考えない梳きはNGです
今回のくせ毛を生かした髪型で提供したスタイルはショートボブです
ショートボブなどの短いスタイルに最も大切になってくる部分が、ボリュームポイント(最も膨らんでいる部分)だと思います
いくら扱いやすい髪型になったとしても横から見た時にボリュームポイントがおかしくてシルエット(形)が綺麗でないとダメだと思っています
そんなシルエット関する事で欠かせなくなるのが梳き方の部分です
今回は梳き方にもちょっとしたこだわりを持ってカットさせてもらったゲストさんです
くせ毛を生かした髪型でショートボブに
本日のゲストさんは
くせ ☆☆★★★
毛量 ☆☆☆★★
ダメージ ☆★★★★
比較的扱いやすい癖をお持ちのゲストさんです
くせ毛のうねり的にもさほど強くなく、ブローなどをしたら綺麗に癖が伸びてしまうくらいのくせです
ですが、ブローで伸びてしまうくらい弱いくせ毛というのは、髪の毛が細い事が比較的に多いです
今回のゲストさんの髪の毛も比較的細めです
そんな細毛の方達の一番のデメリットはボリュームが出にくい事です
細毛はボリュームが課題
髪が細い方というのは髪型にボリュームが出にくいです
特に頭頂部にボリュームが出にくい為、ぺったんこの髪型になりやすいのがカットするうえで、1番の課題だと思います
そんな細毛の方のボリューム対処法は…
- 梳き過ぎない事
- 梳くポイントを間違えない事
この2つです
梳き過ぎは髪の毛の厚みを無くす
ヘアスタイルにボリュームやふんわり感を出したいと思うと、どうしても髪の毛を軽くしたくなる美容師さんや一般のお客さん達が多いです
ですが…それだけは最もやってはいけない事です
髪の毛を梳くという事は髪の毛の毛量を減らしてしまう事、毛量が減れば自然と髪の毛の厚みも無くなります
それがヘアスタイルにボリュームを無くす一番の要因です
髪の毛が細い方というのは出来るだけ髪の毛の厚みを減らす事は無く、ヘアスタイルを作っていく事が重要です
ボリュームを無くしたい所と立体感の欲しい所にだけ適度に梳きバサミを入れてあげる事以外には、むやみやたらに毛量を減らさない事が鉄則です
くせ毛を生かしてショートボブ
今回のゲストさんの良い所は、くせ毛がボリュームアップの手助けをしてくれている事です
なぜ今回のゲストさんのくせ毛がボリュームアップに繋がったのかというと…
僕がもし細毛で且つストレートヘアーだった場合、ボリュームのある髪型にしたいと考えた時に真っ先に考える選択肢が、【毛先にパーマ】です
今回のゲストさんのように、毛先にカールがあるというだけで髪の毛には自然とボリュームが出てきます
この毛先のパーマっぽいくせ毛を生かす事でボリュームのあるふんわりとした髪型ができているのです
くせ毛を生かすというのは、こう言う事を言います