三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は傘下の三菱東京UFJ銀行の頭取交代に向けて最終調整に入った。小山田隆頭取(61)が退任する意向を固め、後任に三毛兼承副頭取(60)が昇格する案が有力となっている。三菱UFJ銀は頭取を4年以上務めるのが通例だが、小山田氏は就任から約1年で交代する見通しだ。
24日にも臨時の取締役会を開き、頭取交代を決める見込みだ。小山田頭取は全国銀行協会の会長に4月に就いたばかり。決算発表と定例取締役会を開いた翌週にトップ人事を臨時取締役会に諮るのも極めて異例だ。退任理由は小山田氏の体調問題との見方が出ている。
三毛氏は小山田氏と同じ1979年、三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。国内営業やシステム統合の責任者などを歴任し、2016年に国際部門共同部門長となり、副頭取に昇格した。