こんにちは「小さい頭巾」です!
『渇き。』
でございます。
さてさて、今回は先にあらすじから行きましょう。
娘の加奈子が失踪。父親である藤島は元妻からその事実を聞き、娘の行方を追うことに。家族はとうに藤島自身のせいで破綻しているというのに、彼は娘を追うことに躍起になっていき、家族を取り戻そうとします。しかし娘を追えば追うほど、明るみになるのは自分が知らない娘の本当の姿。果たして藤島は加奈子を見つけることが出来るのか。
既に『渇き。』を鑑賞済みの方ならきっとこの記事のタイトルの時点で賛否が分かれていることでしょう。と言うのもこの映画、上映当時も
相当賛否両論
でして、公式サイトで賛否を問うていたほどでした。
否定的な意見として一番多いのは「グロい」という点のようですね。正直他の映画の暴力シーン等と比べて描写自体はグロくないと思うのですが(と言っても苦手な方にとってはキツいかもしれません)、とは言えCMも多く放送しておりましたし大衆向けの映画として宣伝していた割にはだいぶ攻めているのは確かです。
しかし、ここでこうしてこの映画『渇き。』の紹介をしているということはつまり僕は賛否の「賛」側の人間なわけです。ですがせっかく賛否両論を推している映画なのですから今回は僕も
そのスタンスでこの映画を紹介したいと思います!
僕だってこうしていろいろな映画を紹介するくらいにはそこそこの量の映画を観ています。何を観てもだいたいは面白いと思えるくらいゆるゆるな感性の僕でも、一本の映画を全てべた褒めするだけでなくきちんと悪い点を指摘できるんだというところを今日は見せたいと思います!
ということで今回は
「賛」
の部分。
そして
「否」
の部分に分けてこの映画を紹介したいと思います。それでは勝手ではありますが、珍しくきちんとした映画レビューにチャレンジしたいと思います。
ご覧くださいませ。
〜僕的「渇き。」の感想「賛」編〜
それではまず予告を観てみましょう。
予告から既にぶっ飛んでますね。
行方不明とか殺人事件、台詞の「ぶっ殺す!」等々、字面にすると結構鬱々とした内容だとは思うのですが、それを感じさせない程のハイテンションな演出。渇きの良いところがこの予告にも詰まっていると言えるでしょう。ということで僕が思うこの映画の「賛」の部分はこちら。
「ネガティブ要素満載なお話をハイな演出でエンターテインメント映画に仕上げている」
この点でございます。
たいていの映画は冒頭ゆったりとしたシーンから始まり、日常の風景を映し、そして徐々に盛り上がりを見せます。その後どこかで盛り上がりは落ち着いていき、観客達はその間で頭の中を整理したり次の展開に向けての予想をしたりすると思います。ゆったりするシーンと盛り上がるシーンが交互に起きることで物語は進んでいき、そして終結します。
アクション映画において盛り上がるシーンはもちろんアクションシーンだと思うのですが、2時間の上映時間をフルに使ってずっとアクションを垂れ流している映画はないかと思います。つまりそういうことです。
しかしこの『渇き。』という映画はなんと
ずっと盛り上がっているのです。
スピーディな展開と派手な演出でとにかく休める箇所がございません!(笑)
気づくと次の展開へと進んでおり、そして現状を理解したときにはまた次の展開へと移行しているんです。もはや頭の中はぐちゃぐちゃ。気を抜くと置いて行かれてしまうかもしれない程です。
しかしだからと言って諦めないでいただきたいのです。このハイスピードな展開にきちんとついて行けた先に待っているのは、予告に出てきた通りの
「劇薬エンターテインメント」。
最高にハイな劇薬が待っているのです。
スピーディな展開の中、濃密な情報量を全て楽しい演出の中に組み入れているところもまた魅力の一つです。
中身はサスペンスなのにエンターテインメント要素盛りだくさん。
特にパーティのシーンは凄まじいです。
台詞はほとんど無く、とにかくハイテンションな曲とキラキラとした派手な映像がカメラフラッシュの効果音と共に駆け抜けていきます。一瞬にして観客はそのパーティの「ヤバさ」を感じ取ることができ、そのパーティの場にいる人たちが一体どんな方々なのかも感覚だけで把握できます。
もう映像そのものが彼らの人となりを表しているんです。こればかりは観ていただかないことには伝わらない気もしますが、先の予告の中にもそのパーティシーンの一端が確認できると思いますので、飛ばしてしまった方も是非一度上に戻っていただいて再生ボタンをクリックしてみてください。
と、いうことでとにかくスピーディな展開とぶっ飛んだ派手な演出。なのに内容は
悪悪悪のオンパレード。
これがこの『渇き。』という映画の魅力なのでございます。
〜僕的「渇き」の感想「否」編〜
この映画の「否」の部分。それはこちら。
「見終えた後の疲労感」
とにかくこれが凄まじいですね。
というのもさっき言った通り、次から次へと物語が展開されていくため心を休めるところがないんですよね。だからエンドロールに入ってまずしてしまうことは
ため息。
しかも結構大きめのやつです。
ただこれってつまりすごい見応えがあったってことだと思うんですよ。
疲れているときにはおすすめできないかもしれませんが、とにかくガツンと見応えのあるものが観たいときなんかは逆におすすめというわけです。
というわけで、良くない部分があったとしてもこんな方にはおすすめです。
・2時間真剣に映画を観たいという方
・刺激的なものが観たいと言う方
・何で賛否両論になったのかが気になる方
・物語だけでなく演出的なエンターテインメントを求めている方。
〜ということで〜
以上、こんな感じでございます。
賛否の文量偏りすぎだろ。
とか
結局「否」の方でもおすすめって言っちゃてるじゃねぇか!
記事冒頭の宣言は一体何だったんだ!
とかとか、色々意見がおありでしょう。
わかりますわかります。自分でもそう思ってます。
ただその中でも
少し観てみたくなった!
とか
気になるな……
とか思っていただけたなら幸いでございます。
さてさてというわけで、この記事も賛否両論になる予感がしたところで今日はここまでといたしましょう。
それではまた!
小さい頭巾。
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