渋谷暴動事件で殉職の警察官の遺族 慰霊祭に参列

渋谷暴動事件で殉職の警察官の遺族 慰霊祭に参列
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新潟県警察本部の合同慰霊祭が新潟市で開かれ、昭和46年に東京・渋谷区で起きた渋谷暴動事件で、応援での警備活動中に犠牲になった当時21歳の巡査の遺族も参列しました。
この合同慰霊祭は、殉職した警察官や救助活動中に犠牲となった市民、合わせて94人を追悼するため、新潟市西区の県警察学校で開かれ、遺族を含めておよそ210人が参列しました。

山岸直人本部長は「皆さんの貴い犠牲のうえに、今の新潟の治安がある。その功績とご遺志に報いたい」と述べました。
殉職した警察官の中には、昭和46年、東京・渋谷区で沖縄返還協定に反対する過激派が暴徒化した渋谷暴動事件で、応援での警備活動中に犠牲になった当時21歳の中村恒雄巡査も含まれていて、25日の式典には兄の幸雄さん(71)も参列しました。

この事件で、中村巡査を殺害したとして指名手配されている過激派、中核派のメンバーと見られる男が今月18日、大阪府警に公務執行妨害の疑いで逮捕されています。

兄の幸雄さんは「恒雄には、兄らしいことができずに申し訳なかったと伝えた。もし男が犯人だとしたら、償いをしたうえで、なぜ弟を殺したのか、はっきりと話してほしい」と話していました。