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女性の知りたいを提供するゲームコラム『巷説零壱
(こうせつゼロイチ)』第六回目はおそるべき
小さな蟲に冒された若い女性の運命は——?!
当記事はネットにあふれる噂や聞き込みによって作成したものである。
不安に恐れを抱く者、精神に変調をきたしやすい者は閲覧を控えたほうが宜しかろう。
当然、何かの問題・不明現象が起きた際には当サイトではその責任を負わず、である。
覚悟がある者のみこの先をご覧いただくようここに明記し、お断りとさせていただく。
虫が苦手な者にとって苦行はまちがい無しの今回。覚悟されたし。


モンスターハンターシリーズでは双剣やヘヴィボウガンも良いが、なにより操虫棍は良い。ハンターに忠実なカラフルな虫たち。あの恐ろしい鏖魔の顔からもちゃんとエキスをとってくる愛い奴だ。そんな頼れる武器、読んで字のごとく操虫棍は虫をあやつる棍だが——当然あやつっているのは私なのだが——時に何十時間、何百時間とプレイし続けるなんて、実は私の方が虫に操られているのかもしれやせん。
そんなバカなとおっしゃるか、いやいやどうして。実際、こんなもんじゃあ澄まぬ程、すさまじい能力を持つヤツが虫の世界にはごろごろたあんといるってなもんです。
たとえばそう、草むらのそこいら中に居るカマキリ。それに寄生するハリガネムシ、こいつはなんと宿主のカマキリをあやつりドボンと入水自殺させちまう。また、ロイコクロリディウム。こいつはカタツムリに侵入すると、じわりじわりと殺さぬよう体内を成長しながら移動、ついにはカタツムリのツノに自らの体をねじ込ませる。コイツの見た目がイモムシに似て、薄い粘膜状のカタツムリのツノで蠢くもんだから鳥のえじきになる。そうやってまんまとお目当ての鳥の体内に侵入できるという訳だ。他にもエメラルドゴキブリバチってえのがいて、ええ?…ほう、虫が虫にやられる話なんて怖くもおもしろくもないですって? ならば仕方ありやせんね。努々後悔なさらぬよう、拙はとっくに忠告しやしたからね。とっておきの話をしましょうか。
「無数ノ大小種々ナル条虫及ビ嚢虫ノ湧キ出ルヲ認メ、一見慄然タラシムルモノアリ」
「全身至ルトコロニ居リテ、肺ノ如キハ最モ著シ」
「斯ノ如ク多クノ蟲ニ寄生セラレテハ蟲ヲ殺スヨリ人間ヲ殺ス方早シ」
——無数の大小さまざまな虫が湧き出るのを見つけ、戦慄した。全身のいたるところにそれはいて、肺は特にひどかった。こんな無数の虫に寄生されてしまっては最早虫を殺すより人を殺す方が早い。——
これは致死率100%の寄生虫、芽殖孤虫(がしょくこちゅう)に冒された24歳の女性を診察した東大病院での所見。写真はパンとか豆腐ではなく人体の断面でツブツブが虫。医者に人を「殺した方が早い」と言わしめた戦慄すべきこの病い。稀とはいえ世界中を合わせて十数例、その半分が日本での発症ということに背筋が凍る。この悪魔的状態に6年苦しんだあげく死亡した女性の経緯は以下のようなものだったそうな。
1915年9月15日、場所は熊本県天草郡牛深町。友人の家から帰宅した女性(当時18歳)は悪寒と強い頭痛を感じた。 翌日食欲はなく、その4日後に赤く痛みのある腫れが左ふとももの内側に発生する。 痛みは酷くなり夜も眠れない程になる。医者で看てもらうとすぐさま腫れを切開。大量の膿が流れ出た。 そして2年が経過。腫れは悪化し、左下肢・右大腿・下腹部にまで拡がっていた。 引っ掻くと皮膚が破れ、膿や血に混じって動く白い虫が出現。虫の数は時には2,30匹にもおよんだ。 症状は悪化するばかり。そこで九州大学病院へ入院することとなった。入院後は腫れた下腹部と両大腿部の手術を数回受けるが症状はよくならず、逆に身体の数箇所に腫れが拡がっていく。 やがて肺炎、全身状態が悪化、女性は24歳という若さで死亡した。解剖すると、胸・腹・大腿部の皮膚、脳の表面・肺・小腸・腎臓・膀胱などから無数の白い虫体が検出された。 まさに全身虫だらけだった。
自分の体が徐々に虫で溢れかえる恐怖。ワサビやショウガの根っこみてえな不気味な姿をしたちっちぇえ虫。この病に冒されると完治させるすべは現在も無い。さらにこの生き地獄が真に恐ろしいのは感染経路が不明で、寄生虫のことも何もわかっていないところにある。
貴女のほら、かゆくて腫れているそれ——じいっとご覧になってください。芽殖孤虫かもしれやせんよ?————

記者 ふがし
元編集者。現在は実家の古書屋にての暇暮らし。
ゲーム三昧、とは是如何に。
女性の知りたいを提供するゲームコラム『巷説零壱
(こうせつゼロイチ)』第六回目はおそるべき
小さな蟲に冒された若い女性の運命は——?!
注意書き
当記事はネットにあふれる噂や聞き込みによって作成したものである。
不安に恐れを抱く者、精神に変調をきたしやすい者は閲覧を控えたほうが宜しかろう。
当然、何かの問題・不明現象が起きた際には当サイトではその責任を負わず、である。
覚悟がある者のみこの先をご覧いただくようここに明記し、お断りとさせていただく。
虫が苦手な者にとって苦行はまちがい無しの今回。覚悟されたし。
虫を操り虫にあやつられる
画像「エメラルドゴキブリバチ」参照
モンスターハンターシリーズでは双剣やヘヴィボウガンも良いが、なにより操虫棍は良い。ハンターに忠実なカラフルな虫たち。あの恐ろしい鏖魔の顔からもちゃんとエキスをとってくる愛い奴だ。そんな頼れる武器、読んで字のごとく操虫棍は虫をあやつる棍だが——当然あやつっているのは私なのだが——時に何十時間、何百時間とプレイし続けるなんて、実は私の方が虫に操られているのかもしれやせん。
そんなバカなとおっしゃるか、いやいやどうして。実際、こんなもんじゃあ澄まぬ程、すさまじい能力を持つヤツが虫の世界にはごろごろたあんといるってなもんです。
たとえばそう、草むらのそこいら中に居るカマキリ。それに寄生するハリガネムシ、こいつはなんと宿主のカマキリをあやつりドボンと入水自殺させちまう。また、ロイコクロリディウム。こいつはカタツムリに侵入すると、じわりじわりと殺さぬよう体内を成長しながら移動、ついにはカタツムリのツノに自らの体をねじ込ませる。コイツの見た目がイモムシに似て、薄い粘膜状のカタツムリのツノで蠢くもんだから鳥のえじきになる。そうやってまんまとお目当ての鳥の体内に侵入できるという訳だ。他にもエメラルドゴキブリバチってえのがいて、ええ?…ほう、虫が虫にやられる話なんて怖くもおもしろくもないですって? ならば仕方ありやせんね。努々後悔なさらぬよう、拙はとっくに忠告しやしたからね。とっておきの話をしましょうか。
「無数ノ大小種々ナル条虫及ビ嚢虫ノ湧キ出ルヲ認メ、一見慄然タラシムルモノアリ」
「全身至ルトコロニ居リテ、肺ノ如キハ最モ著シ」
「斯ノ如ク多クノ蟲ニ寄生セラレテハ蟲ヲ殺スヨリ人間ヲ殺ス方早シ」
——無数の大小さまざまな虫が湧き出るのを見つけ、戦慄した。全身のいたるところにそれはいて、肺は特にひどかった。こんな無数の虫に寄生されてしまっては最早虫を殺すより人を殺す方が早い。——
これは致死率100%の寄生虫、芽殖孤虫(がしょくこちゅう)に冒された24歳の女性を診察した東大病院での所見。写真はパンとか豆腐ではなく人体の断面でツブツブが虫。医者に人を「殺した方が早い」と言わしめた戦慄すべきこの病い。稀とはいえ世界中を合わせて十数例、その半分が日本での発症ということに背筋が凍る。この悪魔的状態に6年苦しんだあげく死亡した女性の経緯は以下のようなものだったそうな。
1915年9月15日、場所は熊本県天草郡牛深町。友人の家から帰宅した女性(当時18歳)は悪寒と強い頭痛を感じた。 翌日食欲はなく、その4日後に赤く痛みのある腫れが左ふとももの内側に発生する。 痛みは酷くなり夜も眠れない程になる。医者で看てもらうとすぐさま腫れを切開。大量の膿が流れ出た。 そして2年が経過。腫れは悪化し、左下肢・右大腿・下腹部にまで拡がっていた。 引っ掻くと皮膚が破れ、膿や血に混じって動く白い虫が出現。虫の数は時には2,30匹にもおよんだ。 症状は悪化するばかり。そこで九州大学病院へ入院することとなった。入院後は腫れた下腹部と両大腿部の手術を数回受けるが症状はよくならず、逆に身体の数箇所に腫れが拡がっていく。 やがて肺炎、全身状態が悪化、女性は24歳という若さで死亡した。解剖すると、胸・腹・大腿部の皮膚、脳の表面・肺・小腸・腎臓・膀胱などから無数の白い虫体が検出された。 まさに全身虫だらけだった。
自分の体が徐々に虫で溢れかえる恐怖。ワサビやショウガの根っこみてえな不気味な姿をしたちっちぇえ虫。この病に冒されると完治させるすべは現在も無い。さらにこの生き地獄が真に恐ろしいのは感染経路が不明で、寄生虫のことも何もわかっていないところにある。
貴女のほら、かゆくて腫れているそれ——じいっとご覧になってください。芽殖孤虫かもしれやせんよ?————
参考『【蟲】芽殖孤虫~人体を蝕む謎の寄生虫』
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もっと恐怖を味わいたい貴女への推薦図書。
記者 ふがし
元編集者。現在は実家の古書屋にての暇暮らし。
ゲーム三昧、とは是如何に。
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