テストでカンニングペーパーを持ち込んでいるようなもの
なぜ初めてのハズの林道を頭おかしいほど走れるのか?
その答えは「コドライバーがコースの形状を読み上げてくれるから」です。
恐らく「コドライバーって何?」と感じた方が多いと思います。
コドライバー(補助運転手)の名の通りドライバーのサポートをすることが主な役割です。ラリーでは、実際にタイムを計測する本番走行のほかに「レッキ」と言って、コースを下見走行を二本行うことが出来ます。
その際に学校のテストでいう「カンニングペーパー」ならぬ「ペースノート」作成します。そのペースノートにコースの形状・起伏・危険個所を記録します。
なので、ほぼ初めての走行なのにあんなに速く走れるのはペースノートをしっかり作っているからなんです。
実際に「ペースノート」の使われ方を見てみましょう
コドライバーだってこだわります
「ペースノート」と言われていますから、原始的にノートを使います。特徴として、文字は揺れるラリーカーでも簡単に見れるように、かなり大きめで書かれ、ほどんど数字か英語。
もっとこだわるコドライバーはペースノートを市販品ではなく個人で頼んで作ってもらいます。それこそ罫線の濃さ薄さ・リングの有無・紙の厚さまでこだわり自分が作りやすい・めくりやすいノートを自作しています。・・・いやすごい。
ペースノートを可視化してみました。
聞きながらコースを見ても、どこのコーナーを言っているかわからないと思います。
実は次のコーナーではなく、2~3つ先のコーナーを言っています。このように、ドライバーによって読み上げるコーナーのタイミングは好みによって分かれます。
なのでドライバーによって臨機応変に変えていくこともコドライバーの腕の見せ所かもしれないですね。