福島第一原発1号機 堆積物に原子炉由来の物質か
東京電力福島第一原子力発電所の事故で溶け落ちた核燃料の取り出しに向け、調査が行われた1号機について、内部の汚染水から採取した堆積物を分析したところ、ウランやチタンなど原子炉から溶け落ちてきた可能性がある物質が検出され、国と東京電力は堆積物の特定に向け、さらに詳しい分析を進めることにしています。
福島第一原発1号機では溶け落ちた核燃料が原子炉の底を抜け、構造物などと混じった「燃料デブリ」となって格納容器の床に広がっていると見られ、国や東京電力がことし3月に行ったロボットによる調査では、汚染水の中に砂のような堆積物が見つかったものの、デブリを確認することはできませんでした。
その後、水中から堆積物を採取し、簡易分析した結果を25日、経済産業省などが公表し、それによりますと、ウランやジルコニウムそれにチタンなどの物質が含まれていたということです。
ウランは自然界にもあるためデブリの一部と断定できないものの、核燃料を覆う材料に使われるジルコニウムや原子炉内の溶接に使われるチタンとともに検出されていることから、国と東京電力は堆積物に原子炉由来の物質が含まれている可能性があると見ています。
今後は外部の専門機関で詳しい分析を行い、物質の種類や量などから堆積物を特定し、回収方法の決定やメルトダウンがどのように進んだかの検証に役立てたいとしています。
その後、水中から堆積物を採取し、簡易分析した結果を25日、経済産業省などが公表し、それによりますと、ウランやジルコニウムそれにチタンなどの物質が含まれていたということです。
ウランは自然界にもあるためデブリの一部と断定できないものの、核燃料を覆う材料に使われるジルコニウムや原子炉内の溶接に使われるチタンとともに検出されていることから、国と東京電力は堆積物に原子炉由来の物質が含まれている可能性があると見ています。
今後は外部の専門機関で詳しい分析を行い、物質の種類や量などから堆積物を特定し、回収方法の決定やメルトダウンがどのように進んだかの検証に役立てたいとしています。
1号機で採取された堆積物の簡易分析の結果について東京電力廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は「ウランが検出されたので燃料であることは間違いないと思うが、今後の詳細分析で、もともと格納容器のどの辺りにあったものかなどが判明することを期待している。その結果が出ないとこれが溶け落ちたデブリか言える状況ではない」と話しています。