ビットコインが、なぜ国や銀行なしで信用されるのか、どうやって管理されているのかについて簡単に説明していきます。
みんなで監視する分散型システム
ビットコインなどの仮想通貨の根幹となっている技術を、ブロックチェーン技術といいます。
インターネット以来の、革命的な技術と言われています。
ブロックと呼ばれる「取引の記録」を記載したデータを鎖のように繋いでいくので、ブロックチェーンと呼ばれています。
そしてこのブロックチェーンは全世界に公開されていて、だれもが見ることが出来ます。
ブロックチェーンの仕組み
http://www.meti.go.jp/press/2016/04/20160428003/20160428003.html
ブロックは、一定時間(約10分)が過ぎると新しいブロックが生成され、また記録する、という作業を延々と繰り返します。
新しいブロックには、「直前のブロックのデータを暗号化した値」が含まれています。
つまり最新のブロックには、今までの取引がすべて含まれているということになります。
悪いことを考える人がハッキングによって特定のブロックの内容を改変すると、それ以降のブロックの過去のデータが実際のデータと異なるということが起こります。これではバレてしまいます。
ですので、ブロックの内容を改変するには、それ以降のすべてのブロックを新しく作らなければいけません。
ブロックチェーンは改変などによって分岐してしまった場合が想定されていて、どんなときでも「一番長いブロックチェーンが正しい」という原則があります。
プルーフオブワーク(PoW)
ビットコインには、プルーフオブワーク(PoW)というシステムがあり、取引の履歴をブロックに記載するためには膨大な計算処理をしなくてはいけません。
最新のブロックにはこれまでの計算結果もすべて含まれているため、一定時間ごとに増えていくブロックをすべて計算して改変することはほぼ不可能となっています。
計算をしてブロックに記載することができた人には、報酬として新しいビットコインが支払われます。これをマイニングと言います。
P2P
P2Pと呼ばれる分散型システムで、世界中のコンピュータが記録を持っています。
世界中にバックアップがあるようなイメージですので、それらのコンピューターを同時に破壊しないかぎり消滅することはありません。
まとめ
ビットコインは、ハッキングされることも消滅することも現実的にありえません。
革命的なブロックチェーンによって、国や銀行が管理しなくてもビットコインを信頼できるようになっています。
日本ではマウントゴックスの破綻事件がありましたが、あれは取引所がハッキング(CEOの横領)にあっただけで、ビットコインが悪いわけではありません。
国や銀行に依存せず、世界中どこでも使えて決済手数料も格安なビットコインはこれから普及していくと思います。(そのためには解決しなければいけない問題もありますが)
ビットコインを使うためには、取引所で購入する必要があります。
まずは国内の取引所を開設しましょう。