平井良和
2017年5月25日21時53分
熊本地震で損壊した熊本市内の築130年になる町屋の一部が、美術館に移築される。修復への特別な公的補助がなく次々に姿を消しているが、地元の有志が「伝統建築の姿を残したい」と計画。25日に移築部分の取り外しが始まった。
移築されるのは、中央区の古町(ふるまち)地区にある森本襖(ふすま)表具材料店。1886(明治19)年の建築で店舗部分は約6メートル四方だが、居間や中庭へと約50メートルの奥行きがある「職住一体」だ。地震で傾き、応急危険度判定では「危険」と判定された。
解体は全額公費で賄えるが、伝統建築の修復には多額の費用がかかるため、店主の森本多代(たよ)さん(58)は解体を決めた。
地区住民らでつくる「新町・古…
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