イラストの描き方について、何気なくネットで検索をしていると
二つの素晴らしい技術に出会いました。
一つは、ラフスケッチを自動で線画化*1 してくれるもの。
もう一つは、線画のイラストに自動で着色してくれるもの。
どちらもAIが凄すぎる、夢のような技術です!
早速、自分のイラストを使い、無心で遊んでしまいました。
今回は、その素晴らしいWebサービスについて、
私が遊んでみた結果を交えつつ、ご紹介したいと思います。
- “線画着色webサービス PaintsChainer”って、なに?
- “ラフスケッチの自動線画化”って、どうなるの?
- 2つの技術をコンボで使用してみた!
- <おまけ>お絵かきアプリ『アイビスペイントX』にも自動着色機能が!
- この技術について考えてみた
“線画着色webサービス PaintsChainer”って、なに?
まずはじめに紹介したいのは、線画に自動で色を塗ってくれるという
夢のような技術の『PaintsChainer』(ペインツチェイナー)です。
このデモ版が現在、Webサービスにて公開されています。
なんでも、人工知能AIがどう着色するか自分で考えているらしいですよ!
実際に“線画に色塗り”させてみた!
「PaintsChainer」(ペインツチェイナー)の使い方は簡単。
「線画選択」ボタンを押し、色塗りしたい線画を選択するだけ。
昨日、着色スタイルに「たんぽぽ」と「さつき」*2が追加されましたが、
「たんぽぽ」が初期の着色モデルとなります。
今回はその「たんぽぽ」を選択し、AIに色を塗ってもらうことにします!
アレコレ説明するよりも、実際に見てもらった方が早い!ってことで
前回の記事で使ったイラストの線画をアップしてみた結果…
ドーーーーン!!!!
(指差されてるんで!)
左がアップした線画、右が「PaintsChainer」で自動着色されたもの。
なんと、金髪碧眼になりました!!
AIがきちんとパーツ毎に認識をし、色を塗ってくれてるのがわかります。
特に肌の認識等の精度の高さに、ただただ脱帽です。
そしてさらに凄いのは、自分が塗りたい色をカラーパレットから選び、
軽く指定を行うことで、その色をヒントに着色をしてくれるところ。
適当に色を置いていきますと…
ふおぉぉぉぉ!!!!
って、この結果凄くないですか!?
自動での色塗り、うますぎでしょ!
下記が実際、色指定を行った時のキャプチャとなりますが、
私はこの左の画面のように、簡単にしか指定していないんですよねー。
(ホント、適当だわ!)
頬や口は色指定をしていないにも関わらず、ほんのりピンク色…!
それ以上に全ての影の付け方が絶妙すぎて色塗りをお任せしたいレベル(汗)
自動着色後、もしも背景等に色がついてしまった場合には、
そこを白色指定するときれいに色が抜けてくれるので、メリハリがつきますよ♪
(このイラストは白衣なので、服も白色指定を入れました。)
自分で塗ったイラストと、並べてみた!
左が自分で色を塗ったもので、右がヒントを入れて自動着色したイラスト。
…うむむ、AIに自動で塗ってもらったイラストの方が全体的に柔らかい感じです。
(目だけが上手に色指定できず、怖い印象になってしまいましたが 汗)
水彩塗りや淡い色使いが合うイラストなら、「PaintsChainer」の自動着色が
素敵な塗りを見せてくれそうです。
それこそ、自動着色後に自分で少し手を加えて(塗り足しやハイライト入れ等)
完成としちゃっても問題ない…いや、むしろいい感じになりそうな予感。
うん、もう私、色塗り止めちゃおうかな!
冗談はさておき(私は色塗りが一番好き)今後上手く活用したいと思います♪
<追加機能>『pixiv Sketch』と連携!お絵かき自動着色とは?
お絵描きコミュニケーションアプリ「pixiv Sketch」と線画自動着色サービス「PaintsChainer」が連携。イラストの自動着色機能を提供開始! – Preferred Networks
お絵描きコミュニケーションプラットフォーム「pixiv Sketch(ピクシブスケッチ)」に、新たにAI技術による線画自動着色サービス「PaintsChainer(ペインツチェイナー)」の機能を追加
この記事によると、「pixiv Sketch(ピクシブスケッチ)」と
「PaintsChainer(ペインツチェイナー)」が連携し、2017年5月24日(水)より
イラストの自動着色機能を提供開始したそうです。
!!!どんどん進んでる!
『PaintsChainer』に突然、「お絵描きツール起動」というボタンが装備され
何事かと思ったら、こういうことだったのですね。
早速「pixiv Sketch」の方でも、自動着色を試してみましたが、
画面も大きいので確かに使いやすいです。
新しく実装された着色スタイル「さつき」は、線画の線の部分が
よりくっきりと表示され、「pixiv Sketch」向けな仕様となっている感じでした。
(自動着色の結果もカラーヒントを入れる前提なのか、色があまり入らない。)
まだはじまったばかりなので、今後のさらなる展開に期待が持てそうです!
↓ 内容は同じですが、こちらはpixiv側の記事です。
“ラフスケッチの自動線画化”って、どうなるの?
次に紹介したいのは、ラフスケッチ*3を自動で“線画化”してくれるという
大変ありがたい技術『ラフスケッチの自動線画化』です。
イラストを描く際、まずラフ画を描いた(下描き・下絵)後に
ペン入れを行い、線画の状態にします。
でもこの作業って、同じものを2度描いているような感覚なんですよね。
“いい感じにラフ・下描きが描けた!”と思っても
ペン入れ後の線画はイマイチな仕上がりになったり、
下描きを頑張りすぎて、“また同じような線画を描く気になれない…!”といった
こんな残念な経験、絵を描く人にとって“あるある”だと思います(笑)
そんな、ガッカリ…や面倒くさい!を救ってくれるんじゃないか!?と
期待に胸を躍らせてしまうような新技術『ラフスケッチの自動線画化』は、
早稲田大学の研究チームによりWebサービスとして一般公開されています。
このWebサービス、より多くのラフスケッチをAIに学習させることで
さらに精度が上がるらしいですよ!協力しなくちゃ!
Sketch Simplification・ラフスケッチの自動線画化
実際に“ラフ画を線画化”させてみた!
「ラフスケッチの自動線画化」の使い方も簡単。
「ファイルを選択」ボタンを押し、線画化したい画像を選択します。
次に線画の簡略度「強⇔弱」を設定し、「線画化!」ボタンをポチッ!!
前回の記事で使ったイラストのラフ画を線画化した結果…
バーーーーン!!!!
左がアップしたラフ画で、右がAIにより自動線画化されたものです。
完全にペン入れした状態になっています!!しゅごいっ!!
線画の簡略度は「弱」を選ぶとこの状態になりますが、
これを「強」にすると、線が簡略化されすぎてつぶれてしまいます。
私が試してみた感想としては、どうやら「弱」がベストっぽいです。
ここまでキレイに線画化してくれるのなら、同じようなイラストを
2度描かなくてもいいということに!
(ちょっと線が切れちゃったところは、自分で足せばいいですしね。)
このまま全然使えちゃうレベルなので、時間短縮に一役買いそうです♪
Sketch Simplification・ラフスケッチの自動線画化
↓ 今回使ったイラストが出てくる記事はこちら。
2つの技術をコンボで使用してみた!
実はここからが本番(笑)
こんな素晴らしい技術が2つも揃っているのだから、
どちらも使ってみたいと思うのが、ふつーですよね!
ちょうど、プロフィールアイコンを描き直そうかな?と
思っていたところだったので、早速ラフ画を描いてみました。
まずは“ラフ画を線画化”するよ
おぉ!かなりいい感じ!!
線が重なっているところの処理は、ちょっと難しいのかな?
でもこれで十分なので、できあがった線画に色塗りをしますよー。
次は“線画に色塗り”してもらおう
!!!色が…ビミョー!!?
髪と口は塗れてる…けど、目が赤い(笑)
そもそも元のイラストが悪いですな!手が6本あるもんね。
これを判断しろって方が難しいですよ…ゴメンナサイ。
ということで、色指定をしてみることにしました。
色指定をして再度、自動着色
シャララーン☆彡
(効果音をつけてみました♪)
できあがりです!
いつもの月子になりました(笑)
さぁ、これをプロフィールアイコンに!…使うかどうかはわかりませんが、
とにかくラフさえ描いてしまえば、ここまではあっという間に仕上がります。
なんという楽チンさ!あぁ、いや、素晴らしい技術!!(つい本音が…)
もっと上手に取り入れることができれば、かなり強い味方になりますね♪
↑ 私が使っているお絵かきソフトの一つ。リファレンスブック付きはオススメです!
<おまけ>お絵かきアプリ『アイビスペイントX』にも自動着色機能が!
私がiPhoneで絵を描く時に使っているアプリ『アイビスペイントX』にも
つい先日、新機能として“自動着色機能”が追加されました!
こちらも、AI(人工知能)が自動的に色を塗ってくれる上に、色指定も可能です。
手描きの線画をスマホで撮影し、写真読み込み後に自動着色をしてもらう
といった使い方ができるので、かなり手軽に楽しめます!
自動で色塗りをしてもらう面白さを、ぜひ体感してみてください♪
新機能「フィルター:自動色塗り」の使い方は、下記リンクよりどうぞ。
http://ibispaint.com/newFeature.jsp
この技術について考えてみた
実際に、この2つのサービスを使ってみて感じたことは、
“イラストを描くためのソフト等がなくても、簡単に絵を仕上げることができる”
一番にこう言えるんじゃないかなと。
これはとても凄いことだと思います。
アナログでもデジタルでも、絵を仕上げるまでにはそれなりに道具が必要です。
もしそれを必要としないのなら、絵に対するハードルは下がる可能性があります。
また、自分がこれらの技術をどう活用したいかと考えた時に、
まず思い浮かんだことは“作業時間の短縮”です。
今後もっと精度が上がることで、ラフ画を描けば
“後はAIに自動でお任せ♪”が可能なのかなと。
他にも、お子さんの描いた鉛筆画を線画化したり、色を塗ってみると
面白いものができあがりそう!
このような素晴らしい技術は、どんどん発展して欲しいですね☆
それでは、今回はこの辺で。
また次の記事でお会いしましょう♪
↓ 集中がしにくい、注意力散漫な私が体感&お役立ちアイテムをご紹介!
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