関ジャニ∞がMETROCKに出演した
関ジャニ∞がMETROCKに出演すると聞いて思ったこと。
これは全く荒れることはないなと。
これでMETROCKの話題は関ジャニ∞が全て持っていくなと。
関ジャニ∞がロックフェスで絶対に受け入れられるだろうなと。
出演が決まった時はTwitterなどは多少荒れてましたよ。
Twitterのプロフィールに”邦ロック大好き”と書いている人の中の一部は。
でもね、そういう人たちもなんだかんだで、バンドマンをアイドル視している人が多いし、アイドル自体をまともに観たり音楽として評価したことがなかったりする。
音楽ではなく、どのジャンル、どのポジションなのかを重要視していたりするのです。
でも、出演してしまえば、「関ジャニ∞良かった」という声が参加者から出るのは予想できていた。
むしろ、先が見え見えのプロレスですよ。
ちなみに、関ジャニが受け入れられたのは、彼らのパフォーマンスが良かったこともあるかもしれないけど、それ以外の理由があるのではと思う。
その理由を考察していこうと思う。
先にロックフェスに出演したTOKIO
2014年。
TOKIOが夏フェスに出演した。
『JOIN ALIVE』と『SUMMER SONIC』。
当時を思い出すと、TOKIOはすんなりとフェスに行くお客さんたちに受け入れられていたように感じる。
発表された時点で拒否反応をする人はほとんどいなかったのではと思う。
それはTOKIOの方が鉄腕ダッシュなどの人気番組の影響もあり知名度があったことと、ジャニーズの中でもバンドをやっているというイメージがあったからではないだろうか。
だって逆にTOKIOが踊っているところ想像できないもん。
椎名林檎や中島みゆきなど才能があるアーティストから楽曲提供をされ、それがヒットしていることもあり、音楽的な評価をそれなりにされていた。
そして、実際TOKIOが出演したフェスではどちらも大盛り上がりだった。
TOKIOがロックフェス出演をしたことで、男性アイドルが出演しても受け入れられるという実績はできていたのだ。
今のロックフェス
もう10年ほど以上から、ロックフェスに出るアーティスト=ロックアーティストではなくなっているんですね。
perfumeやももクロあたりがフェスに出てきたぐらいから、女性アイドルは当たり前のようにロックフェスに出演するようになりました。
ロックインジャパンフェスティバルなんて、どんな出演者が来ても驚かないレベルで様々なジャンルのアーティストを呼んでいる。
昔、シークレットゲストでHydeが出たときにブーイングが起こったり、ロッキングオンジャパンで浜崎あゆのインタビューを載せたら雑誌が叩かれたりする時代ではなくなっている。
それはアイドル自体の楽曲のクオリティが上がったり、ロックよりの楽曲をやるアイドルが増えたこともあるけども、ロックフェスに行く人たち=ロックファンではなくなってきているんだと思う。
フェス自体が一つのレジャーとしての楽しみになっているので、ロックをやっているアーティストを集める必要がなくなっているのだと思う。
男性アイドルは女性アイドルと比べるとロックフェスへの出演は少ないが、TOKIOがフェス出演で成功した実績もある。
他のジャニーズが出演しても受け入れられる土壌はできているのだ。
でも関ジャニ∞が一部のフェス客に拒否反応されたのはなぜ?
女性アイドルは音楽フェスに出演することは珍しくなくなりました。
でもね、男性アイドルは今でもロックフェスに関しては異物なんですよね。
しかもジャニーズと言えば、アイドルの中のアイドル。
ファンもロックフェスに来る客層と違うと思われているので、ジャニーズのライブのノリで来られたら嫌だと思うフェスのお客さんもいるだろう。
TOKIOの場合はバンドをやっているというイメージが強いので、受け入れられやかった。
バンドをやっているというだけで、なぜか”真剣に音楽をやっている”と思う層もいたりする(これマジで)。
しかし、関ジャニ∞はTOKIOと比べると知名度はなかったりする。
鉄腕ダッシュのような国民的番組はやっていないし、老若男女知っているようなヒット曲はない。
別に人気がないとか集客力がないと言っているわけではない。
集客力に関してはTOKIOよりもずっとある。
TOKIOはドームツアーはできないだろうし。
しかも、関ジャニ∞が楽器をできることは意外と知られていなかったりする。
もちろん間ジャムなどのテレビ番組では演奏をしているが、深夜の視聴率5%前後の番組。
他の音楽番組でも楽器を持って出演することがあっても、そうではない時も多い。
そのため、一部の”邦ロック大好き”な人たちには出演前から拒否をされていた部分があるのだろう。
関ジャニ∞がMETROCKで受け入れられることは予定調和
それは出演が決まった時から、成功することは当たり前だったのかもしれない。
何だかんだで、邦楽中心のロックフェスに来る客層はミーハーが多い。
普段見れないジャニーズが来るならば冷やかしでも観ようと思う人もいいる。
アイドルやジャニーズに拒否反応を起こしている人も何だかんだ観る人も多いだろう。
「アイドルがロックフェスに出てどんなパフォーマンスをするつもりだ?」と冷やかしと、後からネタにするために観る人。
そして、関ジャニ∞はバンドで出演した。
サポートメンバーも抜きでメンバー7人だけでだ。
その演奏も”アイドル”と思って観ていた人たちにとっては予想していた以上に上手い演奏に感じたのだろう。
それで受け入れるモードになった部分があるかもしれない。
それに10年以上トップアイドルとして活動してきたメンバーだ。
ステージでの立ち振る舞いやパフォーマンスもそこら辺の若手バンドよりもしっかしりている。
ちなみに下記がMETROCKの関ジャニ∞のセットリストだ。
1.High Spirits
2.ズッコケ男道
3.言ったじゃないか
MC
4.NOROSHI
5.宇宙に行ったライオン
6.象
7.侍唄
関ジャニ∞の楽曲は実はロックバンドやロキノン系のアーティストが提供している曲が多い。
今回のセットリストの曲でも、イナズマ戦隊や、銀杏BOYZの峯田和伸、藍坊主の藤森真一、高橋優、レキシとそうそうたるメンバーだ。
・とりあえず観ておきたい人が多い
・ステージに立つ人間としてのオーラがある
・バンド演奏をする
・しっかりとしたパフォーマンスできる
・クオリティの高い楽曲。
これらがそろっている時点で、関ジャニ∞はフェスで受け入れられないわけがないのだ。
よくファンやメディアがアウェイの中奮闘したと言っているが、実は最初からアウェイでなく、熱狂的なファンが少なかっただけで、全然アウェイではなかったのだ。
今後もフェスに出ることはあるのか?
これに関してだが、あるかもしれないが、それほど頻繁に出ることはないだろう。
もしかしたら2度とないかもしれない。
今回の出演発表はチケットが完売してからの発表というサプライズのような出演発表だった。
5大ドームツアーをしてしまうようなグループだ。
もしこれがチケットが完売する前に発表されたとしたら、フェスのお客さんの大多数が関ジャニ∞のファンになってしまうだろう。
それはフェスの主催者もフェスに来場するほかのアーティストのファンも望んでいないことだろう。
本人たちがまた出たいと言っていても、おそらくは今回があくまで”特別”なことだったのだろう。
しかし、ロックフェスは現状、マンネリ化しているフェスも多い。
毎年同じような出演者だったり、全国どこのフェスでも同じような出演者だったりする。
そういったマンネリをぶちこわすためにも、畑違いのアーティストを呼ぶことは全然ありだと思う。
それによって、面白いことになったり、話題になったりすることは、音楽業界にとってもいいことなのではと思う。
ちなみに、関ジャニ∞は新しいアルバムを発売する。
このアルバムにはシングル曲だけでなく、アルバム用の新曲も収録される。
アルバム曲には岡崎体育やユニコーン、いしわたり淳二などそうそうたるメンバーが参加している。
ジャニーズは実は楽曲のクオリティには昔からこだわっている。
ぜひ関ジャニ∞の楽曲を聴いて、ロックファンにも通用する音楽を作っていることを確認してほしい。
トピック「METROCK」について