メガネはあらゆるアイテムの中で唯一、顔に直接つけるものなのでうまく使えば立派なファッション・アイテムになります。
同じタイプのものを壊れるまでずっとかける・・・それは昔の話し。今やメガネもTPO
によって着替える時代です。
多くの方は案外パット見で決めておられるようですが、メガネは自分に合ったフレームをチョイスすると効果的な演出をしてくれます。
まずはメガネの歴史をかなりかいつまんで!
紀元前からある種の石がレンズとして使われていましたが、太陽熱を集めるためで視力の矯正のためのメガネは13世紀のイタリアで作られました。
日本にメガネが伝わったのは諸説あり、1551年フランシスコ・ザビエルが周防の国主大内義隆に献上したのが最初という説と室町幕府12代将軍、足利義晴が所持していたメガネが現存する最古のメガネだという説もあります。
また徳川家康が使ったメガネも久能山東照宮に残されていますが、これらのメガネはすべて手で持つタイプで、耳にかけるスパニッシュ・イタリアンと呼ばれるタイプは17世紀になってから登場しました。
そして現在メガネの聖地と言われているのが福井県鯖江市!
明治38年村会議員を務めた増永五左衛門が、寒村の未来を考えて新しい産業を起こそうとメガネフレームの生産を始めようと手先の器用な村の若者4人にメガネ作りを学ばせました。
今や国内外の多くのブランドが鯖江でフレームを生産していますが、たった4人から始まりここまで広がったんですね。
そしてフレームのおさらいを!
メガネのフレームにはどのような形があるでしょう。代表的なものは次の5種類ですね。
スクエア
横長のフレームで顔を引き締め、シャープで清潔感を演出できビジネス・マンに人気のフレームです。
ウェリントン
台形をひっくり返したような形で今では主流と言ってもいいフレームですね。女性にも好まれファッション性も高いですが、フォーマルには合わないかも。
ハーフリム
レンズの下のリムがないタイプのフレーム。クラシック・スタイルのスーツとも相性は抜群!ただ強度は他のフレームより劣るので扱いには注意です。
ボストン
70年代にボストンで流行したタイプ。一時はかけている人も少なくなりましたが、数年前からまた人気が復活しましたね。
オーバル
楕円形のフレームで少し顔立ちがきつい方でも、優しい印象を与えるフレームです。特にメタル。オーバルはより柔らかいイメージになりますね。
フレーム選びのポイント!
どのタイプをチョイスするか一番のポイントはフェイス・ラインに合わせること!
髪のはえ際や眉のラインにフレームを合わせることによって、ナチュラルな感じが出て似合う要素が多くなります。
またウィーク・ポイントをカバーするフレームを選ぶことも大切な要素のひとつですね。
丸顔の人は縦幅の浅いフレームの方が顔立ちがシャープに、逆に面長の人は縦幅の広いものを選ぶのが無難です。
また太めの黒縁メガネはシンプルな顔立ちにアクセントをつけ小顔効果があり、小ぶりのフレームは知的な印象を与えてくれます。
そしてもうひとつのポイントはフレームのバリエーションはあまり増やさないこと!
フレームで人に与える印象は変わりますが、自分らしいテイストを決めたらその範囲で変化を楽しむ方がおしゃれ度は高いですね。
今やメガネも「アイ・ウェア」と呼び方が変わり、洋服同様クラシックからハイブランドまで様々なタイプが出揃っていますね。
そこでこれまでに100本以上のメガネを購入した私が個人的おすすめブランドをご紹介します!
白山眼鏡店
1883年創業の「白山眼鏡店」をルーツとして1975年からフレームを製作開始した、日本を代表するメガネブランド。
どんなタイプの顔立ちにも合うクラシックでは定番中の定番が「白山眼鏡店」。有名人にもファンが多く有名なところではジョン・レノンが最後にかけていたメガネも、この白山眼鏡店の「メイフェア・クリアフレーム」というモデルでした。
飽きのこないデザインで一本は持っていたいメガネの王道ブランドですね。
増永眼鏡
1905年創業。増永五左衛門が設立した日本メガネ業界の元祖と言ってもいいブランドです。
国内だけでなく海外でも一流ブランドとして評価され、昭和天皇も増永眼鏡を愛用されていました。品質第一でありながら常に新しいデザインを発表しています。
伝統の良さを味わえる世界に誇る日本のブランドです。
ジャポニズム
1996年ボストンクラブから発売された鯖江発のメガネブランド「ジャポニズム」。
このブランドも多くの有名人に愛されていますね。ドラマ「下町ロケット」で登場人物が掛けていたメガネもすべてジャポニズムでした。
日本人の顔に合わせたシンプルで知的なデザインが特徴で、職人がひとつひとつ丁寧に仕上げたメガネはフィット感も抜群!
私が一番愛用している個人的にはイチオシのブランドです。
999.9(フォーナインズ)
1995年「メガネは視力矯正に道具である」をコンセプトに、日本人の骨格を考慮して徹底的に機能性を追求したブランド。
純金の品質表示に由来するブランド名そのままに、おそらく掛け心地の良さは今回紹介するブランドの中でも一番でしょうね。
フィッティングを重視される方にはおすすめのブランドです。
アラン・ミクリ
1978年パリで設立されたアラン・ミクリ。今回唯一の海外ブランドですが日本向けのフレームは鯖江で作られています。さすが鯖江!
エルトン・ジョンが掛けたことで一躍有名になり、ジョニー・デップも愛用していることで知られています。
日本でも木村拓哉始め多くの有名人に愛されているブランドです。「見られるためのメガネ」がコンセプトで特徴はその色使い!黒か茶色しかなったせるフレームに、原色を大胆に使い「色のミクリ」と言われる独創的なデザインで人気のブランドですね。
http://glassfactory-shop.jp/brand/alainmikli.php
私は基本的にスクエアタイプのメガネを愛用していますが、その中でもニュアンスを少し変えて楽しんでます。
人にプレゼントしたり処分したりで数はかなり減りましたが、今はこれらのタイプのその日の気分で変えています。
まあなかなか自分のおメガネに適うメガネと出会えませんが、おメガネに適うメガネはつい買ってしまいます。でもそれはお前に見るメガネェからだという批判は受け付けません(笑)