パチンコ

テーマ:
ギャンブルはあまりやらない。

今日の夜、友人と飲みに行く約束をしているが
その前の用事が思いのほか早く終わった。

こういう時の時間の潰し方がどうも苦手だ。

ふらふら渋谷を歩いていると

何やら看板を掲げている女性が立っている。

新台導入

と書かれていた。

何の意味かは分からないが

看板を持った女性が一生懸命に見えたので立ち止まってしまった。

立っているだけなのに、一生懸命に見えた、のは

田舎から出てきたであろう、高校生か大学生くらいにみえるからだ。

田舎から出てきたであろう、と思ったのは

ナチュラルな黒髪で、どこか人見知りが伝わるような雰囲気をしていた
それに、化粧をしていない様であったからだ。

化粧をしていなくても端正な顔立ちをしていた。
そのことに自分自身は気付いていないようなのも、その要因ではある。

パチンコ店に特に偏見はないが

このようなお店でこのような女性は
とても不似合いだと思った。

秋田県から出てきて
初めて来た東京で
いきなり一人暮らしを始め
大学に通うお金と生活費を稼ぐために
どんなバイトをしたらいいかも決めていないので
求人誌に載ってた
時給の良いお店に電話した

というような勝手なお話を頭の中で作ってしまっていた。

「新台導入です!遊んで行ってください。」

そう言われたので、店内に入ってしまった。

店内はとてもうるさく、早く出ようと思ったが

すぐに出たら彼女に失礼ではないか
と思われるわけのない心配が働き
パチンコをしてみることにした。

1番手前の空いている席に座る。

お金をどうやって支払えば良いか分からない。

あたふたしていたところに

先ほどまで店頭にいた女性が店内に入って来たタイミングなのか

「こちらにお金をいれるんですよ」

接客の笑顔だとは分かっているが
僕に気があるんじゃないか、と思ってしまった。

それと同時に恥ずかしかった。

言われた通り左側にある機械にお金をいれる。

「そしたら、ここのボタンを押すと玉が出てくるので、このハンドルを少し回してください。」

パチンコ店は

可愛らしい先生が付いてくるお店なんだと知った。

しばらく言われた通りにしていたら
目の前の数字が揃った。

その時、たまたま後ろを通ったその店員の彼女が

「すごいですねー!おめでとうございます!たくさん出して下さいね!」

と言ってくれた。

数字が揃う度に、近くにいたら
おめでとう
と言ってくれる。

約束の時間が近くなったので
終わりにした。

想像を遥かに超えるお金が貰えたので
とてもビックリした。

帰り際

「またお待ちしております。」

接客の定型文であるのは分かっていたが
自分にだけしか言わないのではないかと、また都合の良い解釈をしてしまった。

パチンコに嵌りそうだ。


あんなに純朴な可愛い先生が付いてくれるのだから。
































新台導入は朝から抽選に並びます。

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