眠っている本当の自分はいませんか?
なんだかスピリチュアルっぽいことを書いてしまうけれど、
「私の中のどこかに、実はまだ眠っている本当の自分がいるかもしれない」なんて考えたことはありませんか?
私はあります。
前にも「本当の自分は一つではない」という記事で、分人という考え方を紹介しましたが、自分の知らない自分ってまだまだ誰にでもいると思うのです。
分人を簡単に説明すると、対人関係に応じて自分の中の色んなキャラクター(分人)を使い分けていると「一体ほんとうの自分はどれなの?」とわからなくなることがあるけど、本当の自分は1つではなくそれぞれの分人の構成要素がその人の個性になる、という小説家、平野啓一郎さんが書籍で書かれていた考え方です。
不器用な自分、強がりな自分、中途半端な自分・・・そうした部分もあるけど、良い自分だってもちろんいる、全部ひっくるめて私なんだと許せるこの発想が好きで、時々思い返しています。
環境が変わると、あらたな分人が出てくる
現在は海外で働きはじめたことで、環境が大きく変わり、自分の中にあらたな分人が続々登場しています。
アメリカの住民として郷に入れば郷に従うというシチュエーションもあれば、日本人として生まれ育った習慣を大切にしたい場面も勿論あり、そうした異国で遭遇する文化の違いに私は一体どう反応するのかしら?と、半ばおもしろがりながらNYで生まれた分人を楽しく観察しています。
北海道からNY。夫婦二人暮らしから単身ルームシェア暮らし。日本語から英語へ。環境のギャップが大きいほど、あらたな自分に出会う振り幅も大きく、新しい分人=これまで気づかなかったあらたな自分が加わると、なんだか心強く頼もしく思う瞬間もあります。
自分とは、周り5人の平均値
どんな自分でありたいか、この先何をしたいのかといった、自分を掘り下げる時間、通称「自分会議」をするときによく思い出す言葉があります。
あなたはもっとも多くの時間をともに過ごしている5人の平均である。
(Jim Rohn)
Lifehackerの記事で読んだものですが、 この言葉は考えれば考えるほど、なかなか鋭く的をついているなと感じていて、
それと同時に、周り5人の平均から飛び出して、もっと人生をおもしろく転がしてみたい!という思いが、いつも心のどこかでウズウズしてたことを思い出します。
まずは環境を変えてみる
私の場合は、まずはモノを減らしたことで身の回りの「物理的環境」を変え、
ブログを通して自分の考えを整理したり発信する習慣をつけたことで、親和性のある人たちとの交流が増え、人間関係という「人的環境」が変化し、
それらをきっかけに自分のやりたいことに挑戦しようと決意し、海外転職という「住的環境」を変えたことで、結果的に数年前に比べ、周り5人の平均は変化し、自分自身も大きく変わってきているのを実感しています。
だから、これを読む方が、もしも今が何か物足りなく感じていたり、あるいは、もっとワクワクする自分に出会いたいと思っているのなら、少しづつでもいいので身の回りの環境を変え、周り5人を変えるつもりで行動することで、新しい自分を知るチャンスが増えて、自分を変えるプロセスにつながっていくと思うのです。
小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところに行くただ一つの道
イチロー選手の有名な言葉ですが、私もまだまだ道半ば。これからもっともっと積み重ねていきたいです。