無人偵察機グローバルホーク 米軍が公開 横田基地

無人偵察機グローバルホーク 米軍が公開 横田基地
アメリカ軍が今月から東京の横田基地で運用している大型の無人偵察機グローバルホークが、報道陣に公開されました。北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返すなか、運用部隊の隊長は「日本を含む地域の安全のためにあらゆる手段を尽くす」と述べました。
アメリカ軍は、グアムに配備している大型の無人偵察機グローバルホーク4機と、操縦士などおよそ100人を今月から東京の横田基地に派遣しています。このうちの1機が24日、報道陣に公開され、部隊の隊員らが機体の説明などを行いました。

グローバルホークは、翼の端から端までがおよそ40メートルあり、地上からの操縦で離陸したあとは34時間以上にわたって、およそ1万8000メートル上空からカメラやレーダーを使って情報収集を行うことができます。派遣された4機のうち2機には、世界でも最新鋭のレーダーが搭載されているということです。

アメリカ軍は、グアムに配備しているグローバルホークについて、台風の影響を避けるため、これから10月までの間、在日アメリカ軍司令部のある横田基地で運用すると説明しています。運用の詳細は明らかにされていませんが、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮の警戒監視や情報収集などにも当たっているものと見られます。

運用部隊の隊長を務めるジェレミー・フィールズ中佐は、「高度な偵察を行って、この地域の指導者たちに情報を知らせることで、地域の安定につなげることができる。日本を含む地域の安全のためにあらゆる手段を尽くす」と述べました。横田基地には今後さらに1機のグローバルホークがグアムから派遣される予定です。