。
「ねえねえリョータ、なんでお金出す事にこだわったの?」
「おれ、昔半年間だけ海外出張してたんだ、その時の出張先がここと同じ様な村だった」
「???」
アリスは首を盛大にかしげて不思議がった。
すぐには分からないだろうけど、多分、すぐに分かるとおれは思った。
☆
村の広場で行われた宴会が大いに盛り上がり、亮太が村人と飲んでいる中。
ミラウはプレイという村人を呼び出して、広場の隅で話した。
「どうしたミラウ婆」
「プレイや、大工の腕はさびてないかね」
「もちろんだ、家の修繕か?」
「こんな婆の住む家なんかどうでもいいさね。それよりもうちの裏あたりに家を一軒建てたいのさ。ダンジョンが出来た時いて、息子が街から帰ってくるって連絡があったのさ」
「おー、それはめでたい」
「恩人様がうちの酒をまとめて買い上げてくださったおかげでね、これくらいで足りるだろ?」
ミラウはプレイに紙幣を渡した。
「いっとくがこれじゃおれの働き分だけだぜ」
「わかってさ、材料費はこっち、ちゃんととってある。明日になったら注文するさ」
「なら引き受けた。任せて、息子さんのためにいい家を建ててやるぜ」
プレイは金をポケットにしまい、ミラウは杖をついて人の輪に戻っていった。
「プーレーイ」
「どわっ! なんだリーシャか、脅かすなよ」
「はい」
リーシャと呼ばれた中年女が手のひらを上にしてプレイの前に差し出した。
「な、なんだよ」
「とぼけない、今の見たからね。収入が入ったらとりあえずうちのつけ払いなさい」
「こ、これを持ってくのか? 全部持ってかれたらおれは――」
「ツケは払いなさい、明日からまたつけてもいいから」
「うっ、わ、わかったよ……とほほ……」
プレイはしまったばかりのお金を取り出し、リーシャにわたした。
「ひのふのみ……はい、これおつり」
「おつりって500ピロもねえじゃねえか」
「またつけてもいいっていったでしょ。ツケでもいい、でも金を持ってる時はちゃんと払う。間違ってる?」
「間違ってないです」
「よし」
シュンとなったプレイを置いて、リーシャは人の輪の中に戻っていった。
その中から一人の青年を見つけた。
名前はギニス、リーシャの実の弟だ。
リーシャはちびちびとお酒を飲んでいる物静かな弟の横にどかっと座った。
「ほら」
「姉さん……え? どうしたのこんな大金」
「プレイから徴収してきた、あいつがうちでたまりにたまったツケの分」
「へえ、よく払えたねあの人」
「これくらいあれば足りるだろ?」
「え?」
「あんたとキキの結婚のことさ、これくらいあれば足りるだろ」
「そ、それはそうだけど、でも……」
「女を待たせない、そして姉弟の間で遠慮しない。とっとと結婚してキキを幸せにさせてあげな」
「そ、そうだね……」
「わかったらとっととプロポーズしてきな! 金はあたしが一旦預かっとく。結婚式とかいろいろ先に動かすところにはらっとくよ」
「で、でもキキがうんっていうか……」
「村中やきもきさせてる二人がなにをいうのさ、早くいきな」
「わ、わかったよ!」
ギニスはリーシャに追い出されて、働き者で、お酒注いで回ったり料理を取り分けたりしている幼なじみのキキのところに向かって行った。
そして――。
☆
「サ、サトウ様!」
村長たちとお酒を飲んで、ダンジョンを中心になり立つ経済活動をおれなりに説明してやってると、一組の男女がやってきた。
片方は何回か酒を注ぎにきたキキという少女で、片方ははじめてみる線の細い少年。
「キミは?」
「ギ、ギニスっていいます。あの、サトウ様!?」
「うん」
「おれ達の仲人になってください!」
「仲人? キミたち結婚するのか」
ギニスは頷き、キキはさっきまでの働きっぷりとは裏腹に恥ずかしそううつむいた。
だが嫌がってるそぶりはない、むしろ今が人生の絶頂期と言わんばかりに嬉しそうにしている。
「そうか、おめでとう」
おれは酒の入ったグラスを掲げて祝福の言葉を継げた。
そして思い出して、村長に聞く。
「おれが仲人になっていいのか? 村的になんかまずいってことはないのか?」
「何をおっしゃいますか、恩人様になって頂けるなんてこの上無い名誉。だからギニスもこうしてきたのです」
「そうか。ちなみにおれは独身だがそっちも大丈夫か」
「それも大丈夫です、このあたりでは既婚者じゃないとダメということはありません」
「そうか」
頷き、誰も口をつけてないコップを二つとって、酒を注いでギニスとキキに渡す。
「仲人やらせてもらう。おめでとう」
「ありがとうございます!」
「ありがとうございます」
感謝する二人と乾杯した。
二人は手をつなぎ合って、酒なのか幸せからなのかわからない、真っ赤な顔をしていた。
おれはそれをみて、隣に座っているアリスにいった。
「ってことだ」
「???」
アリスはやっぱり分かっていなかった。
こういう半ば停滞している村の場合、一気に大量の金を放り込むと劇的に動くものだ。
おれが前に海外出張したところがそうだった。日本企業が持ち込んだ数百万レベルの金が呼び水になって、街の止まっていた経済が一時的にものすごく回転した。
そしてそういう回転が行き着き先はいくつかある、その一つが結婚だ。
幸せいっぱいのギニスとキキ。
流した百万ピロがどのように動いたのはしらないが、巡り巡ってこうなったとおれは確信していて。
なにより、100万ピロは使い回されて、100万ピロ以上の経済効果をうんでると確信していた。
おかげさまで6万ポイント突破しました、皆様のおかげです!
面白かったらブクマ、評価もらえると嬉しいです。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!
俺だけ入れる隠しダンジョン 〜こっそり鍛えて世界最強〜
職を失った貧乏貴族の三男、ノルは途方にくれていた。冒険者になるべきかと悩んでいたところ、ノルに幸運が訪れる。
誰一人として入り方がわからない隠しダンジョン、そ//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全32部)
- 7774 user
-
最終掲載日:2017/02/19 00:24
ありふれた職業で世界最強
クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えれば唯//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全266部)
- 11038 user
-
最終掲載日:2017/05/20 18:00
再召喚された勇者は一般人として生きていく?
異世界へと召喚され世界を平和に導いた勇者「ソータ=コノエ」当時中学三年生。
だが魔王を討伐した瞬間彼は送還魔法をかけられ、何もわからず地球へと戻されてしまった//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全359部)
- 8048 user
-
最終掲載日:2017/05/21 11:00
蜘蛛ですが、なにか?
勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することにな//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全496部)
- 7888 user
-
最終掲載日:2017/05/25 23:14
賢者の孫
あらゆる魔法を極め、幾度も人類を災禍から救い、世界中から『賢者』と呼ばれる老人に拾われた、前世の記憶を持つ少年シン。
世俗を離れ隠居生活を送っていた賢者に孫//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全120部)
- 9346 user
-
最終掲載日:2017/05/16 04:45
寄生してレベル上げたんだが、育ちすぎたかもしれない
異世界の神が行った儀式に巻き込まれ、鳥海栄司は異世界に転移してしまう。儀式を行った異世界の神は転移に際し栄司の可能性の具現化であるクラスを引き出そうとするが、普//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全129部)
- 8016 user
-
最終掲載日:2017/05/21 12:00
魔王様の街づくり!~最強のダンジョンは近代都市~
魔王は自らが生み出した迷宮に人を誘い込みその絶望を食らい糧とする
だが、創造の魔王プロケルは絶望ではなく希望を糧に得ようと決め、悪意の迷宮ではなく幸せな街を//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全146部)
- 9240 user
-
最終掲載日:2017/05/24 19:00
二度目の人生を異世界で
唐突に現れた神様を名乗る幼女に告げられた一言。
「功刀 蓮弥さん、貴方はお亡くなりになりました!。」
これは、どうも前の人生はきっちり大往生したらしい主人公が、//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全359部)
- 8063 user
-
最終掲載日:2017/05/24 12:00
LV999の村人
この世界には、レベルという概念が存在する。
モンスター討伐を生業としている者達以外、そのほとんどがLV1から5の間程度でしかない。
また、誰もがモンス//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全268部)
- 7618 user
-
最終掲載日:2017/05/26 11:59
無職転生 - 異世界行ったら本気だす -
34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全286部)
- 7801 user
-
最終掲載日:2015/04/03 23:00
進化の実~知らないうちに勝ち組人生~
柊誠一は、不細工・気持ち悪い・汚い・臭い・デブといった、罵倒する言葉が次々と浮かんでくるほどの容姿の持ち主だった。そんな誠一が何時も通りに学校で虐められ、何とか//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全99部)
- 8947 user
-
最終掲載日:2017/05/13 00:52
転生したらスライムだった件
突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、37歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた!
え?…え?何でスライムなんだよ!!!な//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全303部)
- 8893 user
-
最終掲載日:2016/01/01 00:00
失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~
とある世界に魔法戦闘を極め、『賢者』とまで呼ばれた者がいた。
彼は最強の戦術を求め、世界に存在するあらゆる魔法、戦術を研究し尽くした。
そうして導き出された//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全120部)
- 9179 user
-
最終掲載日:2017/05/24 20:00
八男って、それはないでしょう!
平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全205部)
- 9294 user
-
最終掲載日:2017/03/25 10:00
私、能力は平均値でって言ったよね!
アスカム子爵家長女、アデル・フォン・アスカムは、10歳になったある日、強烈な頭痛と共に全てを思い出した。
自分が以前、栗原海里(くりはらみさと)という名の18//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全194部)
- 8610 user
-
最終掲載日:2017/05/26 00:00
カット&ペーストでこの世界を生きていく
成人を迎えると神様からスキルと呼ばれる技能を得られる世界。
主人公は二つのスキルを授かり、それをきっかけに英雄と呼ばれる存在へと成り上がる。
そんなありきたり//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全191部)
- 8945 user
-
最終掲載日:2017/04/02 06:00
聖者無双 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~
地球の運命神と異世界ガルダルディアの主神が、ある日、賭け事をした。
運命神は賭けに負け、十の凡庸な魂を見繕い、異世界ガルダルディアの主神へ渡した。
その凡庸な魂//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全359部)
- 8414 user
-
最終掲載日:2017/03/23 20:00
とんでもスキルで異世界放浪メシ
※タイトルが変更になります。
「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」→「とんでもスキルで異世界放浪メシ」
異世界召喚に巻き込まれた俺、向//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全364部)
- 12761 user
-
最終掲載日:2017/05/24 00:06
異世界迷宮で奴隷ハーレムを
ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。とな//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全219部)
- 8566 user
-
最終掲載日:2017/03/25 21:22
レジェンド
東北の田舎町に住んでいた佐伯玲二は夏休み中に事故によりその命を散らす。……だが、気が付くと白い世界に存在しており、目の前には得体の知れない光球が。その光球は異世//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全1377部)
- 8208 user
-
最終掲載日:2017/05/25 18:00
デスマーチからはじまる異世界狂想曲
アラサープログラマー鈴木一郎は、普段着のままレベル1で、突然異世界にいる自分に気付く。3回だけ使える使い捨て大魔法「流星雨」によって棚ボタで高いレベルと財宝を//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全527部)
- 10427 user
-
最終掲載日:2017/05/07 22:04
金色の文字使い ~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~
『金色の文字使い』は「コンジキのワードマスター」と読んで下さい。
あらすじ ある日、主人公である丘村日色は異世界へと飛ばされた。四人の勇者に巻き込まれて召喚//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全808部)
- 7686 user
-
最終掲載日:2016/11/16 00:00
くじ引き特賞:無双ハーレム権
商店街でくじを引いたら、特等賞で異世界にいける権利をもらった。
さらにくじを引いたら、出てきたのは用意した側も予想外のチートスキルだった。
うるさいヤツは黙らせ//
- 8009 user
-
最終掲載日:2017/05/24 23:32
異世界転移したのでチートを生かして魔法剣士やることにする
ネトゲーマーの大学生、楓は徹夜でネトゲをプレイし続けた結果、異世界に転移する。チートじみた魔力とスキル群を持って。楓はこの世界で何を思い。何を為すのか。
テン//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全113部)
- 7464 user
-
最終掲載日:2017/03/20 20:00