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 東京都は25日、築地市場(東京都中央区)の111地点の土壌のうち30地点で、土壌汚染対策法の基準を超す濃度の鉛やヒ素など5種類の有害物質が検出されたと発表した。同市場で広範囲の土壌汚染が判明したのは初めて。小池百合子都知事は同市場の豊洲移転の可否を夏ごろまでに決める方針で、調査結果が判断に影響する可能性がある。

 小池知事は同日、報道陣に「(検出された有害物質濃度は基準の)何万倍といったものではない。(調査結果を)よく知ってもらえれば、安心の点でも補強されるのではないか」などと述べた。

 都は今月、市場の敷地内にかつてクリーニング工場があり、土壌汚染の恐れがあるなどとして深さ約50センチまでの土壌を調べた。その結果、土対法の基準の最大4・3倍の鉛、同2・8倍のヒ素、同1・5倍のフッ素、同1・4倍の六価クロムを検出。ほかに1地点から1・8倍の水銀も出た。検出地点は敷地内に広く点在している。

 土対法の基準値は、地下水の場…

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