無職、いまだ沖縄を放浪し続けております。
しかし、もう歩き疲れてしまいました・・・。
そろそろ沖縄のどこかに腰を落ち着けたい所です。
そこで不動産会社に足を運び、
「どこか良い物件はございませんでしょうか?」と尋ねました。
当方は無職。
お金は無い。
なので家賃は安ければ安いほうがありがたい。
予算は頑張っても
せいぜい月に5万くらいが限度だろうか・・・?
いや・・・家賃に5万も払ったら死んでしまう。
元気な男性営業マンにその旨を伝えると。
「ええ、ええ、丁度よい物件がございますよ!」
と、物件に自信ありげな様子。
(良かった!)
元気な男性営業マンの案内を受けて、
さっそく物件を内覧させて頂く事に。
ここで結論をお話しますが・・・・
残念ながら、
案内された物件はどれも「最悪」でした。
建物に案内されると、
まず部屋に入る前に営業マンの男性がこう言いました。
「まだ業者が忙しく、まだ清掃が済んでおりません、
入居される頃には全てキレイに整えておきます。」
まあ・・・これは特に珍しくもない、軽い予防線です。
しかし中に入って驚きました。
たしかにマンションの外観はそれなりに古くはなっていましたが、
それとは無関係に部屋中が
ボコボコのボロボロの傷だらけだったのです。
普通に生活していたら絶対につかないような傷の数・・・・・
(これがオススメの物件だと言うのか・・・・)
ちなみに私は15歳位から30歳近くまで
仕事の合間を見て設備の日雇いのアルバイトをしており、
退去後の部屋のハウスクリーニング等も長年しておりました。
部屋の清掃活動
ワックスがけ
クーラーの洗浄
換気扇の洗浄
配管の洗浄
もちろん日雇い労働のアルバイトですから、
人に自慢出来るような技術はなく、
簡単な作業しか出来ませんが・・・
これまで沢山の「退去後の物件」を見てきたつもりです。
そして今回の沖縄で案内された物件は
私が見てきた中では、
「最悪レベルの物件」でした。
まずクーラーの状態を見る。
年式は古くないが、
フィルターに黄色いホコリがぎっしり詰まっている。
入居中に1度も掃除等したことが無いのでしょう。
ベランダにはバイクのパーツだろうか?
何かのゴミが散乱している。
それより気になったのは
部屋のコンセントがなぜか破壊されて、
むき出しになっている事です。
(なんでこんな事を・・・・?)
盗聴器でも探したのでしょうか?
理由がわかりません。
次にトイレを見る・・・ここが一番最悪でした。
トイレは完全に破壊しつくされていたからです。
便座はバキバキに割られており、
トイレットペーパーを置く場所も粉々に破壊されています。
さすがに故意に叩き壊さなければ、
こんな事にはならないと思うのですが・・・・。
そして目に入るドス黒いカビ。
当たり前のように割れた鏡。
風呂場も・・・・・真っ黒・・・・・。
その状態を見て、私は正直に
「これはヒドイですね・・・・」
と感想を伝えました。
「汚い」のは仕方ない。
しかし、この部屋からは何かしらの「悪意」を感じました。
「最悪」なのは、以前ココに住んでいた住民です。
しかし営業マンの彼は笑顔で
「若い男の子が住んでいたので・・・・」
とフォローを入れてきました。
それは全然フォローになっていない・・・
しかし
(まぁ1件くらいこういう物件もあるのだろう)
くらいに私は考えておりました。
一番最初に最悪の物件を案内して、
後に良い物件をもってくる・・・とか?
みたいな事があるのかもしれない。
そう前向きに思っていたのですが・・・・
これも結論を先にお話ししますが、
後に案内された2件も同じレベルの物件でした。
マンション清掃の仕事をしていたせいで、
余計に違和感を感じてしまったのかもしれません・・・。
あまりにも期待ハズレの物件を案内されたので
ついつい
「なんで全部こんな状態なんですか?
こんなの普通じゃないですよね?」
と泣きそうになりながら問い詰めてしまいました。
営業マンの男性は困った顔で
「いやぁ・・・・」と首を傾げるばかりです。
まぁでも仕方がない、
私が出せる「家賃3~5万程度」では、
これくらいの物件にしか住めないという事でしょう。
営業マンの彼が言う
「入居前にはちゃんとキレイに清掃して引き渡します」
という言葉を信じる事にしました。
しかし!!
契約に前向きな話をはじめると、
失神しそうな話が飛び出しました。
「こちらの物件は契約者の方も沖縄在住で、
保証人の方も沖縄在住でなければいけません。」
(えっ・・・・?)
ビックリして聞き返しました。
「なぜそんな決まりがあるのですか!?」
(というかそういう話は最初にするべきだと思うんですが)
不動産屋のお兄さんは困った顔で
「いやぁナイチの人はトラブルを起こす人もいて・・・」
なんて事を言うのです。
※ナイチ(内地)っていうのは沖縄以外の本土からきた人の事だと思います。
(トラブル?)
それが事実なのかどうかはわかりませんが、
しかし、これには納得がいきません。
では、
このマンションのヒドイ惨状はトラブルでは無いのか?
この物件に住んでいたのは
沖縄在住の沖縄の人が保証した沖縄の人だったハズ。
その沖縄の人が、
こんな部屋を破壊しつくしている状態を見せられた後に、
「内地の人間はトラブルを起こすから契約出来ない」
と言われるのには納得が出来ません。
モヤモヤします。
それはオカシイだろう・・・・・・と・・・
言いたかったのですが・・・・・
いや・・・・それともまさか・・・・・・
内地の人間は、ここに住んでいた沖縄の人以上に、
「酷いトラブル」を起こすという事だろうか?
だとすれば、
それは一体どんな人達なんだ・・・・
考えるとゾッとしました。
とにかく・・・・・
沖縄の家主さんも相当苦労されているのでしょう。
その後「保証人不要の物件もある」と案内されましたが、
家賃が割高なものが多い。
とても払えない・・・・。
とりあえずその日は不動産会社をあとにして、
一人でボーッと考え込んでしまいました。
どうしても頭から離れなかったのは帰り際、
営業マンの方が
「内地の人を歓迎しない人もいるんですよ・・・・」
と口を滑らせた事です。
ぜんぜん知らなかったのですが・・
内地の人と沖縄の人の関係は険悪なのだろうか?
過去に一体どんなトラブルがあったんだろうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
沖縄移住はそう簡単な話では無いようです。
どうにも難儀しております。
つづく