2014年以降、市立中学校の男子生徒3人がいじめを受けた後に自殺した仙台市。悲劇が繰り返される背景に浮かぶのは、市教育委員会の対応の鈍さだ。24日、これまで3件での市教委の対応を検証する第三者委員会の設置が決まった。

 仙台市では14年に泉区の中学1年、16年には同区内の中学2年、そして今年4月にも中学2年の男子生徒が相次いで命を絶った。

 「様々な意味から(市教委に)疑問を持たれている。できる限りの調査をしていく」

 仙台市の奥山恵美子市長は24日の定例会見でこう述べ、3件での市教委の対応を検証する第三者委を市長部局内に設置することを明らかにした。合わせて、2件目の自殺については遺族の要請もあり、いじめ防止対策推進法に基づく再調査に踏み切る考えを示した。いずれも市教委が所管していた問題を市長部局で見直す意味がある。

 3件目の自殺を発表した4月2…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら