羽田空港の賢い活用法!知ってると得するおすすめスポット&楽しみ方まとめ

2017.05.22

航空サービスリサーチ会社のSKYTRAX社が実施するグローバル・エアポート・ランキングで、世界最高水準である5つ星を3年連続で獲得し続けた「羽田空港」。充実した機能と新しい発見がつまった「羽田空港」は、旅行で訪れる人はもちろん、お出かけスポットとしても注目されています。今回はそんな「羽田空港」の魅力に迫ったおすすめの楽しみ方をご紹介します。

「羽田空港」は、3つの旅客ターミナル(国内線第1・第2旅客ターミナル、国際線旅客ターミナル)から成り、利便性・快適な施設・利用客の目線にたったサービス・セキュリティなどからあらゆる項目が高く評価され、総合的に世界最高水準だと認められています。
▲第2旅客ターミナルの出発ロビーのフロアは、さりげなく滑走路のデザインになっています

そんな「羽田空港」にはたくさんの選りすぐりの店舗やワクワクのスポットがあるので、空港利用時に通りすぎるだけなんてもったいなさすぎる!ということで、今回は、身近な2つの国内線旅客ターミナルに絞りご紹介していきます!

【観る】展望デッキで飛行機の発着や夜景を楽しむ

早速、空港の目玉、飛行機の離着陸がみられる展望デッキにやってきました。都心からのアクセスが良いため、東京タワーやスカイツリーなどランドマークとなる建物や工場群の景色と合わせて飛行機を見ることができるのも魅力。全てのターミナルに展望デッキが備わっており、それぞれ異なる風景を味わえます。
▲天気が良ければ、富士山が見られることもあるそう
第1旅客ターミナルには6階と屋上に展望デッキがあります。6階北側の展望デッキへ出てすぐの「SKY STATION(スカイステーション)」(営業時間11:00~17:00)では、コーヒーなどのドリンクや軽食が購入できます。

ふっくらもちもちのバケットの中に、ジューシーなソーセージやポークカツが入った「スカイドッグ」や羽田空港限定の東京のクラフトビール「羽田スカイエール」などのアルコールも購入できるので、のんびりと間近にある飛行機や風景、空を楽しみながら乾杯してみては?6階デッキは西向きなので沈む夕日をバックに飛行機を見るのも素敵です。
▲フェンス越しにベンチが並ぶ6階展望デッキ。滑走路の奥には川崎付近の工場群を望むことができます

屋上展望デッキは、北側と南側のデッキを中央でつないでおり、広々とした空間と青空が最高です。夜になると川崎の工場群の灯りがなんとも幻想的な夜景が楽しめます。
東側向きの第2旅客ターミナル展望デッキでは、滑走路の奥に東京湾やスカイツリー、ゲートブリッジを見渡すことができます。
▲カメラをもった愛好家も。飛行機の離着陸がみられるため人気の撮影スポット

海をバックに飛行機を見ることができ開放感あふれる空間です。遠目に船も見えました。中央部には屋内の展望デッキもあり、寒い日や天候が悪い日には屋内で楽しむ事も可能です。南側デッキには景色を楽しめるベンチやソファがあり、北側デッキには、ベンチやテーブルのほかに、コイン式の望遠鏡もあります。こちらで軽食やコーヒーをいただいてもいいですね。

北側デッキは、夜になると階段が照明で色づく「虹のオーロラのステージ」、南側デッキも、デッキ一面を星空にみたてた「星屑のステージ」と名付けられた特徴的なライトアップがみられます。滑走路の光と合わさり、目を楽しませてくれます。
▲南側展望デッキ「星屑のステージ」 

【観る】静かで隠れ家的な美術館「ディスカバリーミュージアム」

▲展示スペースにはラウンジ風にソファもあり、ゆっくりと観賞できる

第2旅客ターミナルビル3階の南端には、無料で楽しめる日本初の空港美術館「ディスカバリーミュージアム」があります。隠れ家的な小さなスペースですが、数カ月ごとに、選りすぐりの企画展示を行っています。

取材時(2017年3月)は、企画展「~1964年から2020年東京オリンピック・パラリンピックへ~ 未来をつなぐレガシー展」の第4期のテーマが展示されていました(~2017年6月25日まで)。こちらは、2020年に東京オリンピックが開催されることを踏まえて、過去のオリンピック・パラリンピックがもたらしたさまざまな記録や遺産(レガシー)を展示するとともに、アスリートたちの挑戦にフォーカスしています。活気ある空港内とは一転、落ち着いた空間です。お時間がある際にぜひ立ち寄ってみては?

【食べる】展望レストラン「CASTELMOLA」で本格イタリアンを楽しもう

▲店名はイタリア・シチリア島の海を臨む風光明媚な町に由来

展望デッキに隣接するレストラン「CASTELMOLA(カステルモーラ)」では、空・海を望み、飛行機を眺めながら本格イタリアンをいただくことができます。石窯で焼くピッツア、グリルなどいずれのメニューも定評があります。
▲店内からデッキが望め、テラス席もあるため、開放感抜群。夜は「星屑のステージ」のライトアップも楽しめます
▲写真右「レディースサラダセット」(税別1,250円)、写真手前「有機トマトのスパゲッティーニ」単品(税別1,280円)

「レディースサラダセット」には、もちもちのピッツア生地を石窯でやいたパンと日替わりのドルチェがつきます。また、平日限定で本格的なスパークリングワインを200円(税別)で楽しめる「HAPPY泡~ハッピーアワー」(11時~18時)もあり、海と空を見ながら贅沢時間が楽しめますよ。ディナー・週末限定メニューも人気です。
▲人気の「牛リブロースのステーキ200g」(税別2,180円[2017年6月1日以降は税別2,480円])※ディナー・週末限定メニュー
▲店長イチオシの「アウローラ」(税別1,780円)※ディナー・週末限定メニュー

ズワイガニ、ホタテ、エビの海鮮をふんだんにのせた、チーズ(マスカルポーネ・モッツァレラ)とバジルのピッツアです。

【食べる】「UPPER DECK TOKYO」で1度に世界各国の料理が楽しめる

第2旅客ターミナル3階の南側の横に長いフリースペースは「UPPER DECK TOKYO(アッパーデッキトーキョー)」です。世界のワインを楽しめるバーに、イタリア、トルコ、ベトナム、中国、韓国、日本といった世界各国の料理をチョイスして食べることもできる人気のエリアです。
▲世界のデザイナーズチェアが大集合

飛行機の中では長時間固定のイスに座ることになるため、搭乗前後はお好みのイスでゆったりくつろげるように、というおもてなしの心から企画されたフリースペース。食べるもよし、これから行く旅の計画をたてるもよし、仕事や読書にもよし、使い方は自由だそう!
▲まるで欧州の空港にやってきたような雰囲気。ワインの試飲もできます

「UPPER DECK TOKYO」の入口には、「ワールドワインバー by ピーロート」があります。ここでは、爽やかなブルーのボトルに入ったドイツワイン、世界各国の銘醸ワイン、シャンパーニュ等をグラスから楽しめます。

食事はパスタのほか、幾つものレストランで経験を積んだオリビエ・オドスシェフ監修の洋風軽食からワインに合うものをチョイス。お好みのワインを味わって探すのも楽しいですね。気にいったワインボトルの購入もでき、空港からケース単位で配送をしてくれる嬉しいサービスもあります。
少し奥にすすんでみましょう。
世界各国のお料理に目移りする中、世界三大料理の一つ、伝統のトルコ料理が味わえる「Mrs Istanbul(ミセスイスタンブール)」にたどり着きます。ここでは本場のシェフたちが調理する様子もみられます。
▲店内からドネルケバブを削る様子が見られます。美味しそうなケバブと串焼き!
▲トルコの定番アイスクリーム「ドンドルマン」(税込420円)。長くのびるのが特徴です 

【癒やし】短時間の休憩もOK!飛行機のファーストクラスをイメージしたキャビンスタイルホテル「ファーストキャビン」

▲空港で入浴したり仮眠をとったりと、とても便利

羽田空港には、第1旅客ターミナル1階の到着フロアに直結したホテル「ファーストキャビン」があります。利用者にとってターミナル内で完結してしまう便利さ、お手軽さ、快適さからビジネスマンや旅行者に大人気。早朝出発や遅い到着、日中の休憩に利用するのもおすすめです。

早朝出発の場合、アラームではなくスタッフが確実に起こしてくれるうれしいサービスがあり、国際線旅客ターミナルや国内線第2旅客ターミナルへの無料送迎バスが早朝から随時運行しているので、前泊すると安心です。夜遅い到着の場合、タクシーで移動するよりも、ここで一休みして始発の電車やバスで移動するという賢い利用方法も。
▲2種類のキャビンタイプのうち、広めの空間のファーストクラスキャビン。コンパクトながら快適

セミダブルサイズベッドで広めの空間のファーストクラス、コンパクトな空間にシングルサイズベッドを備えたビジネスクラスの2つのキャビンタイプがあり、全室32インチTV完備で、カギ付きの収納スペースも確保。寝巻やタオル、ヘアアイロン、アメニティーなどもそろっているため、急な宿泊や休憩でも安心です。

共有スペースには大浴場があり、広々としたラウンジ(女性専用あり)など、くつろぎスペースもありますよ。その他には、コインランドリーや着替え室、シャワーブース、喫煙室などの充実の共有施設も。利用の際は人気なので予約がおすすめです。

【癒やし・美容】トータルビューティーサロン「ヘアドレッサーbyアトリエはるか」

身だしなみを急いで整えたい忙しい空港利用者の方におすすめなのが、第1旅客ターミナル地下1階フロアにある「ヘアドレッサー」。全国展開しているヘアメイク専門店アトリエはるかがプロデュースのトータルビューティーサロンです。
ネイルやメイク、ヘアカット・ヘアセットなど豊富なメニューがあり、空港でプロのスタイリストのサービスが受けられます。効率よく同時施術にも対応してもらえることも。(予約がおすすめ、ただし空き状況次第で予約なしでも対応してもらえます)。

同時施術では、「ヘアカット+フットケア(足裏角質除去)」が男性に人気のメニュー、「ヘッドスパ+フットケア+ペディキュア」が女性に人気のメニューです。スタイリスト何人がかりかなんて、VIP待遇!おしゃれは、旅行気分を盛り上げてくれたり、ビジネスシーンを演出してくれそうですね。
▲20分のクイックヘッドスパ(税別3,000円)はつかの間の極楽。40分コースもあり

疲れを取りたい方には、ヘッドスパのクレンジングがおすすめ。さっぱりした洗い上がりの「炭酸スパクレンジング」、頭皮の保湿や、髪のはりこしの復活に「泥のクレンジング」の2種類から選べます。
このほかジェルネイルやカラーリングとハンドケアを組み合わせたコースや、メイクやヘアアレンジなどもあります。フライト前のすきま時間や空港到着後のリラックスに活用することをおススメします。

【買う】ブリキのおもちゃやぬいぐるみがズラリ!「童心 Juveniland TOKYO」

第1旅客ターミナル3階には、映画「スター・ウォーズ」のフィギア人形「スペースオペラ」など大人も夢中になりそうなおもちゃが勢ぞろい。「童心 Juveniland TOKYO 」では遊び心をくすぐるグッズやアイテムを多数取り扱っています。
▲ネジまきで「チリンチリン」とベルをふるニュースボーイの動きは、なんとも可愛くてノスタルジック

店内には、ブリキのおもちゃレプリカ「ニュースボーイ」(税込12,960円)とその仲間に「ニュースサンタ」「ニュースドッグ」「ニュースカブ(熊の子)」(各税込7,344円)がいます。人気の復刻版だけあり、少し高価ですが観る価値あり。
▲本格的なぬいぐるみがたくさん。インテリアにも良さそう

このほか、「ロビー」や「オムニボット」などのロボットや多数のマジックセットもあります。親子で楽しめるTシャツブランド「OJICO」も揃っていて、羽田空港限定Tシャツも入手できます。
ブリキのおもちゃコレクターの第一人者として世界的に知られている北原照久氏とコラボレーションした羽田空港限定商品「Haneda Airport Toys Sweets Can」(税込540円)も販売。中には一口かりんとうが入っています。取材時は男の子版のみでしたが、2017年4月に女の子版の缶も登場しました。

【買う】話題のステーショナリーや優れモノグッズがそろう「南青山shosaikan」

ステーショナリーショップ「南青山shosaikan」では、アンティーク文具やブランド筆記具、ミュージアムステーショナリーなどが購入できます。ちょっとしたこだわりや、とっておきな品揃えで、何かしらの発見があります!第1、第2旅客ターミナルどちらにも店舗があるので立ち寄りやすいですね。
▲旅の優れモノグッズ発見!写真手前は、折り紙の形がキープされる「形状記憶メガネふき」(各税込1,728円)、写真左奥は「テーブルハンガー」(各税込2,160円)写真右奥は、リュックにもトートにもなる折りたためるバッグ「バック&パックバッグ」Lサイズ(税込3,780円)
▲写真中央は、女性に人気の大人気商品「クリップキーホルダー」(税込2,052円~3,240円)。バッグの中を探さなくても一目瞭然で助かりますね!
羽田空港には、知っていると便利で楽しい見どころがまだまだ満載です。そんなスポットを【豆知識】としてご紹介します。

【豆知識1】ここにしかない面白自販機を発見!

第1旅客ターミナル地下1階の「よーじやカフェ」では、定番の顔カプチーノが楽しめます。このほかには、今「顔モチーフのお粥セット」が人気だそう!

一方、第2旅客ターミナル地下1階の「よーじや」では、子ども連れの方がゆっくりお買い物できるようキッズスペースがあり、定番の顔モチーフのカプチーノがなんと自販機で250円(税込)で楽しめちゃいます。
▲「よーじやカフェ」の人気メニューの顔モチーフがラテアートになったカプチーノが第2旅客ターミナルの自販機でも味わえます

第2旅客ターミナルには、この他にもご当地カレーや地方自治体との企画ものなど珍しい自販機がありますよ。
ご当地ラーメンの自販機は第2旅客ターミナル2階に2ヵ所設置されています。
発見したら買いです!

【豆知識2】「落ちない」にかけて合格祈願にも密かな人気の羽田航空神社

▲知る人ぞ知る「羽田航空神社」。安全運・仕事運・受験運にご利益があると拝観される方も

「羽田航空神社」は第1旅客ターミナル1階にあります(拝観時間8:00~19:00)。本祠(ほんし)は新橋にある航空神社。航空関係の職員さんの中には、なんと空の安全を勤務前に欠かさず祈願している方もいるそうです。旅の安全をお祈りしてみては?

【豆知識3】携帯電話を無料で充電できる便利スポットがある!

携帯電話の充電がピンチのときはインフォメーション横の充電器が重宝します。設置個所は、第1旅客ターミナルビル内、第2旅客ターミナル内の2階インフォメーションに2ヵ所と地下1階インフォメーション1ヵ所にそれぞれあります。無料で充電ができるので助かりますね!

定番のお土産や羽田空港限定スイーツの穴場スポット

日本を代表するこだわりの名店や選りすぐりの店が誘致されている「羽田空港」は、人気の商品でも比較的並ばず購入できるという穴場的スポットでもありました。
「パティスリーキハチ」(第2旅客ターミナル3階)では、定番の焼き菓子セットのラインナップのほかに店頭でソフトクリームなどが楽しめます。写真は、黒胡麻とミルクのミックス(税込350円)。
左から順に、サクッと香ばしさが後をひく「天ぷらせんべい」(6枚・税込648円/築地ちとせ※)。丸ごと煮リンゴをバームクーヘンで包んだ贅沢な味、羽田空港限定「ホーニッヒアッフェルバウム」(税込1,728円/カールユーハイム※)※はともに第2旅客ターミナル3階フードプラザ。さくさくの食感と濃厚ショコラがたまらない「ベイクドショコラ 6個(ブルー)」(税込1,080円/ラ・メゾン白金[第2旅客ターミナル2階東京食賓館時計3番前])。

旅行の際はもちろん、旅行でなくても来たくなる「羽田空港」

旅行前後でも、日帰りでも楽しめそうなスポットをピックアップしてご紹介しましたが、まだまだ見知らぬ発見がありそう!グルメとお買い物を非日常的な空間で楽しめて、思わぬ発見もあるレジャースポットならぬトレジャースポット「羽田空港」。飛行機を利用する方は、フライトの待ち時間に、利用しない方もお出かけスポットとして楽しめますので、ぜひ遊びにでかけてみてください!
石橋 麻衣子

石橋 麻衣子

東京在住。広告・情報誌制作会社などを経てフリーに。教育・園芸・グルメ・旅・ハワイの文化・ライフスタイルなどをテーマに記事をてがけています。心躍るものや美しい言葉を通じて、人のつながりと行動の輪が広がることを目指します。(制作会社CLINK:クリンク)

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