葉山町行政トピックス
葉山町、どうする老朽化公共施設? 大規模修繕・建替え実施計画策定の今年が勝負 トップマネージメントが求められる
葉山町は平成26年に「葉山町公共施設白書」を公表したが、白書からは公共施設の整備時期概略は見えるものの、建設費および評価価格は見えない。
その後、今年(平成29年)3月に「葉山町公共施設等総合管理計画」を公表し、老朽化した公共施設等(道路、橋梁及び下水道などの社会基盤施設も含む)の整備や管理等に係る基本的な方針を公表した。
しかし、公共施設白書で言う条件 (1)建築から30 年後に大規模改修、建築から60 年後に建て替え
(3)平成25 年度(2013年度)時点で建築年数が31 年以上50 年経過した
ものについて今後10 年間で大規模修繕
の具体的な施策が本年度予算でも明確に示されておらず、先が不透明である。
白書では、上山口小学校(1)はすでに建て替え時期
H35年度(2023年)までに大規模修繕が葉小等 白書では、今年すでに上山小学校は建て替え時期であり、H35年度(2023年度)までに大規模修繕の必要な葉山小学校の他に、条件の30年での大規模修繕予備軍は長柄小学校、南郷中学校、図書館、一色小学校、葉山中学校、役場本庁舎等目白押しである。
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総合管理計画では
本年度に第一次実施計画(H30年〜H36年)を作成
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これによると白書のH29年度(2017年度)大規模修繕予備軍までの実施計画が示されることになる。 総合管理計画には白書では示されていなかった社会基盤施設のクリーンセンターと下水道設備も含まれているが、下水道整備については、葉山町下水道総合地震対策計画及び平成 30 年度以降に策定を予定しているストックマネジメント計画で実施するとしており縦割り行政の欠陥をさらけ出している。 ちなみに、 ◇クリーンセンター:1976年竣工 白書条件で速やかに大規模修繕必須 ◇下水道浄化センター・ポンプ場:1987年竣工 白書条件でそろそろ大規模 修繕必要
本年度予算で公共施設修繕費増大と言っていたが・・・
白書で言う大規模修繕に手つかず
本年度予算検証で述べた公共施設補修費。
赤字は補修目的ではないので見方によっては不正予算とも言える。
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又、本年度の公共工事発注見通し には白書の該当施設はあるが、施設の大規模修繕は上がっていない。 +マーククリックで拡大
ちなみに公共公益施設整備基金は、本年度補修費にあてられ残高は本年度予算執行後で6億円。
昭和の高度成長時代を支えてきた人々も高齢化してきており、国、自治体のケアが求められている。
高齢者のソフト面のケアも考えると高度成長時代に整備した施設の価値を現代に合わせ見直し、価値の低いものへの投資は止める決断があってもいいのかも知れない。
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