常習的に金塊密輸か 韓国人4人を再逮捕

常習的に金塊密輸か 韓国人4人を再逮捕
先月、福岡空港から7億円を超える現金を無許可で国外に持ち出そうとしたとして逮捕・起訴された韓国人の男4人が、逮捕前、福岡空港から6キロの金塊を密輸しようとした疑いがあるとして、関税法違反などの疑いで再逮捕されました。警察は4人が常習的に金塊を密輸していたと見て背後関係などを調べています。
再逮捕されたのは、いずれも韓国人のイ・ヒョンウ容疑者(34)、ビョン・ソンフン容疑者(35)、ハ・ソンジン容疑者(31)、パク・ジェヨン容疑者(36)の4人です。

4人は先月20日、福岡空港から7億円余りの現金を無許可で香港に持ち出そうとしたとして関税法違反の疑いで逮捕され、その後起訴されました。警察によりますと、その後の調べで4人は逮捕される8日前、別の韓国人の男とともに韓国から福岡空港に金塊6キロ、およそ2800万円相当を密輸しようとしていた疑いがあることがわかったということです。実際に金塊を持ち込もうとしたのは、別の韓国人の男だったということです。

警察は4人の認否を明らかにしていません。警察は4人が韓国と日本の間を頻繁に行き来していたことから、常習的に金塊を密輸していたと見て背後関係を調べるとともに、持ち出そうとしていた7億円余りの現金についても密輸に関連した資金だった疑いがあると見て捜査しています。

金塊の密輸が相次ぐ背景は

福岡と韓国の間では、金塊の密輸の摘発が相次いでいます。ことし3月には、男2人が韓国から福岡空港に入国した際、合わせて6キロの金塊を密輸しようとしたとして逮捕され、その後、起訴されました。

金を日本に輸入する際は、税関に申告して8%の消費税を払う必要があります。例えば1億円分の金を輸入する場合は、8%に当たる800万円の消費税を払わなければなりませんが、密輸して消費税を免れれば、その後、貴金属店などが800万円上乗せした価格で買い取るため、密輸した者は8%分の800万円がもうけになるのです。

こうした密輸は、旅行客などを装う運び役がアルバイトとして行うケースが多く、今回、韓国人の運び屋の男は、インターネットで運び役を募集しているのを見て応募したと話しているということです。