公益社団法人
日本獣医師会
〒107-0062
東京都港区南青山1-1-1
新青山ビル西館23階
TEL 03-3475-1601
このウェブサイトでは、一部PDFを利用しています。PDFファイルをご覧頂くためには、Adobe Reader(無料)が必要です。
バックナンバー
会長短信「春夏秋冬(24)」
「第72回通常総会を終え、二期目のスタートに思う」
平成27年6月22日、明治記念館において、ご来賓並びに55の地方会役員等約200名が出席された中、日本獣医師会第72回通常総会が開催されました。当日は国会会期中のため、林芳正農林水産大臣の代理で中川郁子農林水産大臣政務官が、麻生太郎自由民主党獣医師問題議員連盟会長の代理で北村誠吾同議員連盟事務局長が、更に斉藤鉄夫公明党獣医師問題議員懇話会会長、玉木雄一郎民主党獣医師問題議員連盟事務局長、横倉義武日本医師会会長の代理で今村聡副会長、小風茂農林水産省消費安全局長、塚本瑞天環境省自然環境局長、三宅智厚生労働省医薬食品局食品安全部長、佐野太文部科学省大臣官房審議官、宮島成郎中央畜産会常務理事からご挨拶を頂き、心から御礼申し上げます。
私は冒頭の挨拶の中で、一昨年6月の日本獣医師会会長就任以来、日本獣医師会と地方獣医師会、日本獣医師政治連盟は表裏一体の関係にあり、情報を共有し、同じ価値観と目的意識で、スピード感を持って課題解決にあたってきたこと、特に日本獣医師会は地方会のために努力し、連携を高め、構成獣医師の先生方が誇りを持って業務に当たられるよう環境整備をしてきたことをお伝えしました。
この挨拶の中で、公務員獣医師の処遇改善、特区制度を利用した獣医系大学の新設阻止、地方獣医師会と地方医師会との連携推進については、地方会の協力と支援を得て一体となって取組み、成果を挙げることが出来たこと、また狂犬病予防事業、日本医師会との学術連携、女性獣医師就業支援を推進する3つの特別委員会で課題解決の方向性を見出すことが出来たこと、7つの部会における常設委員会等が検討結果をまとめ上げたことを、総会出席の皆様にお伝えしました。その他にも様々な課題が山積していて、その多くが政治的な解決が必要であり、長年に亘って懸案事項とされてきた難題ばかりです。その解決のためには、北村直人委員長がお骨折りいただいている日本獣師政治連盟のご支援が不可欠であることをお話しいたしました。
総会は、議長に中島克元神戸市獣医師会会長が、副議長に多田洋悦岩手県獣医師会会長が就任され、平成 26年度事業報告の1号議案、同決算の2号議案、平成27年度事業計画の3号議案、同予算の4号議案、同会費及び賛助会費の5号議案、役員選任の6号議案がいずれも原案通り承認されました。平成27年度の活動は、獣医療に係る政策提言と獣医師処遇改善の推進、獣医師倫理の高揚、緊急災害時動物救護活動への対応、動物福祉と適正管理の推進、獣医学術国際交流の推進、獣医学術の振興と普及並びに獣医師人材の育成、生涯教育の充実と推進、女性獣医師就業支援対策の推進、獣医師会の組織強化等の推進であります。また、医師会との連携推進及び狂犬病予防体制整備を取り入れた人と動物の共通感染症対策、マイクロチップ普及推進の取り組みの2つの特別委員会を設置いたします。このように、動物と人が共生する健全で豊かな社会の実現に向けて、公益社団法人としての責務を果してまいります。詳細は日本獣医師会雑誌第68巻第8号に掲載されますので、ご参照ください。
挨拶の終わりに、私をはじめ新しい次期の役員が前回の理事会で推薦をされていて、本日の総会で皆様方に承認を受けることになっており、ご承認いただければ、事業計画を達成するための中期計画を立て、確実に前進を図りたいとお伝えしました。この2年間、執行役員としてお勤めいただいた近藤副会長、矢ケ崎専務理事はじめ土屋地区理事、三野地区理事、上岡地区理事、平井職域理事、森田職域理事、岩上監事がご勇退をされますので、これまでのご尽力とご協力に心から感謝を申し上げますと結びました。
総会では役員が選任され、その後に開催された理事会で私が公益社団法人日本獣医師会会長に再任されました。新役員は、今期から就任された境政人専務理事から総会会場内で紹介され、会長としての二期目がスタートしました。
地方獣医師会の発展、構成獣医師の地位向上、処遇改善、社会的信頼の向上に努めてまいります。よろしくご支援ご指導をお願いいたします。
平成27年7月23日 公益社団法人 日本獣医師会 会長 藏内勇夫
バックナンバー