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反韓ムードが拡大? 日本で韓国食品“離れ”加速 キムチ、マッコリ、ラーメン…対日輸出額「激減」

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反韓ムードが拡大? 日本で韓国食品“離れ”加速 キムチ、マッコリ、ラーメン…対日輸出額「激減」

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 韓国食品が、日本で深刻な売り上げ不振に見舞われている。韓流ブームがピークだった2011年と比較すると、昨年の対日輸出額は、マッコリが8割減、即席麺が半減となった。他にも焼酎、キムチなど定番の韓国食品が軒並み減少。韓国では円安や日本の「嫌韓感情」が輸出減の原因とする分析が目立つが、韓国食品離れは加速しているのだ。3日に中国・北京で開催される「抗日戦争勝利70周年記念行事」の軍事パレードを参観する朴槿恵(パク・クネ)大統領だが、低空飛行の経済状況のなか、行ってる場合ではないのでは…。(夕刊フジ

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 韓国で先ごろ、ある食品の転落ぶりが報じられた。日本でもなじみのある「辛ラーメン」など韓国の即席麺の輸出額はこれまで増加傾向にあったが、昨年、減少に転じたという。

 最大の要因は、日本への輸出額が減少したこと。韓国関税庁が4月に発表した輸出動向によると、即席麺は、ピーク時の11年には約1万1400トン、金額にして5278万ドル(約64億円)を日本に輸出。だが、その後は減少傾向が続き、14年の輸出は2447万ドル(約30億円)とほぼ半減した。輸出に占めるシェアも12年までは日本がトップだったが、14年は11・7%にまで減少し、中国(16・6%)、米国(12・5%)を下回った。

 即席麺だけではない。韓国の経済ニュースサイトによると、韓国の伝統的な濁り酒、マッコリは14年の対日輸出額が11年に比べて81%減となった。13年との比較でも32・8%の大幅減。全輸出額の70%を日本に依存する焼酎も、昨年は前年比で14・1%減った。

 韓国メディアによると、農林畜産食品部(農水省に相当)が発表したところでは、今年上半期の対日農産物・食品の輸出額は前年同期比10・2%減となった。

 対日輸出の主要農産物であるパプリカは同5・9%、花卉(かき)類は同42%の急減。主力のキムチの対日輸出額も、同24・6%減という。

 「認知症に効果があると報じられたエゴマ油の輸出額は急増している」(韓国ニュースサイト)とするが、それ以外は“全滅”状態なのだ。

 円安と日韓関係の悪化の影響と受け止められており、「2、3年前から日本で反韓ムードが広まり、酒の席でも韓国焼酎やマッコリを飲まない雰囲気が生まれている」(食品メーカー関係者)と、現地の業界からは恨み節も聞こえ始めている。