初めましてRettyでWebとアプリのプランナーをやっております。野口です。
今回GoogleI/O 2017でSan Franciscoまで行ってきましたので、レポートさせていただきます。
RettyではSearchからの集客を中心に新規ユーザーを獲得しており、 リッチカードやAMPのようなGoogleモバイルウェブの新たなテクノロジーを取り入れる取り組みを積極的に行っております。 モバイルウェブに関連したセッションも多数あるということで今回は野口も参加しました。
日本のスタートアップからも各社エンジニアメンバー中心に多数参加されていて、 久しぶりな方とお会いできたり、新たなネットワーキングもでき、そういった点でも有意義でした。
モバイルウェブでは日本企業が多数事例として取り上げられる
楽天レシピさん始め、多数の日本のIT企業がPWAやAMP、リッチカードなどモバイルウェブの事例で取り上げられており、
Rettyのロゴも、リッチカード導入企業として掲載されました。
詳しくはKenichi Suzukiさんのブログにて
滞在時間50%↑、PV3.1倍、直帰率75%↓――AMP+PWAで楽天レシピが大成功! #IO17JP | 海外SEO情報ブログ
今回のモバイルウェブのセッションはPWAの必要性や事例を取り上げるものが多く、GoogleはPWA普及本腰を入れてきている模様。
写真はPWAがリーチにも効くし、Pushやサクサクの操作性などできることも多いという図。
アプリだけでなく、モバイルウェブでリテンションを高められたり、アプリライクなUXを実現できるのは嬉しいですね。 日本ではまだまだですが、今後の動向には注目です。
セッションは全てYoutubeで視聴できます。
AndroidでKotlinがオフィシャルサポートに
これはもう既に弊社Techブログでも記事として書かれてますが、
Androidやサーバーサイド言語としてKotlinに力を入れていた弊社としては嬉しいニュース。
会場もKeynoteで一番ではないかというような盛り上がりでした。
Mobile first to Ai first! 機械学習関連の発表が多数!
今回のGoogleI/OはMobile First to Ai Firstと言われただけあって、今後Googleが目指す方向性を大きく示唆するトピックが盛りだくさんでした。
私が一番衝撃を受けたのは画像認識技術を活用したAR Google Lensですね。
Google Photosで蓄積された画像データ。
それを活かし、実際に看板を読み取る⇒文字認識⇒翻訳⇒関連画像をサジェスト。
普通のTech企業ならその一連の動きの一つを実装するだけでも難しいのに、それを連続して実現。尚且つ正確にできるのは、Googleが蓄積してきた大量のデータによる機械学習があってこそ。 並大抵のことではありません。
飲食店探しにも活かせそうなのでこれは個人的にも注目です。
たこ焼きが6個160円というのも衝撃でした(あとで聞いた話Google社内はなぜかたこ焼きが好きで、社内の例でもよく出てくるそうな)。
Googleさんやめて たこ焼き を伝えるの😂
— ⚓佐藤信︎提督⚓ (@SatoShin3912657) 2017年5月17日
#io17jp pic.twitter.com/GvHsYFyqUu
GoogleがGoogle for Jobs求人検索に本格参入というのも驚きでした。 以前もいくつかニュースが出てましたが、 検索結果でFeatureするだけでなく、本格的に参入するようです。
求人のデータとインターフェイスだけできれば、 あとはGoogleの辞書データさえあれば、AndroidとKotlinが関連しているような言葉の関連性を読み解き、 正確なサジェストやレコメンドを実現できそうです。
グローバル最大手の求人検索エンジンindeedが同対抗していくか、はたまた共存もあり得るのか。 SEO関係者としてもここは注目です。
Google Home日本上陸!これは使ってみるべき!
機械学習やAIで対話型でユーザーの行動をサポートする「Google Assistant」がスケジュールやアラーム作成が可能になり、新たにiPhoneで利用できるようになりました。
そしてこれまでは日本で発売もしておらず、日本語対応もしていなかったGoogle Homeが ついに日本に上陸するようです。
#IO17jp Google Homeは夏に日本でも発売! pic.twitter.com/OR4zhZlLqo
— Kenichi Suzuki; 鈴木謙一 (@suzukik) 2017年5月17日
Amazon EchoもUSでは話題ですが、日本では発売しておらず、ニュースがちらほら流れてくるばかり。 ただ日本上陸に伴って、この領域は盛り上がりそうなので、キャッチアップしていった方が良さそうです。
このGoogle Homeをイベント参加者は無料でもらえた(日本語には未対応)ので、 実際に使ってみました。
箱はシンプルこんな感じ。
開封。余計な機能がついておらず、一見大きなスピーカーのような印象。
簡単な説明書とコンセントがついています。 コンセントに常時繋ぐ必要がある模様。
起動しました。Google Homeアプリをスマホにインストールしろとのこと。 新たに対応したiPhoneでインストール
言語など簡単に設定して、接続。
ただここでトラブル。なかなか接続が完了しません。 10〜15分かかるという記事もありましたが、待つこと40分程。 一向に繋がりません。
諦めかけましたが、ダメ元でコンセントを抜いて再起動。 もう一度接続してみると繋がりました。
日本の天気を聞いてみたり、音楽かけてと話しかけてみたりしましたが、 正確に聞き取ってしっかりアンサーを返してくれます。
音声認識能力がすごいですね。流石Google。他のデバイスの音声認識のクオリティーとは明らかに違います。 ここはGoogle検索や翻訳でも体験できるところなので、皆さんも納得なのではないでしょうか。
実際にTaylor Swiftの音楽をかけてもらった映像がこちら。
映画の中の世界がまた一つ実現したような感覚。興奮しますね〜。
まだGoogle Homeで使えるアプリケーションはわずか。 Youtube、SpotifyやChrome Castで使えるアプリケーションなど。 今後開発も開放されていくはずなので、他にもできてくると良いですね。
できることは今のところこんな感じ
電話をかける(これは日本では遅れて対応するよう)
スケジュール作成
アラームをかける
音楽をかける
天気など話しかけるとAnswerを返してくれたり、Google検索もできる
人によって声を認識し、それに応じた返答も可能
Chrome Castの映像コンテンツを見る
「OK,Google. 恵比寿でトップユーザーさんおすすめの雰囲気良いお店を教えてよ」 と話しかける。するとRettyのトップユーザーさんがおすすめする名店をGoogle Homeが教えてくれたりー すると最高です。
Web業界の人間なら必見ですね。
日本では1月に発売のようです。
sandboxで聞いてみたら、Google Assistantの日本語対応と、Google Homeが日本に来るのは来年1月の予定らしい。
— りんご🍏Google I/O 2017 (@mstssk) 2017年5月18日
#io17jp
まとめ
トピック盛りだくさんのGoogleI/Oでしたが、エンジニアである無しにかかわらず、まずは実際に発表されたものを試してみるのが大事なアクションかなと。そして、来年のI/Oではジャンル問わず、日本のスタートアップが技術力を今年以上に、世界にアピールできると良いですね。
試してみるということで、RettyではKotlinでアプリもサーバも開発したいメンバーを募集中ですので、気軽に遊びにきてください!
以上、Google I/O 2017レポートでした!