日本におけるテレビCM史のなかで、資生堂のコマーシャルというのは、大きな足跡を残している。今日にいたる資生堂のブランドの力はコマーシャルによってつくられたといっても過言ではあるまい。
なんて堅いはじまりになってしまったが、要はおしゃれなのだな。そういえばむかし、資生堂の一社提供番組に「おしゃれ」っていうのがあったが。みたことないけど。男はみなくていい番組だったであろうし。
その数ある資生堂のコマーシャルのなかで印象に残っているのが、このマイピュアレディであった。この小林麻美の美しさは言葉で形容しがたいものがある。小林麻美というとワンレングスというイメージだが、髪型は断然こっちのほうがよい。
そして特筆すべきは彼女のこの目ヂカラであろう。最後のホーローのカップでなにかを飲みながらカメラをみつめるその目は、みているヒトの目をくぎ付けにしてしまう。そこで「マイピュアレディ」の文字と声がかぶる。さすがとしかいいようがない。
しかし資生堂のコマーシャルにも、ひとつツッコミどころがある。映像とコピー(このCMでいえば「マイピュアレディ」)はものすごい印象に残るのだが、残りすぎて商品の名前がまったく頭に入ってこないのだった。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。