2.スマホ時代は「LTE」「4G」が主役に
「LTE」は「4G」の一種
3Gの後継として登場した、高速な通信規格が4G。では「LTE」とは一体?
そもそも4Gは、複数の通信規格を総称した呼び名であり、LTEはそのうちの一種です。4Gの中でも、LTEは最近特に勢いがある通信規格といえます。国内の大手携帯電話会社は、独自の名称でLTE対応のサービスを提供しています(NTTドコモ「Xi」(クロッシィ)、ソフトバンクモバイル「SoftBank 4G LTE」など)。
なお、LTEは、以前は3Gと4Gの橋渡し的な通信規格「3.9G」に位置付けられていました。しかし、世界的にLTEを4Gと称する通信事業者が増えてきたため、最近では4Gの一種ととらえる方が一般的になっています。
LTEのほかには、「WiMAX」が4G(3.9G)に相当する通信規格です。
※LTE:Long Term Evolutionの略語。日本語では“長期的進化”のような意味を持ちます。
3Gから何がどう変わった?
いま3G対応のスマホや携帯電話を使っている人は、「4Gで何が変わる?」のかが気になるはず。ここでは、4Gの代表格であるLTEを例に比べてみます。
まずスピードですが、LTEは下り75Mbps〜100Mbps程度をうたうサービスが多く、LTE対応スマホを利用すれば、3Gよりも高速な通信が期待できます。動画を視聴したり、アプリをダウンロードするといったシーンにぴったりです。ただし、1ヵ月に通信するパケット量が一定量(7GBなど)を超えると、通信速度が128kbps程度に制約されることがあるため、通信のしすぎには注意が必要です。
3Gと同様に月々のパケット定額料が設けられており、料金は同等あるいは若干高額です。とはいえ、LTEではその通信速度を活かし「テザリング」と呼ばれる、うれしい機能が使える点にも注目です。これは、スマホをモデム代わりにして、外でもPCやゲーム機などをインターネットに接続できる便利な機能です。