帝 国 家 畜 団
2002.バレンタインスペシャル
ダスル様リクエスト




〜カンナちゃんのバナナ白書ー7-2〜

再会 〜マリア編〜

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「・・・マ、マリアさんにお会いしたいですわ・・」

スミレが指名したのは歌劇団が誇る男装の麗人、マリアであった。

マリアは日本人の父とロシア人の母との間に生まれたハーフであり
プラチナブロンドの髪と彫りの深い顔立ち、抜群のプロポーションを持った
スミレと人気を二分する大スタァであった。
男役、女役と立場は違えどもスミレは常に彼女にライバル心を持っていたのである。
だが、それだけではない。
スミレはマリアに対して特別な感情を抱いていたのだ。

(結局、ブロマイドの売り上げは一度もあなたに勝てませんでしたわね・・・)

事実、マリアの人気は凄まじかった。
女学生の間では帝都でナンバーワンの人気だったといっても過言ではないだろう。
それほどマリアの男役は素晴らしかったのだ。
童話やメルフェンの世界から抜け出してきた白馬の王子様
少女が心の中で夢想する理想の男性像

それがマリア・タチバナなのだ。

そしてスミレもまた密かなマリアの崇拝者なのである。
プライドの高い彼女は、密かに名を偽り、わざわざ通信販売でマリアのブロマイドを
買い集めてさえいたのだ。


(マリアさん・・・あなたは別ですわね、あなたは私のように弱い人間ではないはず・・)

(きっと・・・囚われの身でありながらも誇りを失わずに酷い目に・・・)


スミレは自分が想像した恐ろしいビジョンに身を震わせマリアの身の安全を祈った。


「あはぁっ・・マリアさんですねぇ!」
「マリアさんと会いたいんですねぇ!」


なぜか心底嬉しそうに念を押すツバキの姿にスミレは一抹の不安を覚える。


「さ、豚女さん!私についてきて下さいな」
「マリアさんなら、今、演技のお勉強をしているところですよぉ!」


すたすたと歩き始めたツバキの後ろを慌てて付いていく素っ裸の美蓄奴隷。
しかし、彼女の不安は最悪の形で的中することとなるのである。

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「さ、マリアさんはここですよぉ」

ツバキが指さした場所はかつて歌劇団員達が楽屋として使っていた部屋であった。


「・・・・・・」

スミレがドアをノックしようと持ち上げた手を途中で止めた。
素っ裸で落書きだらけの無様な自分の姿をマリアが見たらどう思うであろうか・・。

(あぁ・・マリアさん・・あなたにだけは、わたくしの惨めな姿をみられたくありませんわ・・)


「どうしたんですかぁ!マリアさんがお待ちかねですよぅ!」

淫売奴隷にまで落ちぶれ果てた歌劇団の看板女優の背中に、無邪気な加虐者の命令が飛ぶ!


(あぁっ、マリアさん!どうか、堕ちた私を許して!)

コンコンコン・・・・

乾いたノックの音が響く。




「どなたですか?」

張りのある懐かしい男役の声だ。

(・・・・マリアの声だわ・・・一緒に舞台に立った時の王子様の声だわ・・)

帝国劇場の公演ではスミレがお姫様役、マリアが王子様役というパターンが圧倒的に多かった。
豪華なセットでの、人も羨む美男美女のカップリング!


「す、スミレですわ・・・」

蚊の泣くような声でスミレが答える。

「やぁ!スミレ君か!久しぶりだね!」
「さぁ、部屋に入ってくれたまえ!」


妙にテンションの高い舞台口調でマリアがスミレを誘う。

(・・・?)

なにかがおかしい。
マリアは舞台以外ではこのような話し方など絶対にしない。

「さぁ・・・なにをしているんだいスミレ君!」


(舞台のお稽古でもしているのかしら・・いや・・そんなはず・・)

スミレはドアの向こうにいるマリアに違和感を覚えつつ、ついにドアのノブに手を掛けた。

ガチャリ

ついに楽屋のドアが開かれた。

そして、スミレの目にかつての麗しきパートナーの驚くべき姿が映し出された!


「!!!!!!!」


「・・・・・・・・!!」

な・・何なのだこの惨めな生き物は!!
スミレは、想像を遙かに超える、マリアのあまりにも無様な有様に絶句した!

マリアはスミレ同様、何の衣服も許されない
素っ裸の状態であった。
そして彼女は、
長い足を広げ、プロポーション抜群の大柄な肢体を窮屈に折り畳み
ピアスリングを施された小陰唇を見せびらかすかのように両手で広げ、ピンク色の肉壁を晒している。


しかしそれはスミレの想像の範疇である。
カンナに施された悲惨な改造手術を考えれば、マリアがどのような目に遭わされていてもおかしくはない。

問題はその格好である。

彼女のむっちりとした尻の上には
巨大な金髪のカツラが載せられており
尻たぶには顔のパーツが描き込まれている。



そう、これは
尻と性器を人の顔に見立てた惨め極まる仮装なのだ!
そして、マリアの尻に描かれた人物は・・・
マリア自身!
肛門を鼻の穴にみたて、女性器をパーツにして組み立てられた醜悪で滑稽なオブジェ!


「・・・・・・・・・・」

密かに憧れていた同僚の変わり果てた姿に言葉を失ったスミレに
その惨めな生き物が声を掛けた。


「やぁ!スミレ君!また会えて嬉しいよ!」


「ま、マリア・・・さんっ!?」


「君も舞台に復帰するんだって?
また共演できるんだね!
スミレ君がいない間は
ずっとボクが一人で劇団を守ってきたんだよ」

パクパクパクパクパク・・・・

マリアの台詞に合わせて尻マリアの性器(口)が開閉する!
惨めを通り過ぎて滑稽さすら漂わせる、無様極まる
「口パク運動」だ。


「どうしたんだい、スミレ君!
ボクの顔に何か付いてるのかい?
さっきからボクの顔をじっと見てるばかりだけど!」



「プッ!・・・・くくくっ!」

おどけた調子で生き恥を晒す家畜奴隷の惨めさに
必死で笑いをこらえていたツバキの口から笑いがこぼれる。


「まぁ、無理ないか」
「ボクはちょっと顔が大きくなっちゃったからなぁ〜!」


「アハハハハハハッ!やだぁっ!」


「あ、それともボクの口臭がクサイのかい?
最近ハミガキしてないから
恥垢がタマっちゃってるんだ!」



「あぁっ!、マリアさんっ!
も・・もうやめてぇっ!」

みっともなく珍妙な恥語を連発する元歌劇団リーダーの惨めさに耐えきれず
スミレは耳を両手で覆って泣き崩れた!

(う、うそよっ!あの、マリアさんが・・・こんなことするはずないっ!)

過去のマリアを知る者なら誰でもそう思うだろう。
冷静沈着、クールで知的な氷の貴公子、強烈な自尊心と鋼の自制心をもった孤高の戦士が
自らを貶める、惨めで滑稽な珍芸を熱演しているのだ!


「どうしたんだい、スミレ君!
それともボクの鼻の穴がクサイのかい?」



「アハハハハハハッ!マリアさんっ!惨めすぎですよぅっ!」


「くううううう〜〜〜っ!」


「アハハハハハッ!もういいですよぉ!上手くなりましたねぇマリアさん!」
「毎晩、鏡の前で練習した成果ですねぇ!」



「はいいっ!お褒めいただき光栄ですわっ!ツバキ様!」


「どうですかぁ!スミレ豚さん!マリアさんの珍芸はぁ?」


「お・・面白かった・・ですわ・・」

スミレにとってこんな陰惨な見世物が面白いわけはない。
家畜は、飼い主の問いには全てイエスと答えねばならぬのだ。


「でしょう!なにせマリアさんはプロですからぁ!」


「プ・・プロ?」


「マリアさんは、こんなふうに他人にオマンコを見せてお金を稼いでいる
花電車女郎のスペシャリストとして帝国劇場に上がっているんですよぉ!」

「そうよね!マリア・オマンコスキーさん!」


「はいぃっ!」


「わ、わたくしっ!マリア・オマンコスキーはっ!」
人にオマンコを見られるのが大好きな変態ですからぁっ!」
「こうやって、オマンコ見せるだけでお金が貰える
花電車女郎はっ、まさに
天職ですぅっ!」


「最初の頃の私は、ただ、オマンコ広げて
見せるだけしか能のない
能なしでしたぁっ!」
「でもっ、ツバキ様を始めとする外道会の皆様にっ!
様々な
オマンコの芸を仕込んでいただきっ!
今では、こんなに情けないオマンコ芸を
たくさんのお客様の前で披露することができますっ!」



「ツバキ様っ!ありがとうございますっ!」


「マリアはっ!本当に幸せですう〜っ!」

.
.
「ま・・マリアさん・・・」
(わかっています・・わかっておりますわよ・・)

スミレはかつての仲間の前で、はしたない独白を続けるマリアの心中を察し
ボロボロと涙をこぼした。
家族の前で・・友人の前で、恥を晒し続けてきた彼女にとって
それが、どれほどつらい事なのかは骨身に滲みてわかっているのである。


「やれやれ、こんな惨めではしたないお仕事が好きだなんてぇ!」


「変態さんの考える事ってわかりませんよねぇ!」

ツバキが心底軽蔑したような視線でマリアを見下す

マリアやスミレほどの才媛はそうはいない
輝くばかりの美貌、抜群のポロポーション、豊かな教養、明晰な頭脳・・・・
彼女たちにとって輝かしい未来は約束されていたものだった
その彼女たちを女として、人間として、最低以下の境遇に貶め、笑い者にする!
帝都の新たなる支配者、クロノス会の大幹部ミロクは
そのサディスティックな欲望を満たすためだけに帝国劇場を開放しているのである。


「ところでオマンコスキーさん!
スミレ豚に何か頼み事があったんじゃない!」


「はいぃっ!」


「す、スミレ・・御願いがあるんだ・・・聞いてくれないか?」


「な、なんですの・・私に出来ることなら何でも致しますわよ」


「こ、このオマンコ芸は、し、尻(シリ)オネットというのだが・・・
こ・・今度・・ミロク様の脚本で・・
こ、この芸を使った・・演劇をやることになったんだ・・
で、でも・・この劇には王子と・・お・・お姫様がいて・・・」



「だ、だから・・・スミレ・・お前も一緒に・・
昔みたいに・・二人で・・・」






「・・・ああっ・・言えない・・」


「つ、ツバキ様ぁっ!
わ、私が一人でやりますぅっ!
どんな場所でもっ!どんな人にもっ!
喜んでオマンコ見せますぅっ!
だ、だからっ、だからっ!
す、スミレは許してあげて下さいぃっ!」


(マリア!)

スミレは全てを理解した。

ツバキはマリアに、屈辱と露出のステージ出演をスミレに
頼み込むよう命令してあったのだ!
家畜は飼い主には絶対服従であるから、ツバキが直接スミレに命令すれば簡単なのであるが
それでは面白くない。
マリアの口からスミレを露出地獄に引きずり込むことにより
彼女に罪悪感と、自己嫌悪を味あわせるという陰湿な計画だったのである。

しかし、マリアはそれを拒否した!
自らが犠牲になり、仲間を助けることを選んだのだ!


(ま、マリアさん・・やはりあなたは私の王子様ですわ・・・)

マリアの優しい心遣いに感動したスミレであるが
このままでは、
マリアが凄まじい罰を受けることは目に見えている。
命令に躊躇しただけでも拷問を受けるのだ。
拒否すればどうなるかなど、想像もつかない!
.



「・・・なに言ってんの!変態風情が・・・」

ツバキの目の色が変わっている!
つかつかとマリアの方に歩み寄る!


その時!スミレが思いがけない行動にでた!

パシィッ!


「ヒィッ!」

なんとスミレがマリアの尻を平手打ちしたのだ!


「へ・・!?」

呆気にとられる二人の前でスミレが熱弁を振るう!


「ま、マリアさん!抜け駆けはよろしくなくってよ!
お、
オマンコを他人様に見ていただいてキモチよく
なっちゃうのは私も同じなんですからぁっ!」

「マリアさんにだけイイ思いをさせませんわよっ!」


「と、トップスタァの座を私に奪われるのが怖いんでしょっ!
だ、だから私を舞台から閉め出して
いじきたなくトップスタァの座を守ろうとしているのですねっ!」


「生憎とわたくしもオマンコの芸には自信がございますの!
ミロク様の舞台には絶対参加させていただきますわっ!」
.

マリアも瞬時にスミレの真意を理解する!


(す・・スミレ!)


「何を言ってるんだ!素人風情が!
オマンコ芸は奥が深いんだぞ!
スミレには悪いが無理な話だ!」


「ケツの穴でタバコを吸うんだぞ!
オマンコでバナナを食べるんだぞ!
両方の穴でタマゴを産むんだぞ!」



「うわぁっ!ステキィッ!」
「なんて羨ましい芸なのかしらっ!」


「お話を聞いただけなのにオマンチョが
濡れて来ちゃいましたわっ!
ツバキ様っ!是非っ!精液便所豚スミレを
その公演の
主役に抜擢して下さいませっ!」


「ついでに、そこのロシア人には
オマンコ芸者を廃業して貰いましょう!
帝劇にトップスタァは二人もいりませんものっ!」


「アハハッ!素人はこれだから困る!
私はオマンコを見せる為に生まれてきた女
マリア・オマンコスキー!」



「淫売ごときとオマンコ芸を競う気にもなれぬっ!」
「ツバキ様っ!オマンコ芸人の誇りにかけて
素人の淫売風情を舞台に上げるのは
お考え直し下さいませっ!」

二人の美女が交互に自分の変態度をアピールしあう!
互いのことを思いやり、自分一人が犠牲になればと自らを貶める言葉を吐き続ける!


「ふふんっ!マリアさんっ!
こういう真似ができましてっ!」



「カァーッ!カァーッ!カァーッ!」


「カァーッ!カァーッ!カァーッ!」


「スミレ!その程度かい!?そんなのは基本だ!」


「私が真の珍芸がどんなものかを教えてやろう!」


(やれやれ・・・これだから正義のヒロインって連中は・・・)

愛する者のために自らを犠牲にする彼女たちの行為は
正義のヒロインの絶対条件である
だが、ここ帝国家畜劇場では
加虐者を喜ばせる馬鹿げた行為にすぎぬのだ。

しかし、彼女たちは酔う!
自分の行為に!自分の言葉に!
そうやって自分の言葉で自らを貶め続ける彼女たちは
いつしか本当の変態になるのだ!

自己犠牲とマゾヒシズムは紙一重なのである。
.


「私は!こんなことまできるのですわよっ!」


「私のオマンコ芸の真似ができるかっ!」


二人の麗人の惨めな珍芸自慢は、いつ果てることなく続くのであった。



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