陸奥新報10日付1面「冬夏言」の中で、共同通信社が配信し加盟新聞各社に掲載された「暦の余白に」~黒板について~と構成、表現とも類似する部分がありました。著作権侵害、マスコミ倫理違反との批判を免れない事態と受け止めて謝罪文を掲載し、この随想の寄稿者である作家重松清氏、共同通信社と新聞各社、および読者の皆さまにおわびします。
 問題のコラムは、5月9日の「黒板の日」に関する内容。共同通信社からの照会を受けて調査した結果、類似箇所を複数確認しました。記者を聴取したところ「6日付の河北新報を参考にしました」と認めたため、無断での引用は事実と判断し謝罪文の掲載に至りました。
 併せて、冬夏言に引用されたことにより、重松氏の随想掲載を見送る新聞社もあると判断し、当該コラムをホームページから削除しました。
 記者は60代男性嘱託社員。事態の重大性に鑑み、22日付で記者を出勤停止7日間の懲戒処分、監督責任者の渡邊智取締役編集局長をけん責、役員報酬10%1カ月の減給処分としました。記者は31日付で依願退職します。
 記者倫理の欠如に起因し、メディアに対する信頼を裏切る結果となったことを深謝します。より襟を正すべく社員教育を徹底し、再発防止に万全を期して新聞社としての使命を全うする所存です。
(陸奥新報社代表取締役社長 三上知見)