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 福岡市博多区で昨年7月、7億5千万円相当の金塊が盗まれた事件で、実行グループが移動に使ったとみられるレンタカーが、逮捕された容疑者が経営する会社名義で借りられていたことが、捜査関係者への取材でわかった。福岡県内で貸し出されたといい、福岡、愛知両県警は事件前後の足取りや役割分担を調べている。

 両県警は23日、男3人を窃盗などの容疑で公開指名手配した。これまでに逮捕した7人を含め、少なくとも10人が金塊の窃盗や売却に関わったと両県警はみている。

 福岡県警捜査3課によると、指名手配したのは、いずれも住所、職業不詳の野口直樹(43)、中垣龍一郎(40)、菅野透(37)の3容疑者。

 野口、中垣両容疑者は、すでに逮捕されている土木関連会社役員の野口和樹容疑者(42)=名古屋市千種区=ら5人と共謀。昨年7月8日午前9時半ごろ、福岡市博多区のビルの入り口で、金塊の売却に訪れた貴金属会社役員ら数人に対し、警察官のふりをして「密輸品なのはわかっているぞ」と迫り、すきを見て金塊160キロや現金130万円入りのケースを盗んだ疑いがある。

 捜査関係者によると野口直樹容…

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