2017年5月25日21時09分
東芝は25日、主要取引金融機関と東京都内で開いた会合で、半導体子会社「東芝メモリ」の売却先に協業する米ウエスタンデジタル(WD)を選ぶのは難しいとの認識を示した。独占禁止法の審査に時間がかかり、期限に間に合わない可能性が高いため。勝手な売却は契約違反だとし、独自の買収案を示しているWDとの溝は深いままだ。
この日の会合には三井住友、みずほなど主な取引銀行の担当者らが参加。19日の2次入札で2兆円を超える買収額を示した陣営があったことなど、東芝メモリの売却手続きの進捗(しんちょく)状況が報告された。WDへの売却は、時間的に難しいとの説明もあったという。
東芝メモリとWDは、どちらも半導体メモリーの世界大手だ。WDに東芝メモリを売却すれば買収後の市場占有率が高くなりすぎ、各国の独禁当局の審査に時間がかかる可能性が高い。東芝が目指す今年度内の売却に間に合わないとの認識を示した形だ。
一方、WDは同意のない売却は…
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