函館市が24日まとめた2016年度の観光入り込み客数(推計)は560万7千人で、前年度比13.3%増加し、過去最高となった。前年を上回るのは5年連続となる。昨年3月の北海道新幹線の開業効果で、函館の注目度が高まったことに加え、初のフルマラソン大会などイベント開催による誘客が奏功した。
交通機関別にみると、新幹線の利用客が増えたJRが38.3%増加した。船舶はクルーズ船の入港やフェリーの利用客が増えて12.2%増、バスが10.0%増、乗用車が6.7%増だった。一方、航空機は中国の定期便の運休が響き、3.8%減少した。
外国人宿泊客は40万5千人で1.9%増えた。タイやマレーシアなど東南アジアからの観光客の増加が寄与した。ただ、台湾や中国、韓国からの宿泊客は減少した。