関西電力の高浜原子力発電所4号機(福井県高浜町)が22日、発電と送電を始めた。徐々に出力を上げ6月中旬に営業運転に入る予定。昨年2月に再稼働した際は3日後にトラブルで原子炉が自動停止し、今回正常に発電できるかが注目されていた。
22日午後2時、関電の運転員が同原発の中央制御室で発電機と送電線をつなぐスイッチを入れた。4号機の発電は5年10カ月ぶり。前回のトラブルを踏まえ、発電に必要な機器の設定を見直すなど安全対策を強化した。
同日、関電の原子力研修センター(同)で記者会見した大塚茂樹執行役は「度重なるリハーサルで万全を期した。うまくいってよかったが、重要なステップが続くので緊張感をもってプラント運転にあたる」と話した。
関電は高浜3号機についても再稼働の準備を進めており、6月上旬に原子炉を起動、7月上旬に営業運転を始める計画だ。