先日、数十秒で水素を高速製造、新しいアンモニアの分解手法を発見、との記事が出てました。効率よく水素を取り出し活用できそうですね。
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数十秒で水素を高速製造、新しいアンモニアの分解手法を発見
ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1705/08/news026.html
大分大学の研究グループは、室温でアンモニアと酸素(空気)を触媒に供給するだけで、瞬時に水素を取り出でる新しい触媒プロセスを開発したと発表した。従来アンモニアの分解を行うには触媒層を加熱するために常に外部から熱供給が必要だったが、こうしたプロセスを簡易化し、効率よく水素を取り出せるという。高効率かつ省エネな小型の水素製造装置の実現に寄与するとしている。
水素のエネルギー利用を普及させるための課題の1つが、貯留や輸送の簡易化だ。現在は700気圧程度で圧縮する、もしくは-252.9℃に冷却して液体にして運搬する必要があり、コストがかかる。そのため、常温常圧に近い条件で低コストに貯留・運搬できるようにする水素キャリア技術の開発が期待されている。
水素キャリアの1つとして注目されているのが、アンモニアの利用だ。水素より扱いやすいアンモニアを貯留・輸送し、必要な場所で水素を取り出して利用するという方法が検討されている。ただし、その実現に求められるのがアンモニアから高効率に水素を取り出す技術の確立だ。
大分大学工学部の永岡勝俊 准教授、佐藤勝俊 客員研究員(京都大学 触媒・電池元素戦略研究拠点 特定助教)らの研究グループは、室温でアンモニアと酸素(空気)を触媒に供給するだけで、瞬時に水素を取り出すことができる触媒プロセスを開発したと発表した。従来アンモニアの分解を行うには触媒層を加熱するために常に外部からの熱供給が必要だったが、こうしたプロセスを簡易化し、効率よく水素を取り出すことができるという。
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