絶滅危惧種「カスミサンショウウオ」名護屋小プールで大量発見
2017年05月25日 20時06分
絶滅危惧種のカスミサンショウウオが、佐賀県唐津市鎮西町の名護屋小(堤和隆校長)のプールで大量に見つかった。以前から同校の周りでは生息が確認されていたが、先生たちは「なぜこんなところに」と不思議がっている。
カスミサンショウウオは主に西日本に生息。褐色の体で、尻尾の縁に黄色い筋が入っているのが特徴で、環境省のレッドリストに載っている。
山副智広教諭(49)が25日のプール掃除に備え、前日に水を抜いたところ発見。「少なくとも100匹はいたのでは」と話す。初めは足の生えたオタマジャクシかと思ったが、中学生の時に理科部の活動でカスミサンショウウオを飼っていた経験から気付き、調べたところ特徴も合致した。
プールに見に来た2年生の坂口晴飛(はるたか)さん(7)は「触るとぶにゅぶにゅしていた。絶滅しそうな種類と知ってびっくり」と話した。約30匹を数日、水槽に入れて観察し、その後は自然に返す。