みなべ町の5つの農業団体で構成するみなべ町アグリ5(松本博文会長)は23日、同町東本庄地内の田んぼで田植えを行った。近くの上南部中学校1年生36人も参加し、メンバー15人と一緒に作業に汗を流した。
アグリ5は平成25年から休耕田を活用して稲を栽培。収穫した米は町内の学校給食に提供している。給食で食べているご飯ができるまでの過程を知ってもらおうと、今回初めて中学生の田植え体験を実施した。松本会長は「昔の人は朝も夕方も毎日田んぼに行き、大切に稲を育てた。米は昔から大事にされてきた歴史があることを踏まえて、田植えに取り組んでほしい」とあいさつした。
水田は約2㌃で、4グループに分かれて実施。生徒は田植え機を操縦したり手で植え付けたりして体験した。山田歩輝君は「家では梅は栽培しているが、稲はつくっていない。田植え機を使うのは初めてだったので最初は不安だったけど、慣れるとうまくできた」と話していた。
アグリ5はことし合計で約35㌃栽培して、秋に収穫する。