哲人政治ってどういうものですか。良い点や悪い点なども教えてください。

哲学者が政治家になるべきだ。
または、政治家は哲学を学ぶべきだ。
①、これが「哲人政治」です。
哲学者が治める国家に暮らす国民は幸福になる。

プラトンが『国家』という著作で、理想の国家像を描いたものです。

②、「哲人政治論」
プラトン著 藤沢令夫訳『国家（上）』岩波文庫
「哲学者たちが国々において王となって統治するのでないかぎり」とぼくは言った、
「あるいは、現在王と呼ばれ、権力者と呼ばれている人たちが、真実にかつじゅうぶんに哲学するのでないかぎり、
すなわち、政治的権力と哲学的精神とが一体化されて、多くの人々の素質が、
現在のようにこの二つのどちらかの方向へ別々に進むのを強制的に禁止されるのでないかぎり、
親愛なるグラウコンよ、国々にとって不幸のやむときはないし、また人類にとっても同様だとぼくは思う。……

③、政治に「哲学」というのを持ち込んでいるのですが、
その一方でエリート主義であり、
「民衆には政治は任せられない」という意識があります。