クロノスタシスとは、アナログ時計の秒針が止まって見えるあの現象のこと。人の眼球は小刻みに振動しているため、生の映像はブレている。そのブレを補正して、ノイズを除去しているのは脳の機能だ。
脳が補正するタイミングと、秒針を見るタイミングが重なると、ウェイトが発生して秒針が止まっているように見える。秒針だけウェイトに気づく理由は、脳が一秒の間隔を覚えているからだ。
冒頭の写真はJR名古屋駅の高島屋コンコースで撮ったもの。シャッタースピードを1/4にしたら、中央の女性が止まって見えた。写真に閉じ込められた女性は何度見ても動かない。永遠のクロノスタシスだ。
撮影カメラ
撮影地