囲碁 AIと最強棋士の対決はAIが勝ち越し

囲碁 AIと最強棋士の対決はAIが勝ち越し
囲碁のコンピューターソフトと、世界最強とも言われる中国のトップ棋士との3番勝負の第2局は、ソフトが初戦に続いて人間の棋士を抑え、勝ち越しを決めました。
アメリカのIT企業グーグルの研究グループが開発したコンピューターソフトAlphaGoと、中国のトップ棋士、柯潔九段の3番勝負は、23日から中国東部の浙江省で行われています。

柯九段は数々の国際的なタイトルを獲得し、世界最強とも言われますが、初戦はAlphaGoが僅差で勝ちました。
25日の第2局も、黒番のAlphaGoが、中盤から大差をつけ、開始から3時間余りで柯九段が投了しました。
人間の棋士と人工知能の頂上決戦ともいわれる3番勝負は、AlphaGoが連勝で勝ち越しを決めました。

柯九段は対局後の記者会見で、「この2回の対局で私の実力は明らかにAlphaGoに及びませんでした。人間の囲碁に対する理解には限界があると感じました」と述べました。

人工知能は、将棋やチェスに比べて対局パターンが多い囲碁で人間の棋士に勝つのは難しいとされていましたが、みずから学習する「ディープラーニング」という最新技術を取り入れたことで、最近急速に進化しています。
最終局は27日行われ、柯九段が一矢を報いることができるか注目されます。