宇宙ステーションで保存したマウスの精子「遺伝異常なし」
山梨大学などの研究グループは、強い放射線を受ける国際宇宙ステーションで9か月間保存した精子を使って生まれた、マウスの遺伝子や生殖能力に異常はなかったという研究結果を発表し、将来、宇宙空間で牛などの哺乳類を繁殖させることにもつながる研究成果だとしています。
山梨大学生命環境学部の若山照彦教授のグループとJAXA=宇宙航空研究開発機構などの共同研究グループは、2014年、地上のおよそ100倍の強い放射線を受ける国際宇宙ステーションで9か月間保存したマウスの精子を回収し、地上で卵子と授精させました。
その結果、73匹のマウスが生まれ、これは地上で保存した精子の場合と比べても出産率などに差はなく、さらにこれらのマウスどうしからの子どもも生まれ、遺伝子や生殖能力に異常はなかったという研究結果を発表しました。
研究グループは、将来、宇宙空間で牛などの哺乳類を繁殖させることにつながるとし、今後さらに長期間、宇宙空間で保存した場合の影響を調べることにしています。
この研究は「米国科学アカデミー紀要」の電子版に掲載されています。
山梨大学生命環境学部の若山照彦教授は「哺乳類が宇宙で子孫を残す可能性を示すことができた。今後、宇宙で受精卵ができるかなども実験していきたい」と話していました。
その結果、73匹のマウスが生まれ、これは地上で保存した精子の場合と比べても出産率などに差はなく、さらにこれらのマウスどうしからの子どもも生まれ、遺伝子や生殖能力に異常はなかったという研究結果を発表しました。
研究グループは、将来、宇宙空間で牛などの哺乳類を繁殖させることにつながるとし、今後さらに長期間、宇宙空間で保存した場合の影響を調べることにしています。
この研究は「米国科学アカデミー紀要」の電子版に掲載されています。
山梨大学生命環境学部の若山照彦教授は「哺乳類が宇宙で子孫を残す可能性を示すことができた。今後、宇宙で受精卵ができるかなども実験していきたい」と話していました。